こんにちは、zukacotoです。
ついに！ついに！！ついに！！！
昨日宝塚が再開しました！！！！
実に130日ぶりとのことで、いやあ、やっぱりどこかで宝塚が公演をしている、そして○イッターや○ンスタを開けば皆様の感想が流れてくるという状況が嬉しくて嬉しくて。
さて、今日は宝塚再開の先陣を切った花組「はいからさんが通る」のライブ配信を私も拝見させて頂いたので感想をお伝えしたいなと思って筆を取りました。
今までも映画館でのライブビューイングはありましたが、このように自宅からでもスマホやタブレット、パソコン等でライブ配信をするというのは宝塚でも初めてのことですよね。
今回は全体の感想に加えて、ライブ配信自体のことについても書いておきたいと思います。これからライブ配信をご検討の方のお役に立てれば幸いです♡
全体の感想
まずは、はいからさんが通るの全体の感想を！
この公演は新花組トップスター柚香光のトップお披露目公演となっています。2017年に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティおよび日本青年館において同じく柚香光・華優希コンビにより初演されました。
私は、こちらの初演はDVD含め拝見していなくて、歌劇やGRAPHでお写真を拝見した程度。手元にプログラムなどもなく、全く予備知識も無い状態で臨んだのですが…。
これはこれで展開が読めないドキドキ感がいいですね！笑
花組さんはだいぶ長い間縁がなかったのですが、去年ありがたいことに明日海りおさんの退団公演をSS席で観劇させて頂いて(しかも友の会がお友達になってくれたから驚き)。このおかげもあり、花組生のお名前とお顔を覚えられていたこともあってすんなり物語に入り込むことができました。
新生花組に受けた印象といたしましては…ずばり、若いっっ！！！笑
いい意味でも悪い意味でも全体的に若いなあという印象です。フレッシュでもあり、ちょっぴり頼りなげなところもあり…。でも、最初は皆こんなもんですからね、特に若いトップさんの場合は。
お披露目としては少女漫画原作で再演物、一本物ということで正直どうなんだろう…？とは思っていましたが、肩慣らしにはちょうどよかったのかもしれません。奇しくもこんな状況になってしまったので、全く新しい作品をやるというよりはむしろ再演物の方が今となっては正解だったのかな。
ひとこちゃん(永久輝せあ)、ひらめちゃん(朝月希和)を雪組から迎え新たなスタートを切った花組ですが、これからどんな風に熟していくのか楽しみになりました。
小柳菜穂子のラブコメ
小柳菜穂子といえばラブコメというくらい、少女漫画的なベタな作品がお得意の小柳先生ですが、今回も本領を発揮されていましたね。
少尉と紅緒のシーンは常にキュンキュンしっぱなし！ごちそうさまです、ありがとうございます、といった心境でございます。笑
少女漫画原作の映画などでもありがちですが、ちょっと展開が駆け足だったのはご愛敬。2時間にまとめるのって難しいんだろうなあ。編集長と紅緒ちゃんが突然くっついたのはさすがにびっくりしてしまいました。笑
前回のキャストを活かして今回のキャスティングになったということで、宝塚のスターシステムに合うように役を広げなければならなかったりと、色々無理をしたところもあったのかな？前回を見ていないので想像でしかないですが…。
でも、多少展開の面で突っ込みどころはありつつも、大筋はしっかりとしていて安心して見ていられるのはさすがだなと思いました。
軽率に恋しそう…柚香光の少尉
花組新トップスターれいちゃんが演じたのは日本人とドイツ人のハーフでもある伊集院忍少尉。とにかく漫画から飛び出してきたような美しさが目を引きます。金髪と軍服がよくお似合いになる。
「紅緒さん」の破壊力半端ないっ。
そして紅緒ちゃんを見つめる目もまた甘く。しょっちゅう暴れ回る紅緒ちゃんを愛おしそうに見つめ、ピンチの時には必ず助けに来てくれる。
その声や仕草ひとつひとつが王子様と見まごうばかりにかっこよく、軽率に恋しそうになりました。なるほど、れいちゃんに小柳作品は合っているかもしれませんね。
やはり歌の弱さはどうにもこうにも、多くの方がご指摘のようにもう少しなんとかならないかとは思いますが、れいちゃんがすごいのはかっこつけようとしないのに、かっこいいところ。
宝塚はその性質上、無駄にかっこつけようと目線バシバシ飛ばして、キザな笑みを浮かべて、という方も多いのがまた事実なのですが、私、そういうのを素直に見れないタチなんです。多少はむしろ嬉しいのですが、過剰すぎるとどうしても、寒いなーって思っちゃうんです。
でも、れいちゃんのお芝居はキュンキュンにもかっこつけにも無理がないから好き。特に紅緒ちゃんがもんぺ姿で伊集院邸に現れ暴れ回った後に、二人になるシーンなんか最高。もう紅緒ちゃんにどんどん密着していくものだから…！ベタだけどやっぱりドキドキしてしまいました。
あとは、酔っ払った紅緒ちゃんを少尉がおぶって帰る道すがら、紅緒ちゃんに「好きですよ」とストレートに思いを告げる少尉もよかった。
ラストシーンで、紅緒ちゃんの手を自分の腰に回し、後ろ手にその手を取ったままキスして幕、というのもキュンキュンしました。
キュンキュンシーンばかり挙げてしまいましたが、意外にもれいちゃんが本領発揮するのは2幕から。紅緒ちゃんとラリサの間で葛藤する様子を、駆け足気味な脚本のなかでよく表現されていたと思います。
それもこれも、1幕でのベースがあったからこそ。下手したら浮気や心変わりにも捉えられかねない状況ですが、少尉の優しさや誠実さは既に1幕で私たちは知っているわけです。紅緒ちゃんを愛おしそうに見つめ、大笑いする姿を知っているわけです。
だから、ラリサのこともその優しさ故に見捨てることができなかったのだと納得させてくれました。でも、最後にはきっと紅緒ちゃんのもとに駆けつけてくれるのだろう。れいちゃんの少尉はそんなことを思わせてくれる人でした。
そこのけそこのけ、はいからさんが通る！
トップ娘役・華優希ちゃんが演じたのは花村紅緒。華ちゃんの紅緒はまさに「そこのけそこのけ、はいからさんが通る！」を地で行くような女の子でした。
自転車で突進したり、酔っ払って暴れ回ったりと嵐のような女の子ですが、大事なお皿を割ってしまった蘭丸をかばうなど正義感に溢れ、女らしく、ということなど一切気にしない。
そんな当時からしたら型破りな紅緒ちゃんを華ちゃんはとっても魅力的に演じていらっしゃったと思います。
そして何より…とにかく、とにかく、かわいい！なんでだろう、お顔立ちがかわいい方もいっぱいいらっしゃるのに(失礼)、なんか圧倒的にかわいくてかわいくて。
やっぱり表情かなあ。これでもかってくらいにコロコロ表情が変わるんですよね。やっぱりヒロインが似合いますよね、この方。
そして、矢絣の着物に袴、そして頭には大きなリボンというはいからさん姿が抜群にお似合い。個人的にはピンクのうさちゃん柄？のもんぺ姿がとってもかわいくて好きです。笑
わざと伊集院家から追い出されようとそんな格好をして散々暴れ回り、終いには少尉に密着されて挙動不審になっている紅緒ちゃんがとっても愛おしかった。
特に印象的だったのは亡き母の形見の白い喪服で現れるシーン。伊集院家の人間として生き、少尉の帰りを待つのだという強い決心が全身から感じられて思わずハッとさせられてしまいました。
メインキャストの出番が少ない？
驚いたのが、2番手瀬戸かずや、次いで水美舞斗、永久輝せあの出番があんまりなかったこと。特に、あきらくん(瀬戸)やマイティー(水美)は一幕ではほとんど出番なしというのはびっくりしました。二幕からはしっかり存在感を見せていましたけれど。
あきらくんは紅緒が働くことになる冗談社の編集長という役どころ。ロン毛の巻き毛というなかなかに少女漫画独特の出で立ちながらも、問題なく成立させてしまうからすごい。
女嫌いで、触ると蕁麻疹が出ちゃうという設定ですが、紅緒ちゃんには心を開いていく様子を丁寧に演じていらっしゃったと思います。
脚本上、最後の展開が強引な部分もあるので気持ちを持って行くのが大変だったと思いますが、前にだんだんと心を開く場面をしっかりと印象づけてくれていたので、その展開も受け入れることができました。
マイティーは少尉の率いていた小隊に所属していた鬼島軍曹役。馬賊をやっていたということもありワイルドなお衣装が印象的。命を助けてもらった少尉のために紅緒ちゃんを助ける姿がかっこよかった～！ちゃっかり環ちゃんといい感じになってるのも微笑ましかったです。
ひとこちゃん(永久輝)が演じた高屋敷要は少尉の友人で作家という役どころ。ちょいちょい出番はあるものの、本筋にあまり関わらない役なので私としては消化不良。ただし、れいちゃんとの並びは抜群にいいな～とは感じました。
個人的に、ひとこちゃんが大好きでつい目を追ってしまう存在なんです。一昔前の宝塚みたいな声が好き。その声で歌うのも好き。だから、今回歌あまり聴けなかったのも消化不良の原因でした。
ですが、ひとこちゃんの花組本拠地デビュー戦、見届けられて良かったです！きっとこの先どんどんステップアップもしていくでしょうから、これからの楽しみができたと思っておくことにします。
目立っていたのは意外にも…
メインキャストの方がいまいち出番がなかった分、北小路環役の音くり寿ちゃん、藤枝蘭丸役の聖乃あすかくん、牛五郎役の飛龍つかさくんがガンガンに目立っていましたね。
冒頭に述べたように、「若い」という印象を受けたのはこのためだったかもしれません。
特に、くり寿ちゃんの環さまは目立っていましたね～！歌も上手いし、良家のお嬢様ながら媚びることなく職業婦人として自立して、思い人を追って迷わずに満州に行く道を選ぶ。
紅緒ちゃんと同じく、彼女のなかにも一本しっかりとした芯が通っているのを感じました。だから、紅緒ちゃんとは友達になるべくしてなったのだなと妙に納得させられました。
期待の若手、聖乃あすかくんは歌舞伎の女形であり、紅緒の幼なじみでもある藤枝蘭丸役を演じました。長髪で一見女なのか男なのか、よくわからなかったのですが、メイド姿の男らしさで確信。笑
その反面、紅緒の後を必死で付いて行く姿はかわいらしかったです。女っぽい外見だけど、心と体は男で、自身についても元は女で、でも男役で、と色々ややこしくて演じるのが難しかったとは思いますが、なんというか…マスコット的な愛らしさがとってもよかったと思います。
飛龍くんは紅緒を親分と慕う車夫・牛五郎を演じていましたが、外見がなんとまあびっくり。笑 ああいう風体の人昭和のドラマでよく見るイメージで(偏見？)、宝塚的にもなかなかない役だと思いますが、なぜかしっくりくるのが不思議。
こんなに出来る人だったんだ～！と新たな発見でもありました。
その他のキャストの感想
さて、簡単にその他のキャストさんたちの感想も付け加えておきます。
まずは正式に花組デビューとなった朝月希和ちゃん。明らかに花娘大量退団に伴う補充として花組に呼び戻された感があって、勝手に便利屋にならないか心配していたのですが…杞憂でしたね。
今回は芸者の吉次という役でしたが、上級生になってきたことも活かされて色っぽくて素敵でした！マスカレード・ホテルでのヒロインも経験したからか、前観た時よりも余裕が感じられた気がします。
専科からご出演の英真なおきさん、美穂圭子さんは伊集院伯爵夫妻を演じました。このお二人は絶対的な安心感がありますよね。笑
紅緒のお転婆大暴れっぷりに最初は戸惑いつつも、二人と紅緒ちゃんがだんだんと心を通わせて本当の祖父母と孫みたいになっていくのが印象的でした。お二人が今までの思いを伝え合って手でハートを作るシーンもかわいかった♡
あとは、今回新人公演で紅緒ちゃんを演じる美羽愛ちゃんをやっぱり目で追ってしまいました～！お顔立ちがはっきりしていてかわいい。全編通してその他大勢でしたが目立ちますよね。新人公演はみることができませんが、歌劇などではいからさん姿を拝見できるのを楽しみにしています。
フィナーレ感想
さて、本編の感想はこのくらいにして、フィナーレの感想を！今回は2パターンのフィナーレを日替わりでやるとのことですが、ライブ配信では大正バージョンの方でした。浪漫バージョンを拝見していないのでどこが違うのかは皆様のレポで把握したいなと思います。笑
最初はあきらくんの歌唱指導から始まります。今回、一本物なので羽根はありませんでしたが、2番手になったんだなあと実感できました。
そして、花組はトップコンビはじめ、あまり歌が得意な方がいらっしゃらないなかで、あきらくんはかなり上手い方だなと改めて感じました。
続いてロケットは上半身がはいからさんみたいな矢絣の着物というのが目新しい！下はふわっと広がったスカートでちょっとゴスロリっぽさもあってかわいかったです。
ロケットの人数がいつもより少なく感じたのはやはり感染対策でしょうか？仕方ないとはいえ、ちょっと寂しいですね。
その後、音くり寿ちゃん、朝月希和ちゃんを中心に娘役さんたちの場面があって、いよいよ大階段での男役の群舞。
皆さんシルバーっぽい軍服に制帽もかぶっていらっしゃいました。れいちゃんだけ飾緒付きでちょっと豪華でした。群舞の揃い方はさすが花組といったところ。れいちゃんがその真ん中にいるのも嬉しかったですね。
そして、途中でれいちゃんが抜けてあきらくん中心になったあと、いよいよデュエダンとなります。お二人とも真っ白の衣装ですが、本編の続きみたいな感じで結婚式をイメージしたのだとか。
うーん、正直華ちゃんのダンスはいつもどおりでしたが、二人の表情がとっても幸せそうだったので、まあいっか、という感じ。
顔で踊るのも大事ですから！！笑
パレードは音くり寿ちゃんのエトワールから始まります。やっぱり柔らかくていい声してますよね。ピンクのドレスにピンクのレースの傘を持っていたのが印象的でした。
その後も、真ん中から降りてくる皆さんはシャンシャンではなく、役に合わせて本や剣や和傘、藤の枝、竹刀を持っていたのが面白かった～！ありそうでなかったですよね、こういう演出！おかげで最後までどっぷりはいからさんが通るの世界に浸ることができました。
そして、満を持してれいちゃんが大羽根姿で登場！どれだけの方がこのお姿を観ることを心待ちにしていたことでしょう。ようやく、ようやくです。普段は礼真琴ファンの私ですが、この時ばかりはうるうるしてしまいました。
ライブ配信について
最後に、ライブ配信についてお話しておこうと思います。私は今回、楽天TVで拝見しました。
まず、観るときは30分くらい前から視聴するボタンを押すと入れる仕様になっています。画面には始まるまで「配信開始までしばらくお待ち下さい」の文字が映っていました。
時間になったらてっきり始まるかとおもいきや、1分過ぎても始まらず…おかしいなと思ってリロードしたら映ってくれました。
が、肝心の開演アナウンスを聞き逃すという大失態。ああ、れいちゃんの開演アナウンス聞きたかったな…。
ということで…
教訓その１、時間には余裕を持ってログインし、直前になったらリロードするべし。
ただし、二幕が始まる時は放っておいても勝手に始まってくれたので回線状態が悪かっただけかもしれません。
さて、お次は気になる画質や回線状態です。私は今回機器はiPadで、回線はWi-Fiではなく携帯会社の回線で拝見しました。そして、アプリではなくブラウザでログインして拝見しました。
結果…画質も音質も驚くほどクリアでした！
本当に高画質でストレスなく見れましたし、音も後ろで小芝居している声も拾っちゃうくらいには高音質でした。カメラワークもばっちりで気になるところは特になかったです。
全体を通して3回ほど映像と音声が止まってしまいましたが、リロードしたらすぐに直ってくれました。正直もっと多いと思っていたので大満足でした。
教訓その2、映像が止まったら落ち着いてリロードするべし。
教訓その3、画質や音質、回線が上手くいかない場合は携帯会社の回線を試すべし。
もし、今後視聴を検討されている方は参考にしてみて下さい！
おわりに
今回は花組のはいからさんが通るについて、ライブ配信を見た感想をお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか？
4ヶ月遅れで晴れてお披露目となったれいちゃん。色々ありましたが、こうして大羽根姿を画面越しに拝見できたこと、とても嬉しかったです。
いよいよ花組の新しいスタートですね。9月まで、長い長い公演となりますが、暑さに負けずコロナに負けず頑張って欲しいなと思います！くれぐれも体調だけにはお気をつけて…。
それではまた次の記事でお会いしましょう！
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