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【宝塚おすすめ作品】月組パリの空よりも高く|下級生時代の明日海りおも出演

こんにちは、zukacotoです。

今日は2007年に月組で上演された「パリの空よりも高く」をご紹介します。元花組トップスター明日海りおさんもかなり目立つ役で出演していました。

・明日海りおさんの下級生時代を知りたい
・宝塚のコメディ作品を観たい
・宝塚のオリジナル作品を観たい

こんな方には特におすすめの作品です。それではさっそくあらすじからお話していきますね!

あらすじ

パリ万国博覧会を2年後に控えた1887年。ホテル・ド・サンミッシェルにある二人の客人がやってくる。前回のパリ万博で大いなる功績を遺したジュリアン・ジャッケの遺児だというアルマンド(瀬奈じゅん)その弟ジョルジュ(大空祐飛)である。実は二人はペテン師でこの万博に乗じて一儲けしようと企んでいた。

そんなとき、同じホテルに宿泊している売れない建築家ギスターブ・エッフェル(霧矢大夢)に出会う。「僕はパリの空よりも高い塔を作りたいんです。」そんなギスターブの夢を聞いた二人は、これを万博の目玉にしようではないかとさまざまな資本家に投資話を持ちかけ、集めた資金を持ち逃げしようと思いつく。

しかし、ホテルの女主人(出雲綾)やホテルに出入りする花売りのミミ(彩乃かなみ)をはじめ、経済界や政界の重鎮たちがこぞってこの計画を後押し。騙すつもりがいつの間にか壮大な国家事業に発展してしまったのだ。

人々の純粋な思いに触れたアルマンドとジョルジュは、塔の完成を見届けた後人々にすべてを打ち明ける。そしてエッフェル塔と名付けられたその新しいパリのシンボルを背に、街を去って行くのだった。

瀬奈じゅん・大空祐飛の掛け合い

まずこの作品の最大の魅力なんと言ってもトップスター・瀬奈じゅんと3番手・大空祐飛による台詞の掛け合いです。二人は78期の同期生。

zukacoto
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ちなみに78期生にはあの檀れいさんもいらっしゃるんですよ。

そんな同期のお二人だからこその台詞の掛け合いが本当にお腹がちぎれるくらい面白いんです。アルマンドがヘマを踏んだジョルジュを早口に責め立てるシーンは特に見応えがあります。

瀬奈じゅんが一息にがーーーーーっと長台詞をまくしたてるのですが、これがまたびっくりするくらいの滑舌のよさで!!あんなに早口なのに全部頭に内容が入ってくるんです。

そして、大空祐飛のヘタレ感もみどころ。アルマンドに言い返そうとするのですが結局丸め込まれてしまうのがコミカルで面白いんですよね。

華やかなパリの世界観

この作品はストーリーとしては非常にコンパクト。そのため決められた上演時間に倣うために、冒頭にかなり長めのレビューシーンがあります。時間にして15分ほどでしょうか。

プロローグと言うには少々長すぎるという難点はあるものの、正統派のレビューは観客を一気にパリの世界に引き込んでくれます。そして、物語がはじまってからもエッフェル塔の完成を心待ちにするパリの若者たちのシーンがちょいちょい入っていて。

♪パリ パリ パリ モン・パリと繰り返し歌われるのでもう見ているこちらもパリにいるかのような感覚になって、いつの間にか一緒になってエッフェル塔の完成を楽しみにしてしまうんです。

未沙のえる・出雲綾らベテランの存在感

この作品は残念ながら下級生に目立つ役が全然ないのですが、代わりに大ベテランの方たちの演技が本当に素晴らしいんです。

例えば、上院議員のレオニードを演じる専科の未沙のえるさん。 未沙のえるさんはあの大地真央さんの同期生。もともとコメディがお得意な方なのですが、今回の作品でもそれを遺憾なく発揮されていました。

はじめはアルマンドたちの話を疑うのですが、結果的には彼らの話を信用してエッフェル塔建設のために奔走するという役どころです。

ある嵐の夜、アルマンドたちが一度お金を持ち逃げしようとしたところに現れたレオニード。二人の企みには全く気付かず、エッフェル塔が風で倒れそうだという話をし続けます。しまいには椅子に置いてあったお金の入った鞄をどけて自分が座り、その鞄を腕に抱え込んでしまうのです。

レオニードの気付かなさと、アルマンドとジョルジュが鞄を取り返そうとオロオロする姿に思わずクスリと笑ってしまう場面です。

そして、ホテルの女主人を演じた組長の出雲綾さすがの台詞回しで冒頭の説明台詞もこちらを飽きさせることなく、物語に引き込んでくれます。出雲綾さんはファントムのカルロッタを2回も演じた方でもあります。こちらも素晴らしいのでぜひ見ていただきたいです。

彩乃かなみ演じるミミとの切ない恋

この物語の主軸ではないのですが、アルマンドと花売り娘のミミとのちょっぴり切ない恋もみどころです。ミミはギスターブにもジョルジュにも想いを寄せられるという役どころ。

zukacoto
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モテモテです。羨ましい。笑

しかし、モテモテなのもうなずけるかなみちゃんの可憐さ。そして男性たちの言い寄られても一途にアルマンドを想う姿も魅力的です。そんなミミの真っ直ぐな想いに、人々を騙そうとしていたという罪悪感がゆえに応えてあげられないアルマンド。

ひっそりと街を去ろうとしたアルマンドを追いかけてきたミミが、主題歌♪パリの空よりも高くを歌って見送るラストシーンがなんとも切ないんです。

下級生時代の明日海りおの姿も

「パリの空よりも高く」は元花組トップスター明日海りおさんの下級生時代を垣間見ることができます。

ただでさえ役が少ない中、下級生でただ一人役がついていることからも当時からの期待の高さを伺えます。

当時みりおちゃんは研5。ヒロイン・ミミの弟役ということで台詞もそこそこありました。「僕は姉さんに悪い虫がつかないように監視してるんでね」と、お姉ちゃんに言い寄るジョルジュの邪魔をするのがもうかわいいんです~!

他にも、元月組トップスター・龍真咲さんや元星組トップ娘役・夢咲ねねさん、現在バラエティ番組を中心に活躍中の遼河はるひさんも出演していらっしゃいますよ。

zukacoto
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今は大スターの方もモブで通行人の役とかをやっていたりして、昔の作品を観るのってウォーリーを探せみたいでちょっと楽しいですよね。笑

まとめ

さて、パリの空よりも高くの魅力を語って参りましたがいかがでしたでしょうか?

少し昔の作品ですが、今見返しても古くさいということもなく変わらずに楽しめる作品です。一笑いしたい方にもぴったりな作品です!機会があったらぜひ見てみてくださいね。それではまた。

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ABOUT ME
zukacoto
宝塚が大好きな大学生。 初観劇は2006年雪組全国ツアーのベルサイユのばら。現在の贔屓は星組トップスター礼真琴さま。 プロフィール詳細はこちら

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