こんにちは、zukacotoです。
学業が最近忙しくて久々の更新になってしまいました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、今日は宝塚の2番手事情と題して、上級生2番手の歴史を振り返ってみようかと思います。
最近、元月組の美弥るりか、星組・愛月ひかる、花組・瀬戸かずやとトップスターより上級生の2番手が多く誕生していますよね。さらに、月組では鳳月杏が2番手に就任するのではないかという説も挙がっています。
これを機に上級生2番手の歴史をまとめておこうかなと思いまして。もしご興味があればお付き合い頂ければと思います。それではスタート!
2番手の歴史
まず、私が宝塚を見始めた2006年頃から現在に至るまでの2番手の歴史を振り返ってみようかと思います。
ここからはお名前は敬称を略して記載していますが、打つのが面倒という理由だけで他意はありませんのでご了承ください。
花組
トップスター | 2番手 | |
---|---|---|
2002~2004 | 春野寿美礼(77) | 瀬奈じゅん(78) →月組にトップとして組替え |
2004~2006 | 彩吹真央(80) →雪組に2番手として組替え トップにならずに退団 |
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2006~2007 | 真飛聖(81) | |
2008~2009 | 真飛聖(81) | 大空祐飛(78) →宙組にトップとして組替え |
2009~2012 | 壮一帆(82) →雪組にトップとして組替え |
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蘭寿とむ(82) | ||
2013~2014 | 明日海りお(89) | |
2014~2015 | 明日海りお(89) | 不在 |
2015~2017 | 芹香斗亜(93) →宙組に2番手として組替え |
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2018~2019 | 柚香光(95) | |
2019~ | 柚香光(95) | 瀬戸かずや(90) |
花組の2番手さんはわりと他組にトップスター、あるいは2番手として組替えするパターンが多く、自組昇格はあまりないのが特徴ですね。
この中で上級生2番手はというと…現任の瀬戸かずやの他には78期の大空祐飛がそうでした。彼女は81期の真飛聖の元で1年間だけ2番手を務めていたことがあります。
ただし、大空の場合はスターが飽和していた時代の煽りを受けて、ものすごく出世が遅かった方だったというのがポイント。
というのも、彼女は花組にいらっしゃる前に元々月組に所属していて、同期の瀬奈じゅん、下級生で80期の霧矢大夢に次ぐ3番手という位置づけにありました。既に下級生には抜かされていたというわけです。
そこから、花組に2番手として組替えしてきたという経緯があるので、今で言う瀬戸かずやとは少し違ったタイプの上級生2番手さんになるかと思います。
その後、大空は宙組に組替えしてトップスターに就任。宝塚史上最も遅咲きの研18での就任となりました。
他に特徴のある方というと、明日海りおでしょうか。明日海は月組で劇団初となる準トップスターとして活躍していましたが、2番手に降格(?)する形で花組に組替えしてきました。
明日海がトップスターに就任した後、しばらくすると芹香斗亜が2番手に就任。宙組が新体制になるのに伴い芹香が宙組に2番手として組替えすると、3番手だった柚香光が昇格して2番手を務めるようになります。
去年、柚香が研11でトップスターに就任すると3番手格だった瀬戸かずやが2番手に昇格。柚香よりも5学年上の2番手ということで私としても結構驚きの人事でした。
月組
トップスター | 2番手 | |
---|---|---|
2005~2009 | 瀬奈じゅん(78) | 霧矢大夢(80) |
2009~2012 | 霧矢大夢(80) | 龍真咲(87) 明日海りお(89) |
2012~2013 | 龍真咲(87) | 明日海りお(94) ※準トップスター →花組に2番手として組替え |
2013~2015 | 不在 | |
2015~2016 | 珠城りょう(94) | |
2016~2019 | 珠城りょう(94) | 美弥るりか(89) →トップにならずに退団 |
2019~ | 月城かなと(95) |
月組は人事に定評のある組。もちろん、悪い方で。笑
事の発端は霧矢大夢時代の2番手をはっきりと定めなかったこと。龍真咲と明日海りおがW2番手みたいな扱いでした。学年順で若干龍が上、みたいな感じだったかと思います。
そして、その体制を霧矢が退団してからも続けてしまったのがまずかった。新トップスターに龍が就任したものの、準トップスターとして明日海が就任することに。
ロミオとジュリエット、ベルサイユのばらと2作でトップと準トップが役替わりをするという事態になりました。しかも、これが大劇場作品だったからまあ大変。
結局、明日海が2番手として花組に組替えしたことで準トップスターという妙な制度は立ち消えになりました。
その後、龍が本格的にトップスターとして月組を引っ張っていくことになりますが、2番手をはっきりと定めることはありませんでした。
まず、明日海が異動してから最初の公演は当時専科の北翔海莉が2番手格で出演しました。この時北翔は2番手羽根も背負っていらっしゃいます。
それからは89期の凪七瑠海・美弥るりか、94期珠城りょうの三つ巴状態が続き…。まさおくんの退団間近になって、ようやく珠城を2番手に定めました。
珠城が天海祐希に次ぐ研9という若さでトップに就任すると、上級生の美弥が2番手を務めるようになります。しかし、美弥はトップにならずに退団。現在は月城かなとが2番手を引き継ぎ、現在に至るという感じです。
雪組
トップスター | 2番手 | |
---|---|---|
2007~2010 | 水夏希(79) | 彩吹真央(80) →トップにならずに退団 |
2010 | 音月桂(84) | |
2010~2012 | 音月桂(84) | 早霧せいな(87) |
2013~2014 | 壮一帆(82) | |
2014~2017 | 早霧せいな(87) | 望海風斗(89) |
2017~2021 | 望海風斗(89) | 彩風咲奈(93) |
人事には定評のある雪組。こちらはいい方で。笑
2番手の歴史を振り返ってもわりと安定しているなという印象があります。2番手をぼかすということも特になく。上級生2番手もいらっしゃいませんでした。
ただ、唯一忘れられないのはやはり彩吹真央事件ですよね。
彩吹は元々花組出身。花組で2番手を務めたあと、雪組に2番手として組替えしてきます。しかし、結局トップスターになることはなく退団されてしまいました。
いわゆる”2番手切り”というやつです。
SNSがまだ普及していなかった時代ではありますが、その衝撃は大きく当時のファンの様相はまさに今で言う大炎上そのもの。
彩吹さんは人気・実力に加え、端正なお顔立ちに抜群のスタイルをお持ちでした。強いて言うなら確かにトップになるには地味だったかもしれませんが、彼女がトップになれないなんて私も思ってもみませんでした。
奇しくも、元々いらっしゃった花組では彩吹に次ぐ3番手だった真飛聖が2番手を経てトップスターに就任していました。
あのまま花組にいたらトップになれていたかもしれないのに…という声もありました。
また、彩吹がトップになれなかった理由として84期・音月桂の存在があったからということも当時は言われていました。
音月は雪組の御曹司として下級生時代から抜擢を受け続け、まさに順風満帆そのもの。2007年には春野寿美礼の後任としてVISAガールにも就任していらっしゃいます。
彩吹の退団後、次の公演でトップスター・水夏希の退団も決まり、音月はほとんど2番手経験がないままあれよあれよとトップスターに就任します。
しかし、鳴り物入りでトップスターになったはずが、就任時は相手役不在という謎の事態に。お披露目公演のロミオとジュリエットでは相手役候補No.1だった舞羽美海と、なんと研1の夢華あみが役替わりでジュリエットを演じることになりました。
このことがまたファンの反感を買ってしまったんですよね…。
舞羽と音月はこれまでも本公演のショーや別箱公演で沢山組んでいて、端から見ていてもお似合いのコンビだったのになぜ相手役に定めなかったのか。
夢華が96期だったということも、当時はほとぼりが全然冷めていなかったので露骨に嫌悪感を示す方もいらっしゃいました。今思うと夢華もいきなり研1で抜擢を受けてしまって、批判を一身に背負うことになってしまってかわいそうだったなと思うのですが…。
結局、夢華は体調不良を理由に休演するというゴタゴタっぷり。東京公演中に震災があったりとお披露目公演から大変な船出でした。
その後は舞羽が正式にトップ娘役に就任して新生雪組がスタートするのですが、仮面の男事件が勃発。(私はこれを拝見していないので人から聞いた話ですが、脚本やら演出やらが宝塚としてどうなんだということで大不評だったらしく、東京でテコ入れする事態になったとか。)
そんなこんなで音月はたった4作で退団することになってしまいます。おそらくもう少し長くトップをやるはずだったと思いますし、抜擢されるに足る実力をお持ちの方だっただけに背負わなくていいものを沢山背負うことになってしまって残念なことだったなと思います。
今の雪組からはとても考えられませんが、こんな時代もありました…。
しかし、唯一の救いは音月と舞羽の仲がすごく良かったこと。
雪組はこの後、壮一帆&愛加あゆ、早霧せいな&咲妃みゆ、望海風斗&真彩希帆とトップコンビの仲の良さが”売り”というか、最大の魅力となっていくことになりますがその原点が音月&舞羽コンビだったと思います。
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退団してからもこうして仲良くご一緒に観劇などをされているようで、 微笑ましく拝見させて頂いています。
さて、そんなこんなで音月が予想外に早く退団してしまったことで問題となったのが後任トップスター。2番手は宙組から組替えしてきた早霧せいなが務めていましたが、主に歌唱力の面で色々心配な面もありました。
そういうこともあってか、元々雪組にいた経験もある壮一帆が花組から呼び戻されトップスターに就任することになります。
壮の元でしっかりと経験を積んだ早霧の快進撃は皆様の記憶に新しいところだと思います。トップを務めた5作全てで客席稼働率100%以上という記録を打ち出し、雪組の人気を確固たるものにしましたよね。
そんな早霧の元で2番手を務めたのが望海風斗。トリデンテという呼称もこの時代に生まれましたね。
トップスターとトップ娘役がいい関係を築き、2番手が加わることでさらに魅力を増す。そんな理想的な組の形を実現しているのが今の雪組の魅力だと思います。
星組
トップスター | 2番手 | |
---|---|---|
2003~2006 | 湖月わたる(75) | 安蘭けい(77) |
2006~2009 | 安蘭けい(77) | 柚希礼音(85) |
2009~2011 | 柚希礼音(85) | 凰稀かなめ(86) |
2011~2012 | 涼紫央(82) ※正確には2番手ではない |
|
2012~2015 | 紅ゆずる(88) | |
2015~2016 | 北翔海莉(84) | |
2016~2019 | 紅ゆずる(88) | 礼真琴(95) |
2019~ | 礼真琴(95) | 愛月ひかる(93) |
星組はそこまで大きな事件もなく、まあまあ安定しているなという印象です。
星組で長く2番手を務めた安蘭けいがトップに就任すると、若手スターで当時5番手(?)に位置していた柚希礼音が上級生の立樹遥、涼紫央を抜いて一気に2番手に躍り出ます。
トップスターとの学年差は実に8学年。当時は安蘭との学年差、そして実力差から色々な声が挙がっていました。しかし、スカーレット・ピンパーネルのショーヴラン役が大好評を得て、2番手として認められていきます。
そんな柚希はトップスターに就任する際に、雪組で当時組内4番手だった凰稀かなめを2番手として呼び寄せます。
しかし、凰稀が宙組に2番手として組替えすると星組では2番手が空席に。2番手ではありませんが、柚希より上級生の涼紫央が2番目さんとして何作か務めます。
涼が退団してからは、紅ゆずるが2番手を務めるようになります。紅はその後北翔海莉時代でも引き続き2番手を務め、その後トップスターに就任。
紅時代の2番手は新進気鋭の95期・礼真琴が務めることになります。学年差は7学年でした。
礼真琴がトップスターに就任すると、宙組3番手、専科を経て星組に組替えしてきた愛月ひかるが2番手に。ここ15年では星組唯一の上級生2番手さんになります。
宙組
トップスター | 2番手 | |
---|---|---|
2006 | 貴城けい(78) | 大和悠河(81) |
2007~2009 | 大和悠河(81) | 蘭寿とむ(82) →花組にトップとして組替え |
2009~2011 | 大空祐飛(78) | |
2011~2012 | 凰稀かなめ(86) | |
2012~2014 | 凰稀かなめ(86) | 不在 |
2014~2015 | 朝夏まなと(88) | |
2015~2017 | 朝夏まなと(88) | 真風涼帆(92) |
2017~ | 真風涼帆(92) | 芹香斗亜(93) |
宙組では蘭寿とむが長く2番手を務めましたが、古巣の花組にトップスターとして組替えします。
これに伴い、星組2番手だった凰稀かなめが組替えして宙組2番手を引き継ぎ、そのまま宙組でトップスターに就任。
凰稀時代はこれといってはっきりと2番手を定めることがありませんでした。一応、朝夏まなとが2番手っぽい感じで例えばお披露目公演の銀河英雄伝説ではキルヒアイス役を演じたり、風と共に去りぬではヒロインのスカーレット・オハラ役を演じたりはしていました。
しかし、凰稀の同期の緒月遠麻がかなりの好待遇だったのと、83期悠未ひろ、88期蓮水ゆうや、89期凪七瑠海・七海ひろきなどスターさんが沢山いらっしゃったこともあってか、朝夏が2番手羽根を背負えたのは凰稀の退団公演となりました。
朝夏が凰稀の後任としてトップスターに就任すると、星組の御曹司・真風涼帆が2番手として組替えしてきます。
真風がトップスターに就任すると、花組2番手の芹香が宙組に組替えし2番手を務め現在に至ります。
上級生2番手の歴史
さて、ここまで2番手さんの歴史を長々と振り返ってきましたが…何が目的だったかと言うと上級生の2番手ってそうそういるもんじゃないということを言いたかったのです。
・大空祐飛(2008~2009)
・美弥るりか(2016~2019)
・愛月ひかる(2019~)
・瀬戸かずや(2019~)
ここ10数年の歴史の中でたったこの4名だけなんですよね。
特に、2015年に理事長職に小川友次氏が就任してから3人もの上級生2番手さんが誕生しているというのがポイント。しかも、どの方も早期就任トップスターの下で、という共通点があります。
・珠城りょう:研9就任
・礼真琴:研11就任
・柚香光:研11就任
ちなみに2015年以降にトップスターになった方の就任学年は以下の通りです。
トップスター | トップ就任学年 | 2番手 |
---|---|---|
朝夏まなと(88) | 研13 | 真風涼帆(92) |
北翔海莉(84) | 研18 | 紅ゆずる(88) |
珠城りょう(94) | 研9 | 美弥るりか(89) |
紅ゆずる(88) | 研15 | 礼真琴(95) |
望海風斗(89) | 研15 | 彩風咲奈(93) |
真風涼帆(92) | 研12 | 芹香斗亜(93) |
礼真琴(95) | 研11 | 愛月ひかる(93) |
柚香光(95) | 研11 | 瀬戸かずや(90) |
彩風咲奈(93) | 研15 | (おそらく下級生?) |
こうして見ると、ものの見事に研11以前での早期就任トップスターにのみ上級生の2番手を付けているということがおわかり頂けると思います。
では、理事長が変わる2015年以前はどうだったかと言いますと…。
トップスター | トップ就任学年 | 2番手 |
---|---|---|
春野寿美礼(77) | 研11 | 瀬奈じゅん(78) 彩吹真央(80) 真飛聖(81) |
湖月わたる(75) | 研15 | 安蘭けい(77) |
瀬奈じゅん(78) | 研14 | 霧矢大夢(80) |
貴城けい(78) | 研15 | 大和悠河(81) |
安蘭けい(77) | 研16 | 柚希礼音(85) |
水夏希(79) | 研14 | 彩吹真央(80) 音月桂(84) |
大和悠河(81) | 研12 | 蘭寿とむ(82) |
真飛聖(81) | 研13 | 大空祐飛(78) 壮一帆(82) |
柚希礼音(85) | 研11 | 凰稀かなめ(86) 紅ゆずる(88) |
大空祐飛(78) | 研18 | 蘭寿とむ(82) 凰稀かなめ(86) |
霧矢大夢(80) | 研16 | 龍真咲(87) 明日海りお(89) |
音月桂(84) | 研13 | 早霧せいな(87) |
蘭寿とむ(82) | 研16 | 壮一帆(82) 明日海りお(89) |
龍真咲(87) | 研12 | 珠城りょう(94) |
凰稀かなめ(86) | 研13 | 朝夏まなと(88) |
壮一帆(82) | 研17 | 早霧せいな(87) |
明日海りお(89) | 研12 | 芹香斗亜(93) 柚香光(95) |
早霧せいな(87) | 研14 | 望海風斗(89) |
この中で研11の早期就任だった春野寿美礼と柚希礼音は、上級生2番手を据えるということはなく、普通に下級生が2番手として就任しています。
唯一、上級生2番手の上でトップスターを務めていた真飛聖は研13就任で別段早期就任というわけではありませんでした。
このことからも、やはり理事長が変わったのに伴い、2番手の在り方も変わってきているのかなということが言えるとおもいます。
上級生を2番手に据えるということ以外にも、彩吹真央事件以降タブー的な感じになっていた2番手切りを再び実行したということは今後の宝塚の人事において大いに関わってくることだと思います。
2番手について個人的な見解
ここからは上級生2番手に対する個人的な意見を少しお話しさせてください。
私はどちらかというとトップスターよりも上級生の方が2番手を務めるのには反対です。
理由としては…
- 下級生トップが色々と気を使わなければならない面もある。
- 上級生2番手は結局のところ支え要員になってしまう。
- 下級生が本来得られたはずの成長の機会を奪うことになる。
まず、どんなに仲が良くても上級生の方が自分の下につくというのは少なからず気を使わなければならない部分があると思うんです。
上級生が2番手だと経験豊富で心強い、というメリットもあるとは思いますが、やはり下級生の方が色々やりやすいんじゃないかな、と個人的には思っています。まあ、実際にタカラジェンヌになったことがないので憶測でしかありませんが。
そして、今の感じだと特に瀬戸かずやくんは学年的にも明らかにトップスターにする気はなく、完全に若きトップの支え要員としての2番手就任ですよね。
なんだかなあ。支え要員になるのってあんまり気持ちのいいものじゃないんじゃないかと。これも私の憶測でしかないのですが。
でも、やはり私が上級生2番手に反対する1番の理由は下級生の成長の機会を奪うことになる可能性があるからです。
2番手さんって本来だったらトップスターの予行演習じゃないですけど、トップを見据えて経験を積み、トップの1番近くでその立ち振る舞いなどを学ぶという面が大きいと思うんです。
トップスターにする気もない上級生が2番手を担ってしまっては、その分下級生が出来たはずの経験や学びの機会を奪うことになるのではないかと。
例えば、ですけど学年的には研10の永久輝せあが今すぐ2番手になったっていいわけですよ。彼女の場合はVISAガールを務めているのでいずれは確実にトップになるでしょうし、VISAガールの任期を考えてもそれはそんなに遠くない未来のことだと思いますしね。
それを敢えてやらないというのには何か意図でもあるのか…。
まあそれはともかく、今上級生2番手が2組も存在するというのは宝塚のこれからのことを考えてもちょっとよろしくないんじゃないかと個人的には思っています。
おわりに
今回は歴代の2番手さんを振り返りながら、上級生2番手さんに対する個人的な意見をお話しさせて頂きましたがいかがでしたでしょうか?
もし私の意見で不快な気持ちになった方がいらっしゃったら申し訳ありません。
あくまでも、劇団の方針に対しての意見であって、ジェンヌさんを悪く言うつもりはこれっぽっちもございませんのでご理解いただけたらありがたいです。
かと言って小川理事長を批判したいわけでもありません。小川理事長になってから、番手ぼかしをしなくなったことはすごくいいことだなと思っていますし。
まあ…色々と申し上げましたが、結局のところジェンヌさんたちが幸せならそれでいいんです。
トップになれなくても2番手になれるならいいと考える方もいるでしょうし、上級生の2番手さんに付いてもらった方が心強いと感じる方もいらっしゃるでしょうしね。
なるべく多くの方が、なるべく納得のいく形で、宝塚人生を全うできることを願ってやみません。それでは今回はこの辺で。
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