こんにちは、zukacotoです。
礼真琴さんのこれまでの歩みを振り返るシリーズ、第5弾は充実の3番手時代と題してお送りしていきます。
前回の記事はこちらからご覧頂けます。
柚希礼音さん退団後初めての公演
2015年6月全国ツアー「大海賊/Amourそれは…」に出演したことちゃん。
前任トップの柚希礼音さんのお披露目公演から星組に配属になり、研7になるまでトップが変わるという経験をしたことがなかったことちゃん。
専科から異動になり新トップスターとなった北翔海莉さんが星組に新しい風を吹かせてくれたように思います。
そして、ことちゃんの同期であり大親友の妃海風ちゃんがこの公演よりみっちゃん(北翔海莉)の相手役、新娘役トップに就任しました。
それだけでなく、ことちゃんたち95期の初舞台作品「Amourそれは…」がまさかの再演。
おそらく、新トップコンビがこれ以前に同じ舞台に立ったのが2009年の「Amourそれは…」と、2014年「眠らない男・ナポレオン」のみだったということでこちらのショーが再演されたのだと思います。
初舞台作品が再演され、そしてまたそれに出演できるという経験は滅多にできるものではないですし、ことちゃんも嬉しかったと仰っていました。
初舞台生だったぴよぴよことちゃんが、今は同じ作品で北翔海莉さん、十輝いりすさんに続く3番手格で堂々と舞台に立っているなんて感慨深かったです。
お芝居のキッドはことちゃんの大好きな海賊役ということでご本人も生き生きとしていて、そしてめちゃくちゃイケメンなんです。
Amourそれは…では、夢・アモールの場面がお気に入りですね。妃海風ちゃんと二人で踊っているのが95期ファンとしてはもう嬉しさ爆発でした!笑
今まではどこか甘えていたところがあったけれど、この公演から一人前にならなければという思いを強くした。後のインタビューでことちゃんはこのように仰っています。
柚希礼音さんの退団や新トップの就任に伴い、重要な役割を任されるようになり、スポットライトを浴びる機会も多くなり、立ち位置もよくなり、セリフや歌の量も多くなった。
それがこの発言に繋がったのだと思います。
それにしても、これだけ立場がよくなったのにも関わらず、ずっと前からそうだったかのような余裕を見せていることちゃん、本当にすごいですよね。
柚希礼音さんはことちゃんのことを「稽古場ではできないできないって泣いてるのに、本番までには周りが期待しているレベルまでに仕上げてくるプロ意識がすごい」と評していましたが、本当にその通りだと思います。
きっとお稽古場では迷走することもあるのかと思いますが、それを感じさせない、はじめから出来ているかのように演じ、歌い、踊っている。信頼と実績の礼真琴、と私は勝手にお呼びしています。笑
ことちゃんにスポンサーが!
ちょうどこの頃、菓匠三全の「萩の月」のCMイメージキャラクターに就任されます。下衆な言い方をすれば、スポンサーがついたということになります。
これまで萩の月は朝海ひかるさんなど、地元仙台出身のジェンヌさんを起用していましたが、ことちゃんは東京都出身。今までのセオリーとは外れますが、それでも起用されるとは嬉しいですよね!
現在に至るまでCMに出演していらっしゃいます。菓匠三全のホームページからCMご覧になれますのでぜひ。
本公演で初ポスター入り!女役にも前向きに
同年8月、新トップコンビお披露目公演「ガイズ&ドールズ」にアデレイド役でご出演。
ふたたび女役を演じることになったことちゃんですが、以前は女役がまわってくることに対して悩んでいる様子だったのがこの時は違いました。
女役をやった経験が男役をやる時に役に立つ。
男役だからこそできる女役がある。
女役をやるからこそ男役に戻った時、やっぱり男役が好きだって思える。
いかがでしょうか?とっても前向きですよね!
そして実際、舞台上でも生き生きとしていて心から楽しそうにアデレイド役を演じていらっしゃいました。
紅ゆずるさん演じるネイサンとのラブラブっぷりも微笑ましくて…!さゆみさん(紅ゆずる)にサイコロ柄とハート柄のクッキーを焼いてアイシングでデコレーションしたものをプレゼントしたそうですよ♡
パーソナルブックにそのクッキーの写真が載っていたのですが、ことちゃん器用ですよね。クオリティが高すぎる!!笑
そしてこの公演では、本公演で初のポスター入りをしました!ヒョウ柄のドレスなのにとってもかわいいんです。
これは私の勝手な想像なんですが、これで女役を最後にするという約束でこのアデレイドという役を受けたのではないかと思います。
実際には、ことちゃんには役を拒否する権限はないと思うのでありえない話かもしれませんが、なんとなくそういう覚悟を感じました。
二度目のバウホール主演
2016年1月 バウホール2回目の主演作「鈴蘭」にご出演。かもめに引き続きここでもポスターは1人写りなんですよね。
この作品は現在雪組トップ娘役の真彩希帆ちゃんの初バウヒロイン作でもあります。
2人の歌声の相性が良すぎて、耳が幸せすぎる公演でした…!溶け合うようなハモリが気持ちよくて。ことちゃんもずっと歌っていたかったと言っているくらいでした。
前回のかもめよりも真ん中に立つことに余裕すら見られて頼もしかったです。
ついに3番手羽根!運命の出会いも…
同年3月「こうもり/THE ENTERTAINER!!」にご出演。これは102期の初舞台公演でもありました。そうです、星組トップ娘役の舞空瞳ちゃんがこの作品で初舞台を踏んだのです!
しかし既にスターさんだったことちゃんといち初舞台生。接点がなかったと思いきや、こうもりでは途中で捕まってしまう役でしばらく出番がなかったことちゃん。
その時に102期生とずいぶん仲良くなったようで、ショーではラインダンスも欠かさずに袖から観ていたんだとか。
そして同じ首席入団という大変な立場にあったなこちゃん(舞空瞳)のことをことちゃんは頑張れ!!と思いながら見ていたそう。
そして前楽の日になこちゃんへお疲れさまと手紙を書いたといいます。なこちゃんは嬉しくて今でもそのお手紙を神棚に飾ってあるんだとか。
そして、この公演で初めて3番手羽根を背負ったことちゃん。正式に3番手として認められた証です。
宙組から組替えとなった七海ひろきさんとしばらく番手ぼかしをしていくものと思っていたのでびっくりしました。研8での3番手、かなりスムーズな出世にファンの方が追いついていなかったかもしれません。
この公演で1番の見どころといえば、ショーのSTARS11の場面!路線男役によるアイドルみたいなカッコイイ場面のはずが…難しいというか、歌いづらい曲だったのか皆歌があれあれ???といった状況…。
そこへ救世主かのように登場するのがことちゃん!
登場の仕方も10人が縦に一列に並んで、それが左右に別れるとことちゃんがセンターにいるという演出。だれかがその様子をまるでモーゼのようだと仰っていました。笑
海が割れて救世主モーゼの登場とは上手いことを言ったものです。
真ん中に立つことにも余裕が感じられるようになって感激しました。
北翔海莉&妃海風コンビが退団発表
そんななか、北翔海莉さん&妃海風さんトップコンビの退団が発表されました。
就任時から北翔海莉さんの学年や、専科からの就任だったということ、そして2番手紅ゆずるさんの学年を考えると、短期だろうとは予想されていましたが…。3作ってやっぱり短いですよね。
2016年7月「One Voice」にご出演。こちらはバウホール公演でしたが、北翔海莉さんのプレサヨナラ公演で、ディナーショー代わりの公演でした。紅ゆずるさんが別の公演にご出演だったため、この公演では2番目の立ち位置として大活躍でした。
さてこの頃、次期トップに決まっていた紅ゆずるさんの大劇場お披露目公演が「スカーレット・ピンパーネル」であると発表されました。
重要な役どころとなるショーヴラン役は誰がやるのか、様々な推測が飛び交うようになります。もちろん、ことちゃんも候補のひとりです。しかし、七海ひろきさんがおやりになるか、役替わりという予想もありました。
ことちゃんファンとしてはショーヴラン役に抜擢されれば2番手に決まったようなものですから、これが気にならないわけがありません。
しかし、そんななかでも刻々と時は流れるわけで…8月には北翔海莉さん妃海風さんの退団公演「桜華に舞え/ロマンス!!」が始まります。
桜華に舞えでは主人公に恨みを持ち、戦いに身を投じて散っていく役。ひとりの男の人生をかっこよく演じていました。
2番手に王手!スカピンでの単独ショーヴランが決定
9月、スカーレット・ピンパーネルの一部配役が発表になります。なんとショーヴランを単独でやることが決定したのです!
3番手になったばかりだったので役替わりだろうと半ば諦めていた部分もあったのですが、希望通りになって嬉しくて叫びました。笑
ショーヴランという役の大きさを思えば2番手に王手をかけたようなもの。しかし、私が叫ぶほど喜んだのは2番手うんぬんばかりでなく、ショーヴランという役はちえさんの代表作でもあるからです。
ちえさんも早くから抜擢され、2番手となってからも当時のトップだった安蘭けいさんとの実力差でかなり厳しい声がありました。
しかしショーヴラン役での好演により、ようやくまわりから認められるようになり、ご本人もターニングポイントとなった作品としていつもショーヴラン役を挙げているほど思い入れがある役。
そんな憧れの人の大切にしている役をできるなんて、まるでおとぎ話を見ているかのようですよね。
10月、妃海風ちゃんのミュージックサロンにご出演されました。星組の95期生のみでのミュージックサロンということでとっても楽しそうでした。
タカスペに2番手として初めて出演
そうこうしているうちに公演は千秋楽を迎え、満を持して紅ゆずるさんがトップに就任されます。紅ゆずるさんのトップとしての初仕事はタカラヅカスペシャル2016。
この年からポスターに2番手さんも載るようになったのですが、なんとことちゃんもポスターに載ったのです!
正式に2番手として劇団が扱っているかどうかは、2番手羽根を背負ったかどうかで判断することが多いのですが、このポスターをもって劇団がことちゃんが2番手として扱っていくつもりなのだと確信が出来た形になります。
ちなみに、この時出演されていた各組の2番手が皆星組出身者ということが話題になっていました。
美弥るりか、真風涼帆、芹香斗亜、そして礼真琴。
この面々に肩を並べていることちゃんを見て感動でした。
2016年3月に3番手羽根を背負ってからわずか9ヶ月での2番手就任となったことちゃん。柚希礼音さんが退団してから光の速さで3番手、2番手、そして今回のトップ就任と階段を駆け上がっていくことになります。
そんな中でも、3番手時代を簡単に振り返るならば短いながらも男役としてひとり立ちを果たした充実の時代だったと言えるでしょう。
2016年末、礼真琴パーソナルブックも発売になります。ポートレートもたくさんありますし、インタビューも舞台写真も盛りだくさんでことちゃんファンは購入必須ですよ〜!!
このパソブでことちゃんはエル・アルコンのティリアンとロミオとジュリエットのロミオの扮装をしているのですが、なんとこちらの2作品とも再演が実現してしまいましたね!
いや、こんなことになるとは想像もしていませんでした。嬉しい限りです。
さあ、いよいよ年があければ2017年1月には新トッププレお披露目公演、3月にはスカーレット・ピンパーネルの開幕が待っています。
果たして礼真琴はショーヴランを演じ切ることができるのか!?礼真琴の2番手時代はどんなものになるのか!?
次回、礼真琴の歴史⑥男役10年!大活躍の2番手時代に続く。
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