こんにちは、zukacotoです。
先日、みりおちゃんこと明日海りおさんの退団公演を観劇してきましたので感想を。ちょっと理由があってショーのお話からさせていただきますね。それではさっそくスタート!
シャルム!
今回珍しく友の会がお友達になってくれて、なんとSS席が当たってしまいまして!
大学生なので基本はB席の民。たまに贔屓の公演でS席を申し込むことがあるかなという感じの私がですよ。みりおさまの退団公演で初めてのSS席が当たるなんて。
しかも2列目の端ということで…
み、み、みりおさまと握手できてしまった…
初めてのSS席が楽しすぎて、余程私がキラキラの笑顔でみりおさまのことを見つめていたのでしょう。
みりおさまの方から手を差し伸べて下さって。
「え、私ごときがよろしいのですか!?」と思って見るとニコってしてくださって。
ずっきゅーーーーーん♡♡
それからほわほわしちゃって。そのあとのことよく覚えてないんです。笑
だから、ショーの感想を先に、と言ったわけです。ただの自慢話。すみません汗
お芝居の感想はばっちりここから書いていきますよ!
※(追記)Blu-rayを購入したのでこちらの記事でしっかり感想を書きました!もしよければ併せてどうぞ。
A Fairy Taleー青い薔薇の精ー
さて、ここからはお芝居の感想をお話していきます。退団公演は駄作である、というのがよく言われていますが今回はかなり私としては好きな作品でした!
植田景子によった作り上げられた美しきロンドンの世界
私、以前からみりおちゃんには朝海ひかるさんの退団公演「堕天使の涙」のような作品をやってほしい!と思っていて。堕天使ルシファーが人間界に降りたって、そこで様々な人と出会うという話なのですが、とにかくコムちゃんの人間離れした美しさが忘れられなくて。
男役としては小柄で華奢な体格で、シュッとしたお顔立ちという点でみりおちゃんはコムちゃんに結構似ていると思うんです。だから、こういった人間じゃない役がお似合いになるんじゃないかって勝手に思っていたんです。
長い間トップだったのになかなかみりおちゃんのイメージに合う役がまわってこないのももどかしくて。
でも最後の最後で、堕天使の涙と同じ植田景子先生、しかも青い薔薇の精の役ということでまさに私が見たかったものが見れるやつだと期待していました。
実際に観劇してみると…想像以上にテイストが似ていてびっくり。笑
話としては全然違うんですけれども。
堕天使の涙でも青い薔薇がモチーフになっていましたし、人間の醜い部分だったり社会性を描いていたりというところは全く同じ。賛否分かれそうですが、私は長年見たかったものが見れて大変満足しました。
ロンドンの駅、美しい薔薇の庭、研究所、荒れ果てた庭。どれを取っても世界観が美しくて。
そしてなんと言ってもラストシーン。数えきれないほどの真っ白な薔薇に囲まれたみりおちゃんといったら!まさに息をのむ美しさとはこのこと。
衣装も素敵でしたよね。シャーロットの真っ白なドレスに差し色でブルーが入っているものとか。そういった細かいところまで調和が取れていて思わず引きこまれてしまいました。
キャストごとの感想
ここからはキャストさんごとに見ていきたいと思います。
エリュ:明日海りお
シャーロットに忘却の粉をふりかけられず、掟を破った罪により青い薔薇の精に変えられてしまったという設定。シャーロットに忘れられたくないという気持ちと掟との狭間で葛藤する心を繊細に演じていました。
特に、シャーロットと共に過している時の生き生きとした表情。
そして忘却の粉をふりかけるんだと諭されるもまるで子供のように嫌だ、と叫び♪Never forget of you の歌に入る流れがとてもよかったです。
しかしエリュが忘却の粉をふりかけなかったことで、大人になったシャーロットは夢と現実の間で苦しむことになります。自分の犯した罪の意味を知ったエリュの表情に心が締め付けられました。
そして、お婆さんになったシャーロットに再開し昔と変わらずに目を輝かせるエリュ。
それが時が過ぎたことを余計に感じさせて切ないんですよね。
一方でれいちゃんこと柚香光演じるハーヴィーと段々と心を通わせていく様子も素敵でした。
君なら、この庭に美しい花を咲かせられる。
エリュからハーヴィーへの別れの言葉でありながら、明日海りおから柚香光へのエールにも聞こえる素敵な台詞です。
星なんていらない お前にくれてやる。
もしかり、宝塚っていいなあって改めて思いました
そしてついに忘却の粉をふりかける決心をするエリュの顔がとても清々しくて。なんだかその表情に明日海りおという方ご自身の姿を重ねてしまって涙が出てしまいました。
ラストシーンで真っ白な薔薇と花組の組子に囲まれるみりおちゃんの美しさといったら。もう涙が止まりませんでした。
シャーロット:華優希
7歳から老年期まで演じるという難役を見事に演じきっていたと思います!
彼女のことをあれやこれや言う方が多いので、あまり期待していなかったのですがそんなふうに思っていた自分をぶん殴りたいです。
とってもとってもよかった!
こんなにお芝居が得意な方だったなんて驚きました。
まず7歳の少女時代。庭を無邪気に駆け回ったり。精霊たちに会いたくてワッフルを置いていったり。表情ひとつひとつがとっても可愛らしくて!
そして成長して14歳になったシャーロット。大人になるということを少しずつ知りかけているけれど、まだ子供の部分もある。そのバランス感が絶妙でした。
そして母を失った悲しみから大人になってしまったシャーロット。縁談話を持ちかけた真鳳つぐみちゃん演じる継母の「大人になるのよ」という言葉がズシンと心の中で重く響きました。
しかし結婚生活は上手くいかず…白い薔薇の精に幼き日のシャーロットたちと共に抱きつく姿がまた切なくて。
そしてお婆さんになったシャーロット。人生の酸いも甘いも経験してきた、という感じがとってもよく出ていてすごかったです。見た目はお婆さんなんだけれど、少女時代のシャーロットが重なって見えて。1人の女性の人生を見事に演じていたと思います。
華ちゃんは表情の作り方がお上手ですよね。歌はまだまだですが、声はいいので頑張って欲しいです。
白い薔薇の精の聖乃あすかちゃん、少女時代のシャーロットを演じた都姫ここちゃん、美羽愛ちゃん。3人のバランスも華ちゃんのシャーロット像をより豊かにするのに一役買っていたと思います。
ハーヴィー:柚香光
時は金なり、とまるで時間に追われる現代人を揶揄したかのような役でした。
植物を愛する心とビジネス、どちらを取るか。妖精という、非論理的なものを目の当たりにして本当に大切なものに気づいていく姿をとてもよく表現されていたと思います。
そしてフロックコート姿がとってもお似合いでかっこよかったです。
次、れいちゃんで本当に大丈夫?って思っていた部分もありますが少なくともお芝居では不安を感じさせるどころか、むしろ舞台を引っ張る力を感じました。
君なら、この庭に美しい花を咲かせられる。
このエリュの言葉にこちらも納得できるハーヴィーを作り上げていたと思います。
オズワルド・ヴィッカーズ:瀬戸かずや
ハーヴィーの勤める会社の社長はあきらくん。お髭姿が板についている!笑
利益を追い求める姿はまさに現代の象徴。でもなんだか憎めないですよね。笑
Time is moneyの歌は男役さんがずらっと並んで迫力ありました!
フローレンス・ウィールドン夫人:城妃美伶
今回退団のしろきみちゃん。シャーロットのお母様役でしたね。
薔薇の庭がよく似合う美貌。シャーロットを諭す姿も優しくてあたたかで。
まさに、シャーロットの幸せな少女時代を象徴するかのような…この物語の世界観をとてもよく体現されていらっしゃったと思います。
今回で退団だなんて本当に惜しい。できることならトップさんになってほしかった…。
メアリー・アン:芽吹幸奈
常にシャーロットのそばに寄りそうメアリー・アン。母を亡くし、縁談を受け入れ、夫との不和に苦しむ。そんなシャーロットの姿を悲しげに見つめる表情がまた切ないんです…
副組長としてこれから活躍されるのを楽しみにしていたのですが、就任からわずか半年ほどでのご退団。花組は惜しい方を一気に失うことになりますね。
Mysterious Lady:乙羽映見
もうとにかく歌が素晴らしかたです。そして最後の場面での妖精姿はまさに光の女神様!すごくお綺麗でした!
お恥ずかしながら今までお顔とお名前が一致していなくて、幕間でプログラム見てようやく…これからが楽しみ!と思ったら今回で退団されてしまうんですね。
またまた惜しい方が退団されてしまう。大丈夫か新生花組。頑張れ新生花組。
まとめ
お芝居ではみりおちゃんの美しさと作品の世界観を堪能し、ショーではみりおちゃんの男役としての様々な面を見せていただきました。まさに集大成と言うにふさわしい公演だったと思います。
明日海りおという一時代を築いたお方の最後の舞台を見届けることができて大変幸せでした。みりおちゃん、そして退団者皆様の第2の人生に幸多からんことを願います。
それではまた次の記事でお会いしましょう。
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