観劇日記

雪組・朝美絢主演!ほんものの魔法使の配信を観て【感想】

こんにちは、zukacotoです。

先日、雪組・朝美絢主演のバウホール公演ほんものの魔法使を配信で拝見したので、今回はその感想をお話したいと思います♡

ネタバレを多少含みますので、これからご観劇の方でストーリーを知りたくないという方はご注意を。

それではさっそくスタート!

久々のファンタジーに心躍る

今回の「ほんものの魔法使」は、アメリカ人作家のポール・ギャリコによる同題の小説を原作としているそうです。

簡単なあらすじは以下の通り。

魔術の都マジェイアに、アダムという青年が言葉を喋る犬モプシーと共にやって来る。街で出会った娘ジェインをアシスタントに迎え手品師試験の予選会に出場したアダムは、パフォーマンスを披露するが、そのトリックは審査員の誰にも分からないものだった。もしかして彼は、ほんものの魔法使いなのか…。他の誰とも異なるアダムの存在が、マジェイア全体を揺るがす大騒動を巻き起こしていく。「ただの」魔法を通して最後にアダムの伝えたかったこととは─

宝塚歌劇団HPより

なんだか、宝塚でこういった作品を観るのは随分久々な気がします。

ザ・ファンタジー。

衣装だったり、舞台セットだったり、演出だったり、どれもすごく素敵で。

まさに絵本の中から飛び出してきたみたいな世界観に、どっぷりと引き込まれてしまいました。

特に、私は衣装がたまらなく好きでしたね。

1幕でジェイン(野々花ひまり)が着ている水色のドレスとか、センスの塊すぎません!?

他にも、ワン・メイ(彩みちる)のチャイナ服に、オルゴールガールズの作業着みたいな衣装に、動物たちの衣装に…。

挙げたらキリがないくらい好きな衣装がたくさん!

衣装担当、どなただったんでしょう…。公演パンフ買ってなくてわからないのですが、すごく素敵でした。

あとは、オルゴールガールズだったり、ハチやニワトリ、牛、ちょうちょだったり、そういった擬人化的な演出が可愛らしくて好きでした。

娘役さんたち、あっちこっちで大活躍でしたね!!

私の記憶が正しければ、とんでもない早替わりをしていた方もいたような…。

歌詞とか、説明台詞とか、ちょいちょいキムシン節を感じて「あうぅ…」となったところはありましたが笑、総合的にはよく出来た作品だったのではないでしょうか。

あまりにも哀しい別れと、アダムが伝えたかったこと

さて、この「ほんものの魔法使」という作品ですが、ファンタジーでありながら現代社会の縮図といった風の描写も沢山あって。

”ただの”楽しいお話というわけではなかったのが、これまた面白かった。

なんだろう、ちょっとマザー・グースっぽい感じとでも言うのかな。劇中にもハンプティ・ダンプティが出てきてましたけども。

印象的だったのは、アレキサンダー教授がアダムに対して言うこの台詞。

人は理解出来ないものを排除しようとする。

うーん、言われてみれば人には確かにそういうところありますよね。

例えば、いじめとかが起きる理由もこういうことだったりするのかなー、なんて。

まあそれはさておき…。

アレキサンダー教授が言ったとおり、マジェイアの人々は異質な存在であるアダムをこの街から排除しようとします。

アダムの魔術がもし本物の魔法だったら、魔術師たちの職が脅かされ、ついにはお金に困り路頭に迷うことになる。

そんな懸念もあったのでしょう。

そのことを悟ったアダムは、空から金貨を降らせてモプシーと共にマジェイアの街から姿を消してしまいます。

…いや、まさか、こんな風な展開になるなんて。

あまりにも寒くて、哀しくて、やるせない別れでした。

「いつでも会えるよ」

そうジェインに言い残して去って行ったアダムの真意に、彼女が気付くのは3年後のこと。

ジェインは想像の力で、アダムとの再開を果たします。

人間の持つ想像力。それは何にも代え難い、魔法の力だったのです。

ちなみに、「ほんものの魔法使」の原題はThe man who was masicというのだそうです。

もしかしたら、アダムは魔法そのものだったのかも…?

ジェインの中にアダムが居るように、私たちの中にもアダムが居る。

ただの魔法を通してアダムが私たちに伝えたかったこと。それは、誰の中にも魔法は存在するのだということではないでしょうか。

牛のミルクや、蜂のハチミツ、そして人間の想像力。

生きとし生けるものの尊さと、人間の想像力の素晴らしさを、この作品は教えてくれたような気がします。

キャスト別感想

さて、ここからはザッとですがキャスト別に感想をお話したいと思います。

アダム:朝美絢

朝美主演でファンタジーを、と聞いて真っ先に「PUCK」の新人公演を思い出したのはきっと私だけではない気がする。

確かに、彼女はファンタジーがよく似合う方だ、ということを今回改めて実感しました。

今の宝塚にはフェアリー系のスターさんがあまりいらっしゃらないですし、このことは今後きっと彼女の武器になるのではないでしょうか。

そして、朝美は憂いや影のある役もお似合いになるということも再確認しました。

特に、空から金貨を降らせる時の哀しげな、切なげな、何かを諦めたような、それでいて少し嘲っているかのような、何とも言えぬ冷たくて空虚な目が今もずっと忘れられません。

ひゃー、ちょっと見ないうちに、ものすごい役者さんになったものです。

歌も芝居もダンスも、全編通していい塩梅に肩の力が抜けていたのも良かった。

あの、アダムの瑞々しい青年像は、決して若手の方には出せない味があったと思います。

そして、これは私見ですが…。

全てのことに全力投球!な若手時代を乗り越えて、ふっと力を抜いて余韻や余裕を持たせられるようになると、男役として色々な意味で大成することが多いような気がしていて。

現在、2番手就任に王手をかけている状態の朝美ですが…。

これは”来た”んじゃない?と、今回の舞台姿を拝見してそのように感じた次第です。

主演としての風格もすっかり備わっていて、フィナーレの黒燕尾などで見せた眩いばかりのオーラに、将来への期待をますます募らせた私でした。

ジェイン:野々花ひまり

今回、ヒロインに抜擢された野々花。

言葉で上手く言えないんですけど、なんかすごく「ジェイン」って感じでした。

初めはてっきり夢白あやあたりがヒロインになるものと思っていたので、配役が発表された時は正直驚きましたが、今は納得の抜擢だったなと感じています。

父や兄にいつも叱られて、コンプレックスを抱いていたジェインが、アダムと出会って変わっていく様を丁寧に演じていらっしゃったと思います。

アダムがいなくなってから3年後の姿が、ちゃんと”大人”だったのもいいなと思いました。

そして何より、ジェインのできる!やってみせる!という言葉に、私も励まされました。

それにしても、あの水色のドレスよくお似合いでしたね~。ポニーテールもかわいかった。

2幕で着ていた衣装は「誰がために鐘は鳴る」で野々すみ花さんがお召しになっていたものですよね?

すみ花さんの衣装を着ることが出来るなんて、きっと嬉しかっただろうな~。

モプシー:縣千

喋る犬ということで、人間らしい発言もあれば、犬らしく思わずヨシヨシしたくなるような可愛らしい一面もあって、魅力的なキャラクターに仕上がっていたと思います。

何より、思ったよりもちゃんと犬として演技しているのに驚きました。

縣が演じるということだったので、てっきりもっと人間っぽく描かれるものとばかり。

大真面目に犬を演じているのに、学芸会っぽくならないのが不思議です。

そして、おそらく朝美より体格がいいのに、ちゃんと犬っぽく見えるのも不思議。

きっと役作り頑張ったんだろうなあ…。

鳴き声も上手でしたね〜。星組の極美慎といい勝負じゃないでしょうか。

個人的には一人称が「モプシー」なのがすっごいツボでした。笑

犬役なんて、もし今後外部に行ったとしてもそうそう出会わない役だと思うので、今回は彼女にとって貴重な経験になったのではないでしょうか。

それにしても、よくよく考えたら縣ってまだ研7なんですよね。観ている時は特に気にしてなかったけど。

裏を返せば、学年を気にすることがないくらい、しっかりしていたってことですよね。

いやー、すごいわ。びっくりです。

この公演が終わるとまた個性的な役が待っていますが、どんな仕上がりになるのかしら。

楽しみで仕方ありません。

ワン・メイ:彩みちる

もう…チャイナ風の衣装とお団子ヘアが可愛すぎて!!さすがは彩でしたね。

ただ、ワン・メイとしての出番は少なかったのがちょっぴり残念。

台詞も少なかったですが、その少ない中でも父から聞いたことをジェインにこっそり教えに来た場面が印象に残っています。

実際、野々花とは同期ということもあって、お二人の空気感がちゃんと親友だったと言いますか。ジェインはアダムを裏切れないし、ワン・メイは父を裏切れない。でも、お互いにそのことを認め合っている、という感じが好きでしたね。

あと、ニワトリちゃん、めっちゃかわいくて好きでした♡

ニニアン:華世京

驚きました。

え、まだ研2…ですよね?

お芝居も歌も、気負いなくのびのびやっていて、しかも上手い。さすが首席なだけはあります。

そして、上手いだけじゃなくて、ちゃんと愛せるキャラクターになっていたのが素晴らしいなと思いました。

もう、今すぐにでも新公主演出来るよ!笑

そして、3年後のシーン。あのおっきな赤い眼鏡を外したら、まあイケメンだこと!

ニニアンが努力して今の地位を築いたことや、成長したこともしっかり表現出来ていて感心しまくりでした。

フィナーレでは朝美、縣に続く位置でピックアップされていて、これまた驚き。

久々に大型新人爆誕!という感じでしたね。

いやあ、これは楽しみだ。楽しみすぎる。

尊敬しているという彩風咲奈の元で、更に大きく成長されることを願うばかり。

余談ですが…。

最後の挨拶の時、お辞儀した拍子に被っていた帽子がポロッと下に落ちてしまったのですが、ちょっぴり恥ずかしそうにはにかみながら拾って被り直してたのが可愛かったあ。

その姿があまりにもニニアンそのものだったので、これは毎回やっている演出なんだなと、私本気で勘違いしておりました。

あれは、あくまでもアクシデントだったんですね!!笑

そんなアクシデントへの対応もとても研2とは思えないもので、大変素晴らしかったと思います。

その他のキャスト

さて、ここからはその他のキャストさんについて。

まず、今回は95期の皆さんがいい味出してて印象的でした。さすが職人の期。

今回は特に桜路薫のマルヴォーリオの活躍が光りました。あのピン!と曲がったお髭がよくお似合いでしたね。

汚い人間代表!みたいな感じで、物語に深みを与えてらっしゃったと思います。

そして、愛すみれですよ。

(歌劇での朝美とのやり取りが面白くて、毎月楽しみにしてる。もはやファン。)

オルゴールちゃんの姿でおっきな歯ブラシ持って歌うところがすごく好きで、今も「シューシュッシュ」って彼女の歌が耳で無限ループしてます。笑

天月翼の歌もいい声で聞き惚れました。

そう言えば、雪組は元々95期が5名いますが、内4名がこちらの公演にご出演だったのですね。朝美もきっと心強かったことでしょう。

あと気になった方でいうと、メフィスト役の星加梨杏

あれなんかトートがいる!?!?お美しいいい!?!?

とその美貌に釘付けでした。雪組は勉強不足なもので、お恥ずかしながら今回初めて彼女のことを認識しました。これからちょっと注目してみよう。

おわりに

さて、今回は雪組公演ほんものの魔法使の感想をお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。

ちょっぴり切ないけど、楽しくてあったかい作品で、お陰様でいい休日を過ごすことが出来ました。

そして、朗報です。

なんとこの度、「ほんものの魔法使」のBlu-ray&DVD化が決定したとのこと!

終演後の挨拶にて、朝美より発表がありました。

この舞台が映像に残るということも単純に嬉しかったけど、2番手にまた王手をかけたようなお知らせに歓喜の嵐でした。

発売、楽しみにしています。

それではまた。

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宝塚が大好きな大学生。 初観劇は2006年雪組全国ツアーのベルサイユのばら。現在の贔屓は星組トップスター礼真琴さま。 プロフィール詳細はこちら

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