こんにちは、zukacotoです。
今日は星組新トップコンビお披露目公演のショーの方の感想を書いていきたいと思います!コロナの影響で東京宝塚劇場での公演は全日程中止となってしまったので、今回はBlu-rayを拝見した感想になります。
書こう書こうと思っていたのにこんな時期になってしまいました。笑 ステイホームの日々ですっかり怠け癖が付いてしまった…。そろそろもとの生活に戻さないとですね。
お芝居に引き続き、今回も安定の長さでお届けしていますのでお時間あるときにでもお読みいただければ幸いです。
さて、この「Rayー星の光線ー」は新たに星組を率いていくことになったことちゃん(礼真琴)のお披露目公演とあって演出の中村一徳先生の気合いがものすごく感じられたショーでした。
ことちゃんファンとしてはトップになっただけあってことちゃんの出番が多いこと、衣装が豪華なこと、そして真ん中で組子からの視線を一心に集めている姿がなんとも感慨深かったですね。それではさっそく場面ごとに見ていくことにしましょう!
プロローグ
まずはプロローグ。映像を使った演出から始まります。ショーを全体を通して映像を使った演出が本当に綺麗で!これは生で観てみたかったなあ。
この映像は2018年の月組公演「雨に唄えば」や雪組公演「ファントム」も手がけたJaijin Chung先生によるものだということです。
無数の光が駆け巡り、最終的に映し出される瞳は何とことちゃんの目を実際に撮影したんだとか!そして”Ray~!”という高音ボイスもことちゃんの声を録音して重ねたものなんですって。演出が凝ってるなあ。
そして開演アナウンスがあり、いよいよ幕が上がると人影が…。
Rayー星の光線ー
人影の正体は新トップスター・礼真琴さま。幕開きはことちゃんの歌から始まります。パープルのお衣装って珍しくないですか!?ちょっと大人なテイストがお気に入りです。ことちゃんも宝塚GRAPHのザ・コスチュームでこちらのお衣装をお選びになっていましたよね!
なこちゃん(舞空瞳)がこのコスチュームの撮影に見学に来て、ことちゃんをキラキラした目で見つめて「かっこいい…」と呟いていたという編集部のお姉さんからのタレコミを思い出しました。
なこちゃんの反応が完全に私たちファン側のそれだということは今は置いておいて、いやはや本当にこれがかっこいいんですよね~!
そして、照明に当たってこれでもかというほど衣装がキラッキラに光るのが嬉しくてもう幕開きから号泣です。本当にトップになったんだなあって思うとつい胸にこみ上げてきてしまいます。
そして♪この新しい星の世界で、と歌うと突然始まるスーパー礼真琴タイム。心なしかいつにも増してキレッキレなのはことちゃんの大好きなKAZUMI-BOY先生の振付だからでしょうか。
ことちゃんがパーソナルブックで対談するくらいですし、お披露目で久々に振付してもらえてよかったなと私も思います。
そして、一人爆踊りする礼真琴を後ろの階段でビーナス座りで見つめる舞空瞳という構図が素晴らしすぎる。誰ですかこれ考えたは!!!BOY先生天才ですね!!!
そんななこちゃんですが、パープルのお衣装に斜めにカットされたボブヘア、そしてヘットドレスとこれまた最高のビジュアル。
またまたGRAPHの話になりますが「礼さんとお揃いで嬉しい」と2回も仰っていたのを思い出し、お揃いでよかったね!!と謎の親心を抱いてしまう自分がいました。笑
そして主要メンバーで主題歌を歌い継ぐわけですが…
ことちゃんと愛ちゃんがバトンタッチするところ、あり得んくらいかっこいいですね!?一瞬なので「え?そんなとこあった?」と思った方は絶対にBlu-rayで確認して下さい!こういう男役同士の目線合わせってなんかいいですよね。
今回から組替えで星組に来たあかちゃん(綺城ひか理)、そしてぴーすけ(天華えま)、かりんちゃん(極美慎)も銀橋を渡っていて新時代の幕開きを実感しました。彼女たちの目立つ場面がこの先にもあってすごく嬉しかったです。
そして歌い継ぎが終わるとことちゃんが早替わりしてセリ上がりで登場。ラスボスが来たーーーー!!って感じして好きですここ。そういう意味でちょっぴりTHE ENTERTAINER!のSTARSっぽさもありますね。
そして組子が見守るなか踊るトップコンビ。ことちゃんがちょっと俺様な感じでリードするのがかっこいいなあと思って見ていたのですが、この時の私はまだ知らなかった。この後最大のコンビ萌えポイントがやってくることを…!
銀橋に出てきてみつるさん(華形ひかる)と目を合わせるなこちゃんの手をことちゃんが掴んで振り向かせて肩を抱くアレですよ!!ことちゃんの強引な男っぽさとなこちゃんのキラキラの笑顔にまんまときゅんきゅんさせられていしまいました。
正直このコンビに萌えは存在するのかと思っていたのですが、いやすみません全然萌えた!ことなこ、いいですわ。推せますわ。
星の出逢い
さて、華やかなプロローグが終わるとトップコンビが残って二人で歌を。さっきまでの熱気がふうっと溶けて消えていくような妖艶な歌声が素敵です。
特にこの場面はバックハグからのことちゃんがひざまずいて、なこちゃんがことちゃんの頬に手をやるという一連の流れ尊すぎて推せる。ことなこ推せる。(2回目)
この場面を見て、私1つこのコンビにやってほしい役を思いついてしまいました。色々あってボロボロになったことちゃんをなこちゃんが助けてあげる話とか。
あとは赤と黒みたいになこちゃんが年上の役とか。どうでしょうか!?なんかなこちゃんがリードする役を見てみたい!突然の妄想タイム入っちゃいました。笑 さて、本題に戻りましょう。
金星の輝き
なんとせおっち(瀬央ゆりあ)が大勢を率いて場面を担っている!!
バウホールで2回主演したりしていますが、ショーで大人数の場面でがっつりメインをはるのは初めてですよね。せおっちらしい明るい雰囲気に仕上がっていてよかったです~!
ただ、やっぱりオーラが…若干足りない気もする?お芝居ではそんなこと感じなかったんだけどなあ。でも場数を踏めばよくなる予感はしてます。
この場面で驚いたのは、皆に見せ場があってちゃんとそれをカメラが抜いてくれているところ!全員抜いてくれたわけではもちろん無いのですが…。
確認出来ただけでも、紅咲梨乃ちゃん、きさちん(希沙薫)、碧海さりおくん、りっひー(湊璃飛)、かのんくん(天飛華音)が抜いてもらっていたと思います。
このショー全体的に下級生にもちょっとずつではあるけれどスポットライトが当たるような場面がいくつかあって、それがすごく嬉しかったです。これが本公演で、というのも結構ミソ。下級生の皆さんにとっていい経験になったのではないでしょうか!
Ray 夢
さて、明るい場面から一転、再び大人な雰囲気に変えてくれるのがてんてん(天寿光希)の歌。やっぱりてんてん素敵ですよね…!はるこちゃん(音波みのり)ちゃんもさすがの魅せ方で。星組には欠かせない同期コンビさまです。
さて、てんてんの歌のあとはタンゴに。いいですよね、タンゴ。私バンドネオンの音がすごく好きなんです。
星組はブライアント先生の振付は確か初めてでしたっけ?私もブライアント先生の振付をしっかりと観たのは初めてだったのですが…正直言うと期待していたよりは普通だったかも?振り数多くて難しそう、とは思ったんですが。
違うんです、私やっぱりタンゴと言うとスーツでパキッとしたのを想像してしまうんですよ。タンゴとはこういうものだという固定概念が強すぎるのかも。
白い衣装にターバンという時点で結構変化球ですし、タンゴなら男女でがっつり組むところ見たかったなと思ってしまいました。いっそタンゴとして見なければいいのかも知れません!笑
愛ちゃんもおすすめの場面はブライアント先生の場面って仰っていたし!固定概念を無くすのだ!!
そう思って改めて見てみると結構見応えあった気もします。特にことちゃんとヒーロー(ひろ香祐)とかりんちゃんの3人で踊るところが印象的。
ことちゃんとヒーローは相も変わらずキレッキレでさすがでしたし、ダンスがちょっと不得手なかりんちゃんも何とか2人に付いて行っていたことに成長を感じて嬉しかったです。
これがことちゃんが言うブライアント先生の魔法かと感心してしまいました。
そして娘役を率いるなこちゃんのグランジュッテからのターンしてアチチュードでポーズという流れだったり、最後の方で出てくる超高速シェネがもう素晴らしい。全く軸がブレない!驚異の体幹に驚かされました。
でもやっぱり…願わくば、次はスーツとドレスでパキッとした王道のタンゴをことちゃんとなこちゃんでぜひ見てみたいなと思います。ちえねねのブエノスアイレスの風ばりのやつ期待しています。
霊歌 スピリチュアル
こちらは愛ちゃん(愛月ひかる)を中心とした場面ですね。愛ちゃんがセリ上がってゴスペル調の歌から始まります。
スーツにソフト帽が愛ちゃんはよく似合いますね!さすがの貫禄とオーラ。そしてこの暑苦しいまでのオラオラ感。めちゃくちゃいい。去年の全ツの時も思いましたが、やっぱり愛ちゃん星組に合いますよね。
後ろで踊るあかちゃんのかっこよさにもドキッとさせられました。やっぱり長身ということもあってスーツがすごく映える!
そして私は見逃しません。みきちぐさんのダンスも素敵ではありませんか…!あかちゃんと対象的にみきちぐさんはかなり男役としては身長が低いのにこの渋さ、かっこよさ。愛ちゃんの後ろでチラチラ映っているので皆様にもぜひ注目して頂きたいです。
あとね、ラストのかなえちゃん(漣レイラ)のウインクもずっきゅんでした。不意打ちすぎた!!星組の上級生、尊すぎます。
あと私的にツボだったのが、白妙なつ&夢妃杏瑠という上級生娘役と綺城ひか理&天華えまという下級生男役が組んで踊るという状況。個人的に好きなんです、上級生娘役×下級生男役っていう組み合わせが。
ことちゃんも昔はよくはるこちゃんや、もう退団してしまいましたが妃白ゆあさんといった上級生の娘役さんと組んで踊ることが多かったのを思い出します。年下彼氏感がなんかいいんですよね~!この良さ伝われ~~!!!(念力)
霊鳥
中詰めとロケットから構成される場面です。まずは中詰めについて~!
霊鳥
中詰めは中国テイストの場面。中国では新しい王が誕生したときに霊鳥が現れるという伝説があるんだとか。まさにお披露目にぴったりな場面です。みつるさんの歌で始まりますが、この時の映像が息を飲むほど綺麗で…!
そしてこの公演はお芝居の舞台も中国でしたが、星組は本当に中国モノとの相性がいいなと改めて感じました。揃いの真っ赤なお衣装がすっごく素敵!
組子みんなが真っ赤なお衣装の中、ことちゃんとなこちゃんはクリーム色のお衣装。これも龍と牡丹の絵柄(合ってます?笑)がよく映えていて素敵なお衣装ですよね。スペイン帽も意外とお二人ともよくお似合いでした!(失礼)
さて、そんな中詰めですがなんとも珍しくものすごく沢山の方にパートが振られていたのが印象的でした。具体的には将来有望なかのんくんをはじめとした下級生男役さんたちや夢妃杏瑠さんはじめ上級生娘役さんたちが目立つ場面がありましたね。
その分せおっちやあかちゃん、ぴーすけ、かりんちゃんには中詰めで歌うシーンは無いのも斬新。中詰めって主要メンバーが歌い継ぐのが普通だから驚きの演出でした。
そして、中国風のオリエンタルなシーンではありますが、途中でタンゴの場面があるのが個人的にはよかったです。ブライアント先生の場面で勝手に消化不良になっていたので…。
しかもかなりアクロバティックな高度な技が盛り込まれていて、短いシーンではありましたが大満足でした!こんなのことなこのタンゴにますます期待してしまうではありませんか…。
この時、ことちゃんがなこちゃんの顔を自分の方に向ける振付にきゅんと来ました。あと、ことちゃんで言えば登場シーンもかっこよかったな。「ダダダ~♪」と歌うだけで何故そんなにかっこよく仕上がるのか…。
そして、なこちゃんが歌う♪ああ熱い空染める霊鳥の愛がのパートも好きでした。なこちゃんの歌は未完成な部分もあるし、出来映えにムラもあるけれどこの歌と声質が合っていたのかすごく素敵に聞えました。
その後にこれまた珍しくトップスターがフリースタイルでの客席降りをします。毎回どこから出てきてどこを通るかわからないというドキドキ感がいいですよね。そして、ことちゃんのくしゃくしゃの笑顔と同時に、客席のほぼ100%近いマスク率に涙が出そうになりました。
オリンピア・ロケット
中詰めが終わるとなんとあかちゃんとくらっち(有沙瞳)とのデュエットが!てっきりあかちゃんは同期のひとこちゃん(永久輝せあ)の組替えで押し出された感じかなと思っていましたが、星組に来てから破格の扱いで。
これは組替えして大正解でしたね。あかちゃんみたいに場所さえ与えられればもっと輝ける方が宝塚にはもっと沢山埋もれていそう。ですがチャンスをもらえるかどうかも実力のうち。厳しい世界です。
さて、あかちゃんとくらっちが歌う歌がまたすごく素敵な歌で…。背景の映像ともずごくマッチしていたし、あとまかまど級の身長差にあかちゃんの包容力を感じて萌え~!でした。
そして次に歌い継ぐのは小桜ほのかちゃん、桜庭舞ちゃん、瑠璃花夏ちゃんの3人!星組は本当に層が厚い。今まで散々層が薄いと思っていたけれど、やっぱり場所さえ与えられれば出来る子は沢山いるのよと確信。
そのままロケットになるわけですが、真ん中にこの3人が入るものだから隣の男役さんとの身長差がすごくてかわいかったです。笑
オリンピア
さて、ロケットの流れでオリンピックを意識したシーンに突入するわけですが…概ね大満足なショーだった中でこのシーンはちょっと個人的には微妙でした…。
まず、柚長(万里柚美)のナレーション的な台詞が現実に引き戻される感じがして必要あったのかという問題。柚長が悪いというわけではなくて、台詞自体が要らなかったのではという話です。
それからトップたることちゃんの衣装が超絶にダサいということもちょっと不満。髪型がちょっと変なのはもはや通常運転なのでいいとして(贔屓には甘い)、衣装がちょっとなあ。
五輪を意識して首のところに5色のラインが入っているのもダサいし、そもそもああいう衣装が似合わないんだからもっと別のにしてあげればよかったのにと思ってしまいました。皆が着ているやつのがデザイン的にいいじゃん…という。笑
でも、なこちゃんの女神様がすっごく綺麗で鬘もヘアアクセもめちゃくちゃお似合いだったのでよしとします。なこちゃんの登場で「ええ、微妙…」って思ったこと全部忘れるくらいにはよかったあ。まさに女神様そのものでした。
フィナーレ
早くもフィナーレに突入。ですがちょっと変わった構成でもう一盛り上がりするから楽しいですよね!
SWINGING ON A STAR
もうびっくりどころの話ではありません。ぴーすけとかりんちゃんが一人ずつ銀橋で歌うという今までの星組では考えられない抜擢!新時代の幕開けを感じます。
こういったフィナーレでの銀橋のシーンはことちゃんもやったことがないと仰っていました。確かに強いて言うならスカピンの歌唱指導とか…大昔にまで遡るとEtoile de TAKARAZUKAの星に願いをとか。でもあれは1人じゃなくて6人でのシーンでしたしね。
話が逸れましたが、ぴーすけやかりんちゃんも勿論初めてということで初心者感は出てしまっているところもありましたが、特にぴーすけはいい意味で力がふっと抜けていてとってもよかったです。
そして、私が最近気になっているかりんちゃんは本当に笑顔が素敵!君にウインクしようと歌われて軽率に恋しそうでした。これからの活躍が本当に楽しみです。
さて、そんな二人の歌が終わるとかなえちゃん、まいける(大輝真琴)、ヒーローら上級生男役さんたちがキレッキレのダンスを披露して下さいます。何回言うのって感じですが星組っていつの間にこんなに層が厚くなったんでしょう!?
と!そこへとんでもなくかわいい生き物が登場。なこちゃん×ピンクは間違いない。なこちゃんにこの衣装を着せようと思った方に特別ボーナスを差し上げたいくらいです。かわいいなあ本当に。
黒燕尾
そんなかわいいなこちゃんのかわいいシーンが終わると一転、とんでもなくオラついた奴らが登場して黒燕尾となります。今回は研1さんまで星組の男役全員が参加しているということで。
星組の研1さん(現・研2)は前回の公演ではトップスターの子供役が回ってきたり、早くも黒燕尾デビューできたりラッキーな学年ですね!娘役さんもほかの場面でコーラスに抜擢されていたりとこれからの活躍が楽しみです。
さて、ことちゃんがトップになってから初めての黒燕尾ということで前評判も聞いていたこともありすごく楽しみにしていたのですが…すっごくかっこよく仕上がっていて大満足!!!
まず登場シーンですよ。何あの登場の仕方!フッもかっこよすぎるし…。そしてことちゃんらしく歌も入ります。♪南に燦然と~と歌う声が男度MAXでめちゃくちゃかっこいい…。
そして何よりも星組の黒燕尾が揃っているという大珍事には盛大にツッコミを入れさせて頂きたい。今まで個性出してなんぼ、ズレてなんぼなのが星組の群舞で。というかむしろ積極的に和を乱す側の中心人物が礼真琴さんって方だったんですけど。
人よりサッと動いてその分ポーズも長いというのと、前後左右の可動域が大きいのですっごくズレて見えたんですよね~。ファンとしては見つけやすくて助かっていたのですが、今思うと群舞でズレるのは問題ではなかったのかという純粋な疑問が残っています。笑
さて、そんな星組の群舞ですが全国ツアーのESTRELLASやロックオペラモーツァルトの頃からちょっと揃ってる感が出て来ていたのは薄々感じていて。
でも今回全員で踊っているのを見たらやっぱり揃っている、揃えようと努力していることを確信しました。星組で群舞が揃うなんて!と思わず感動してしまいました。
礼さんに合わせよう!精神で皆さんが合わせてくれたのか、はたまたことちゃんを含め皆で頑張ったのかはわかりませんが…。どちらにせよ門出にふさわしい素晴らしい黒燕尾だったなと思います。
YOU ARE MY SUNSHINE
黒燕尾とは一転、ものすごく明るくキラキラの笑顔で歌うことちゃん。場面ごとの歌い分け、表情の使い分けが本当に素晴らしくて見ていて飽きることがありません。
そして、黒燕尾でめちゃくちゃ踊った後なのにお風呂で鼻歌でも歌うかのように軽くほいっと歌ってしまうのがすごいなと。
さて、次に歌い継ぐのはみつるさん。この公演で退団ということでちょっと餞別っぽい雰囲気もありつつ、あくまでも明るく仕上がっているのがよかったです。この公演を最後に専科に組替え予定だった柚長にも餞のような振付がありましたね。
奇しくも雪組「ファントム」を最後に専科に異動した梨花ますみさんの餞の場面と同じお衣装でした。このブルーのお衣装でズラッと娘役さんたちが銀橋に並ぶのも珍しいですよね。かわいこちゃんが沢山でこれまた目が幸せでした。
デュエットダンス
明るいシーンが終わると少しゆったりとした曲に変化します。そして、キラキラの笑顔でスポットライトと浴びることちゃん。
宝塚おとめにもずっと好きな色として挙げてきた「赤と黒」のお衣装で登場したものだから感激してしまいました。おとめを見てこの色を選んで下さる中村先生の愛もまた温かく。
黒燕尾に引き続きまたもや歌います。お芝居でもかなりの分量の歌が当てられていましたが、いやはや先生方もつい歌わせたくなりますよね。セリ上がりで登場するなこちゃんがことちゃんの歌が上からふわっと聞えてくるのが幸せと仰っていたのを思い出しました。
この歌はことちゃんが黒燕尾の歌とは違う雰囲気になるように、とお話していた通りガラッと歌い方を変えていて。本当に達者な方ですよね。
さて、肝心のデュエットダンスはお二人の実力を考えたらびっくりするくらいにシンプルな振付だったのですが、二人のお顔がとても幸せに満ちていてこちらまで幸せを頂きました。
でもやっぱりいつか超絶キレッキレなデュエットダンスも見てみたいなと思います。これからの楽しみが出来ました。
あと個人的になこちゃんがことちゃんの方を向いて、ことちゃんが頷いた後になこちゃんが捌けていくのがツボでした。
パレード
いよいよパレードです。私はこの方のあのお姿が見たくてずっと応援してきたのに、チケットもゲット出来ていたのに…コロナまじ許すまじ。
さて、スタートを切るエトワールはまめちゃん(桜庭舞)です。今回の公演では初めての新人公演ヒロインに抜擢。逆に今までしていなかったんだ?というくらいですよね。
本公演では思ったほど目立つ場面がなかったけれど、エトワールということで一安心。さすがの美声を聞かせてくれました。
階段降りの順番は天華・極美→綺城・有沙→瀬央→華形→愛月→舞空→礼の順番でした。Wトリオは有望株・天飛と瑠璃が入っているのに注目ですね。
こうして見ると星組はかなり番手がスッキリしてきたなという印象。しばらくはこの体制でいくということですね。個人的には団子状態でスターさんが乱立するよりこのくらいの感じがちょうど良いなと思っているのでよかったです。
せおっちが今回で3番手羽根を背負えるかと思っていたのですが、肩羽根もなしというのが引っかかりました。やはりこれ以上あげていくつもりは無いのか、みつるさんとの兼ね合いなのか…今後の動向に注目です。
愛ちゃんは初の2番手羽根。専科に異動となった時はびっくりしましたが、アルジェの男に出演したことで星組への組替えのきっかけにもなったと思うと結果オーライというか。初めての2番手羽根は思えないほど板に付いていてさすがでした。
なこちゃんも大きい羽根は初めてですね。これを背負うために生まれてきた感がこの方にはあるのでなんだかものすごくしっくり来ました!ドレスの裾のデザインがとってもかわいい~!
さて、いよいよ待ちに待ったことちゃんの大羽根姿!感激です。感動です。感無量です。組子に見守られて階段をゆっくり降りてくるお姿に涙が止まりませんでした。
羽根が重いと前任の紅ゆずるさんにLINEしたり、他の組のトップさんたちに階段降りのコツを聞いたりというエピソードがあるように、想像以上に重かったのかお辞儀がおとなしめだったのがちょっとツボでした。
かつては柚希礼音というナイアガラを客席側にひっくり返してお辞儀するというパワフルなトップさんがいらっしゃいましたが、ことちゃんは意外とそこまでの余裕はなさそう。ふふ、なんかかわいい。
そして、本舞台に戻るときに相手役さんに「お先にどうぞ」って手を差し伸べるところは紅イズムを、銀橋を降りる直前でカメラ目線をするのは柚希イズムを感じました。
ことちゃんの中にはちゃんと過去のトップさんの面影を感じるのが星組ファンとしてもすごく嬉しいんですよね。
今回、生で大羽根姿を見ることが叶わなかったのは返す返すも残念ですが、楽しみが先に延びたと思って来たる日を待とうと思います。
「Ray」はあの方のために取っておいて欲しかった
これだけ感想を書いてきて最後にこんなことを言うのも何なんですが…。ちょっとこれだけは言いたい。
「Ray」というショーはやっぱりことちゃんの同期で花組新トップスターのれいちゃん(柚香光)のために取っておいてあげて欲しかった…。
名前にちなんだショー作品をやるのは退団公演というのが普通なので、お披露目からガンガンに芸名を冠したショーをさせてもらえるなんて、ことちゃんファンとしては我がことのように嬉しかったのですが…。
歌劇の柚香光トップ特集で「光と書いて”れい”と読ませるのは本名で、”Ray”が由来なんだと教えてくれた」といったことを原田先生が寄稿していたのを読んだときに余計にそう思いました。
一ファンが言うのもおかしな話ですが、れいちゃんのためにあるような名前を横取りしてしまったような気分になってちょっぴり申し訳なくなったのでした。いっそ「Rayー花の○○ー」みたいな感じでシリーズ化してくれたらいいのにな~!なんて思っています。笑
おわりに
さて、今回は星組公演「Rayー星の光線ー」の感想を語って参りましたがいかがでしたでしたか?大好きなことちゃんのお披露目公演ということで私にとっても記念すべき公演。
全体的に上級生から下級生まで活躍の場が与えられていて、ショーの名前の通り皆がキラキラと光を放っていたのが印象的でしたし、その一番星としてことちゃんが存在していることが何よりも嬉しかったです。
そして、このBlu-rayの収録日は2月21日ということで、2月29日に最初の公演中止が行われる直前でした。客席もほぼマスクに包まれている異様な光景で、本当にギリギリでの収録だったことが伺えます。
観に行けなかった東京組の私にとってはこのBlu-rayが予定通りに発売されるというだけでどんなにか励まされたか知れません。
それだけでなく最近のInstagramでのメッセージリレーやYouTubeでのコンテンツの発信など、ファンに精一杯の愛を注いで下さる劇団のスタッフの皆様、そしてタカラジェンヌの皆様には改めて感謝の念が絶えません。
一日も早く公演が再開されること、そしてまた皆様が舞台で歌い踊る姿を拝見できる日が来ることを切に願っています。気付いたら一万字を超えている…!こんなに長い感想を最後までお読み頂き本当にありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう!
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