観劇日記

宙組「アナスタシア」全体の感想|真風涼帆&星風まどかのラストに涙

こんにちは、zukacotoです。

先日、宙組「アナスタシア」を観劇したので感想をお話していきたいと思います!

全体的には…もう世界観が美しくて!宙組とロシアの相性の良さって何なんですね。

 

今回奮発してS席にしてみたのですが(学生なので普段は専らB席)、いやあS席にしてよかったです。今回ラッキーと言ったら失礼かも知れませんが、前2席の方がいらっしゃらなかったので、視界も良好で舞台セットの美しさもたっぷりと楽しませていただきました。

全体の感想

まずは全体的な印象から~!

開演5分前。緞帳が上がってタイトル幕が披露されるわけですが、その美しさに息をのみました。今までSNSなどでも皆さんのお写真を拝見して綺麗だなとは思っていましたが、実際に劇場で見るとやはり感動が大きい。

そして、映像を多用してサンクトペテルブルク、もといレニングラードの街並み、パリへ向かう列車の車窓からの雪景色、パリのセーヌ川からの夕焼けと美しい情景を表現していて。

歌や場面に合わせて、幻想的な人影を映し出したり星空を映し出したりしていたのも綺麗だった。セットもおとぎ話みたいに綺麗で思わず見入ってしまいました。

そして、最初と最後に本が映し出される演出も好き。

アナスタシア伝説を信じるも信じないもあなた次第、と言われているような感じがして。本当のお話だったらいいなあ、なんてつい夢見てしまいました。

衣装についてはメインでまかまどがお召しになっているチェックのお衣装がダントツで好きでした。ポスターでもお召しになっていたこちらですね。

まどかちゃんのバレエの場面のブルーのドレス、それから皇帝一家の真っ白なお衣装も好きでしたね。ネヴァクラブのギャルソンヌさんのロシア風の衣装も素敵だったなあ。

そして、ジェンヌさんのことで言うと…。

ロミジュリより役が少ねえ!!!

というのがまず浮かびました。メインキャストさんたちのお芝居や歌をたくさん楽しめたのはよかったですが、大半がその他大勢になってしまったのは残念。

でも、その他大勢が多かったぶんコーラスの厚みはすごかった。迫力あって感動しました。

歌で言うと今回はブロードウェイミュージカルということで、とにかく歌歌歌のオンパレード!聞き逃すと置いてけぼりになるのと、訳詞が時々無理矢理感ある部分もありましたけど、まあ仕方ないですよねそれは。

そう思うと小池修一郎ってすごいなーっていうところに帰り着くわけですけど。

まあ、こんな感じでしょうか全体的には。

まとめるとこの3つが主な印象です。

  1. 世界観が美しい
  2. メインキャストの奮闘が素晴らしい
  3. コーラスの厚みがすごい

印象的だった歌や役

ここからは全体の感想に付け加えて、印象的だった歌や役について簡単に。

まずは歌について。

やはり主題歌「Journey To The Past 過去への旅」は1番好きでした!メロディーもそうだし、まかまどの歌声もこれが1番よかった。

Home, Love, Family…

これらはこの作品のテーマでもありますよね。未来への希望も感じられて素敵な曲だなと思います。

意外と好きだったのは「Stay, I Prey You 惜別の祈り」。故郷との別れの歌です。

決して明るい歌ではないのですが、段々と皆さんの歌声が重なっていく感じが好きだったのと、宙組生のコーラスの力を1番感じた場面でした。

「Once Upon A December あの日の12月」も何度も出てくるからかもしれませんが印象に残っています。

1番印象に残ったキャストさんはやはり桜木みなとくん演じるヴラドですかね。おじさんなのにカワイイのです。癒やし系とでも言いましょうか。出てくると嬉しいし安心する存在でした。

和希そらくん演じるリリーとの関係も微笑ましかった。

そして、タイトルロール・アナスタシア(アーニャ)を演じた星風まどかちゃんも印象的でした。少し台詞が走りがちではありましたが、やはり歌が圧倒的に安定していて聴きやすかった。声量もあってびっくりしました。

ヅカヲタあるある「いつまでも下級生だと思っていたら…」ってやつです。自分を取り戻したいという切実な思いに心を揺さぶられました。

そして、ディミトリを演じた真風涼帆さまもちゃんと「主役」だった。はじめは報奨金が目当てだったけれど、共に時間を過ごす内にだんだんと心が変わっていく様子がすごく伝わってきました。

最後に「彼女が家族のもとに帰れたのが俺の幸せ(だいぶ意訳)」的なことを仰るシーンは特にグッと来ましたね。

そんな皆さんに対して芹香斗亜くん演じるグレブは…正直少しよくわからなかった。

これはキキちゃんが問題というよりは、演出や脚本側の問題だと思います。

アーニャの命を脅かす存在として出てきているはずが、特に後半はたまに出てきて歌うだけの人みたいになっていて。

最後にアーニャを撃とうとして撃てなかった、ってところが見せ場だと思うのですが、そこも唐突でサラッと流された感があったような。

そんなわけでこの作品におけるグレブの立ち位置というか役割がどうも薄いというかモヤっとしてるというか。

ヴラドの方がよっぽどオイシイ役だったよなあと。

もし今後再演するならグレブの描き方は再考の余地ありという気がします。

まかまどのラストに涙

この公演を最後に「まかまど」こと真風涼帆&星風まどかコンビが解体されるということで…ラストのキスシーンやデュエットダンスは「ああこれで見納めなのか」と思うとうるっと来てしまいました。

私はまかまどがコンビを組んだ5作品のなかで、「天は赤い河のほとり/シトラスの風」「El japon/アクアヴィーテ!!」「アナスタシア」の3作観劇させて頂きました。映像では「オーシャンズ11」も拝見させて頂きました。

今こうして振り返ると、特にまどかちゃんの成長がすごかったなという印象があります。今もすごくお若いですけど、就任時はうんと若かったですもんね。毎公演、技術的なところもそうですけど、トップ娘役としての佇まいが頼もしくなっていて。

そして、そのまどかちゃんを見守るゆりかちゃんの包容力。裏では色々と厳しくしているのかもわかりませんが、私から見るとゆるーい感じでこう手を広げている感じに見えて。

それがねえ、なんか見ていていいなと思っていました。

そして、やはりあの身長差には萌えずにはいられない(単純)

そんなこんなで好きなコンビさんだったので今回のことは正直戸惑いもありました。しかし、今回のアナスタシアで集大成とも言える素晴らしいものを見せていただいて、少し気持ちに整理がついてきたかなという気がします。

ラストがアナスタシアでよかった…。

コンビとしてはこれで終わりということになりますが、退団する訳ではないですからね。これからもそれぞれがそれぞれの場所で輝かれることをお祈りしています。

おわりに

今回は宙組「アナスタシア」の感想をお話してきましたがいかがでしたでしょうか?

全体としてはツッコミどころもありつつも、曲のよさとコーラスの厚み、世界観の美しさ、そして明るい希望を感じさせるようなストーリーで素晴らしい作品だったと思います。

おそらく劇団としても再演を視野に入れているのではないかなと思いますが…。再演、アリだと思います

何と言っても娘役さんにとってはタイトルロールですからね。アナスタシア役をやってみたいと思うジェンヌさんも今後出てきそう。

今回はキャストさんについてあまり深く触れられなかったので、今度また改めてそちらについては書こうかなと思います。それでは今回はこの辺で。

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zukacoto
宝塚が大好きな大学生。 初観劇は2006年雪組全国ツアーのベルサイユのばら。現在の贔屓は星組トップスター礼真琴さま。 プロフィール詳細はこちら

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