こんにちは、zukacotoです。
2021年4月1日付で宝塚の理事長が変わることが発表されました。新しい理事長となるのは月組のプロデューサーを務めたこともある木場健之(こばけんし)氏ということで。
…何となく嫌な予感がするのは気のせい?
と思ってSNSなどを覗いてみると、やはり私と同じような不安を持つ方が沢山いらっしゃるようでした。笑
木場健之氏の経歴
木場さんの経歴というのはそこまで詳しくわからなかったのですが、日刊スポーツ(こちら)によりますと。
- 東大卒
- 1986年阪急電鉄入社
- 2005年より月組プロデューサー
- 2010年より宝塚クリエイティブアーツ営業部長
- 2019年より宝塚音楽学校副校長
- 2020年4月より理事副校長
- 2020年10月より宝塚歌劇団理事
月組プロデューサーを務めたのがいつまでだったのかについてははっきりとは記載がありませんが、少なくとも2010年頃までは務めていたとみて間違いなさそうですね。
月組は元々「サイコパス人事」なんて言われるように、色々と意味不明な人事を繰り出してきましたが、2005年から2010年の間にも当然の如くおかしな事態が起こっておりまして。
2005年
- 花組2番手の瀬奈じゅんが月組に組替えし、「エリザベート」にてエリザベート役を演じる
- トップスター彩輝直が同公演で退団
- 新トップスターに瀬奈じゅん、新トップ娘役に彩乃かなみが就任
2008年
- トップ娘役・彩乃かなみが退団
- これ以降1年半に渡りトップ娘役が不在となる
2009年
- 「エリザベート」上演に際し、宙組男役スター・凪七瑠海をエリザベート役に起用
- トップスター・瀬奈じゅんが退団
- 新トップスターに霧矢大夢、新トップ娘役に蒼乃夕妃が就任
2010年
- 2番手をはっきりと定めず、龍真咲と明日海りおの番手ぼかしが始まる
こんな感じで色々とやらかし案件が多数。2005年のエリザベートの配役についてはおそらく木場さんではなく前任者によるものだと思いますが…。
まとめると、
1年半に渡るトップ娘役不在という異例の事態を引き起こし、後の準トップスター制度の礎を作ったプロデューサー
ということになるでしょうか。
トップ娘役の不在
まず、トップ娘役の不在の件についてですが。
現在に至るまで瀬奈じゅんさんと彩乃かなみさんが家族ぐるみのお付き合いをしていらっしゃるほど仲が良いのを見ると、今となってはこれでよかったのかもと思わないでもないですが…。
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この通り、とにかくこのお二人、お互いにお互いのインスタへの登場率が凄まじいのですよ…。
少なくともこのお二人が月組でトップコンビを務められていた頃は組が安定していましたし、2番手・霧矢大夢、3番手・大空祐飛と綺麗なピラミッドが確立されていたことが記憶に残っています。
2006年~2008年にかけては特に事件らしい事件がないことがその証拠です。
まさに月組の黄金期と私は勝手に思っているのですが…。
どれだけ「あさかなコンビ」がゴールデンコンビであろうが、やはり1年半もの間トップ娘役が不在ということは、それだけチャンスを潰されたジェンヌさんがいらっしゃるということになります。
それを思うと複雑な気持ちになりますよね。
龍真咲と明日海りおの番手ぼかし
次に、龍真咲さんと明日海りおさんの番手ぼかしについてですが。
このことは後に月組最大とも言えるサイコパス人事に発展してしまうのです。
そうです、準トップスターの設置です。
当時は各組で番手ぼかしが横行し、龍さんも明日海さんも例に漏れずという感じでしたが、それをトップ人事にまで持ち込んだのが良くなかった。
ただでさえ多忙で、舞台でも人一倍出番の多いトップスターが2番手格の役と役替わりって…。単純にやることが倍増するわけで、お二人の苦労は如何ばかりだったかと思います。
そして、番手ぼかしの弊害で2番手時代をろくに経験出来ないままトップになった龍さんもお気の毒だった。
2番手時代というのは基本的にトップスターになるための心構えとか立ち振る舞いを身に付ける期間だと私は考えていて。
この期間がなかったトップさんも結局はどうにかなっている方々ばかりで、むしろどうにかなっていない方は見たことがないですが、やはり2番手時代があったに越したことはないかなと思うんですよ。
とまあ、色々ズケズケと批判をしてしまいましたが…。
実際にはこれらの人事にどこまで木場氏が関わっていたかはわかりませんし、少なくともトップ人事については理事長および理事の協議のもとで決まることだと思うので、「木場氏だから不安」と思ってしまうのは筋違いなのかもしれません。
しかし、その後も珠城りょうの超早期就任や美弥るりかの2番手切りとゴタゴタが続く月組の状況を見ていると、今後の人事に少なからず不安を感じずにはいられない私です。
今後の宝塚は…
不安がある一方で、あさかな時代の黄金期をプロデュースしていたのは木場氏ですし、近年では宝塚音楽学校の不文律についての発言があったりと、期待出来る部分も多々あります。
個人的には現任の小川友次氏の理事長就任により、番手ぼかしがほぼ消え去ったことを好意的に受け止めているので、ぜひともその方針を引き続き守っていってもらえたらありがたいなと思います。
贔屓の話で申し訳ないのですが、現に礼真琴さまも小林公一氏時代だったら「スカーレット・ピンパーネル」で単独でショーヴランは出来なかっただろうし、七海ひろきさんとニコイチ的な扱いになってただろうなと思っているので…。
小川友次氏時代のことで言えば…。
- 上級生2番手の乱立
- 2番手切りの決行
- 露骨な95期推し
の3点も大きな特徴だったので、これが今後どうなっていくのかにも注目したいと思います。
毎度申し上げていることですが、なるべく多くのジェンヌさんがなるべく納得のいく形で宝塚人生という限られた時間を全うできるように願っています。
それでは今回はこの辺で。
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