こんにちは、zukacotoです。
先日、礼真琴さまのコンサート(ショー)「VERDAD!!」の開催が発表されました。
トップスターさんがコンサートを開催するというと、だいたいの方は退団前のことが多いですよね。…もしや礼真琴さまの退団が近いのでは?という声もちらほら聞かれます。
とは言え、明日海りおさまや柚希礼音さまのようにコンサートを複数回行う人もいらっしゃるので、礼真琴さまの場合はこちらのパターンではないか?という声もまたあり。
私は勝手に後者ではないかと思っているのですが、今回は過去のトップスターさんのデータから礼真琴さまが長期政権なのか、短期政権となるのかを考えてみたいと思います。
もしご興味があればお付き合い頂ければと思います。それではスタート!
トップスターのコンサート
まずは、過去のデータを一挙に振り返ってみます。
別箱公演のショー作品
別箱公演のうち、ショーのみで構成された作品を一覧にしてみました。なお、今回は100周年以降のトップスターについて調べています。
情報量多くて見づらいかと思いますが、後ほど各項目について触れますので、ここではサラッとご覧頂ければと思います。
時期 | 任期 | 会場 | 公演名 | 副題 | |
---|---|---|---|---|---|
礼真琴 | 2ー3作の間 | 3作~ | 舞浜アンフィシアター | VERDAD!! | REY’S Special Show Time |
珠城りょう | 7ー8作の間 | 8作 | バウホール | Eternità | 珠城りょう 3Days Special LIVE |
望海風斗 | 5ー6作の間 | 6作 | 文京シビックホール 神戸国際会館こくさいホール ※1 |
NOW! ZOOM ME!! | 望海風斗 MEGA LIVE TOUR |
柚香光 | プレお披露目 | 3作~ | 東京国際フォーラム | DANCE OLYMPIA | Grand Festival |
明日海りお | 9-10作の間 | 10作 | 横浜アリーナ | 恋スルARENA | RIO ASUMI SUPER TIME@045 |
8-9作の間 | 舞浜アンフィシアター | Delight Holiday | スペシャルステージ | ||
朝夏まなと | 4ー5作の間 | 5作 | 梅田芸術劇場メインホール 文京シビックホール |
A Motion | 朝夏まなとアメイジングステージ |
北翔海莉 | 2ー3作の間 | 3作 | バウホール | One Voice | 歌声をひとつに… |
1ー2作の間 | 東京国際フォーラム 梅田芸術劇場メインホール |
LOVE&DREAM | 北翔海莉 Dramatic Revue | ||
龍真咲 | 7-8作の間 | 8作 | 赤坂ACTシアター 梅田芸術劇場DC |
Voice | 龍真咲コンサート |
6ー7作の間 | 梅田芸術劇場DC 文京シビックホール |
DRAGON NIGHT!! | ドラマティック・ドリーム | ||
柚希礼音 | 10ー11作の間 | 11作 | 日本武道館 | REON in BUDOKAN ~LEGEND~ |
柚希礼音スーパーリサイタル |
8-9作の間 | 東京国際フォーラム 博多座 |
REON!!Ⅱ | 柚希礼音スペシャル・ライブ | ||
5-6作の間 | 日本青年館 梅田芸術劇場DC |
REON!! | 柚希礼音スペシャル・ライブ | ||
蘭寿とむ | 3-4作の間 | 6作 | 日本青年館 梅田芸術劇場DC |
Streak of Light -一筋の光…- |
蘭寿とむコンサート |
トップ就任前 | バウホール 昭和女子大学人見記念講堂 |
“R”ising!! | 蘭寿とむコンサート |
※1新型コロナウイルスの影響で会場が宝塚大劇場および東京宝塚劇場に変更
なお、ここで言う任期とはトップとして務めた大劇場公演の作品数のことで、時期は大劇場作品の何作目と何作目の間の別箱公演だったかを示しています。
今回、何故「100周年以降のトップスター」と限定したかというとそれ以前はあまりトップさんのコンサートが頻繁に行われていなかったためです。
私に見落としがなければ蘭寿さんの前は和央ようかさんまで遡ってしまうため、ここで区切らせて頂きました。
なお、100周年以降のトップさんでコンサートを開催しなかった方々は以下の通り。
任期 | |
---|---|
真風涼帆 | 6作~ |
紅ゆずる | 5作 |
早霧せいな | 5作 |
凰稀かなめ | 5作 |
壮一帆 | 3作 |
共通点としては任期が通常~短期で、ショーよりもお芝居を得意とするスターさんというイメージがあるということでしょうか。
ただし、現任の真風の場合は既に6作以上が確定している状況ですので、今後何かしらのコンサートが開催される可能性は十分にありそう。
トップスターの任期とコンサート
さて、ここからは過去のデータを色々な観点から分析してみたいと思います。
コンサートの開催時期
まずは、コンサートの開催時期について見ていきたいと思います。
時期 | 任期 | |
---|---|---|
礼真琴 | 2ー3作の間 | 3作~ |
珠城りょう | 7ー8作の間 | 8作 |
望海風斗 | 5ー6作の間 | 6作 |
柚香光 | プレお披露目 | 3作~ |
明日海りお | 9-10作の間 | 10作 |
8-9作の間 | ||
朝夏まなと | 4ー5作の間 | 5作 |
北翔海莉 | 2ー3作の間 | 3作 |
1ー2作の間 | ||
龍真咲 | 7-8作の間 | 8作 |
6ー7作の間 | ||
柚希礼音 | 10ー11作の間 | 11作 |
8-9作の間 | ||
5-6作の間 | ||
蘭寿とむ | 3-4作の間 | 6作 |
トップ就任前 |
コンサートの開催時期はだいたい退団公演の直前の別箱公演で行われることが多いですね(ピンクで示した公演)。
退団公演の直前以外のタイミングでコンサートを開催する場合は、コンサートを複数回行うパターンばかり。
唯一、蘭寿だけは退団公演の直前というタイミングではありませんでした。ちょうど任期の真ん中くらいといったところでしょうか。
そして、彼女は驚くべき事に2番手時代にコンサートを経験しています。これは2番手時代が少し長かったことが影響しているのではないかなと思います。
また、柚香については公演内容的に”柚香のコンサート”というわけではなかったのと、プレお披露目公演であったということから、例外と捉えていいのかなと思います。
さて、皆さんのデータをまとめるとトップスターのコンサートの開催時期は以下のようなパターンがあると言えるでしょう。
- 退団公演の直前のみ
- 退団公演の直前+任期の中期~後期
- 任期の中期のみ
また、任期が7作以上の長期トップスターの場合はコンサートを複数回行うことが多いこともデータから読み取れます。ただし、これは例外も多いので絶対とは言えませんが…。
会場との関係
次に、会場について見ていきたいと思います。なお、注釈のないものは各会場HPに記載されている最大収容人数をお示ししています。
会場 | 収容人数 | 任期 | |
---|---|---|---|
礼真琴 | 舞浜アンフィシアター | 2170席 | 3作~ |
珠城りょう | バウホール | 526席 | 8作 |
望海風斗 | 文京シビックホール 神戸国際会館こくさいホール |
1802席 2112席 |
6作 |
柚香光 | 東京国際フォーラム | 1502席 | 3作~ |
明日海りお | 横浜アリーナ | 10989席 ※1 |
10作 |
舞浜アンフィシアター | 2170席 | ||
朝夏まなと | 梅田芸術劇場メインホール 文京シビックホール |
1905席 1802席 |
5作 |
北翔海莉 | バウホール | 526席 | 3作 |
東京国際フォーラム 梅田芸術劇場メインホール |
1502席 1802席 |
||
龍真咲 | 赤坂ACTシアター 梅田芸術劇場DC |
1324席 898席 |
8作 |
梅田芸術劇場DC 文京シビックホール |
898席 1802席 |
||
柚希礼音 | 日本武道館 | 約8500席 ※2 |
11作 |
東京国際フォーラム 博多座 |
1502席 1454席 |
||
日本青年館 梅田芸術劇場DC |
1360席 898席 |
||
蘭寿とむ | 日本青年館 梅田芸術劇場DC |
1360席 898席 |
6作 |
バウホール 昭和女子大学人見記念講堂 |
526席 2008席 |
※1宝塚歌劇団HPおよび横浜アリーナHPを参考にした概算値
※2当時のニュース記事より
会場および収容人数とトップスターの任期との間には特に傾向は見られませんでした。
ただし、任期10作超の柚希・明日海はそれぞれ日本武道館・横浜アリーナで公演を行っています(ちなみに公演数は両名とも2日間で3回でした)。
収容人数は通常の4~5倍となっており、長期間にわたりトップスターとして君臨できるだけの人気を兼ね備えていたことがわかります。
公演名・副題との関係
最後に公演名と副題について見ていきたいと思います。
公演名 | 副題 | 時期 | 任期 | |
---|---|---|---|---|
礼真琴 | VERDAD!! | REY’S Special Show Time | 2ー3作の間 | 3作~ |
珠城りょう | Eternità | 珠城りょう 3Days Special LIVE | 7ー8作の間 | 8作 |
望海風斗 | NOW! ZOOM ME!! | 望海風斗 MEGA LIVE TOUR | 5ー6作の間 | 6作 |
柚香光 | DANCE OLYMPIA | Grand Festival | プレお披露目 | 3作~ |
明日海りお | 恋スルARENA | RIO ASUMI SUPER TIME@045 | 9-10作の間 | 10作 |
Delight Holiday | スペシャルステージ | 8-9作の間 | ||
朝夏まなと | A Motion | 朝夏まなとアメイジングステージ | 4ー5作の間 | 5作 |
北翔海莉 | One Voice | 歌声をひとつに… | 2ー3作の間 | 3作 |
LOVE&DREAM | 北翔海莉 Dramatic Revue |
1ー2作の間 | ||
龍真咲 | Voice | 龍真咲コンサート | 7-8作の間 | 8作 |
DRAGON NIGHT!! | ドラマティック・ドリーム | 6ー7作の間 | ||
柚希礼音 | REON in BUDOKAN ~LEGEND~ |
柚希礼音スーパーリサイタル | 10ー11作の間 | 11作 |
REON!!Ⅱ | 柚希礼音スペシャル・ライブ | 8-9作の間 | ||
REON!! | 柚希礼音スペシャル・ライブ | 5-6作の間 | ||
蘭寿とむ | Streak of Light -一筋の光…- |
蘭寿とむコンサート | 3-4作の間 | 6作 |
“R”ising!! | 蘭寿とむコンサート | トップ就任前 |
別箱公演でショーのみの公演を行う場合は、ほとんどが公演名あるいは副題、またはその両方にトップスターさんの名前を冠したものになっています。
今回の「VERDAD!!」もしかりです。
こういった公演の内容には、トップスターの意向がある程度反映されていることは皆さまもご存知の通りです。
例外として、公演名・副題共にトップスターさんの名前がなかった公演は以下の3公演。
- DANCE OLYMPIA
- Delight Holiday
- One Voice
何かこれらに共通する事項はないかなとも思ったのですが、特に法則性は見受けられず。
強いて言うなら、退団直前に開催された「One Voice」以外の2つはトップスター主導ではなく演出家主導でセットリストや内容が決まったのかなという感じは何となくします。
ただし、「DANCE OLYMPIA」と「Delight Holiday」は映像含め観劇していないので、歌劇やグラフで公演内容を拝見して受けた印象です。もし私の認識が間違っていたらごめんなさい。
まとめ
過去のデータからわかったことをまとめます。
- コンサートは退団公演前、あるいは任期の中~後期に行われる。
- 長期トップスターはコンサートを複数回行う可能性あり。
- 会場には特に意味はない。
- ただし、任期10作超の超長期トップスターは通常の4~5倍の会場でコンサートを行える可能性あり。
- 公演名・副題にトップスターの名前を冠したものは、公演内容についてトップの意向が反映されている。
礼真琴は長期政権か、短期政権か
さて、ようやく本題です。今回の「VERDAD!!」について私たちはどのように捉えたらいいのでしょうか。
公演内容
今回の公演のタイトルは「VERDAD=真実=まこと」ということで、礼真琴の名前にちなんだものになっています。
また、副題も「REY’S Special Show Time」と名前が入っていることから、今回の公演の内容にはある程度礼真琴の意向が反映されることになるでしょう。
会場
今回の会場は「舞浜アンフィシアター」ということですが、この会場は花組「Delight Holiday」に続き宝塚では2回目となります。
目新しい会場なので何となく特別感を感じていたのですが…。
過去のデータを見た感じ会場には特に意味はなかったので、たまたま空いていたから押さえたということになるのかなと思います。
東京オリンピックの影響で、東京国際フォーラムが使えないなどの制約があったのではないでしょうか。
礼真琴の任期
過去のデータから私は「コンサートは退団公演前、あるいは任期の中~後期に行われる」という法則を導き出しました。
これを礼真琴の場合に当てはめてみたいと思います。
退団公演直前だった場合
まず、過去のデータから見れば「VERDAD!!」がプレサヨナラになるということはあり得るわけですが、これについては完全に否定できます。
理由は礼が今年の宝塚GRAPH1月号の表紙を務めているから。
グラフの表紙は1人につき年1回で、トップスターは退団月に表紙を務めるのが普通です。既に礼は今年のぶんの表紙を消化したので2021年中の退団はなく、4作以上を務めることが確定したというのが一般的な見方になります。
任期の中~後期だった場合
今回の「VERDAD!!」は「大劇場公演2作目と3作目の間」に行われます。
トップスターのコンサートが任期の中~後期に行われることが多いとすると、単純に考えて礼の任期は「4作」ということになります。
礼真琴の任期について一ファンの私見
何度もこのブログに遊びに来て下さっている方はご存じかもしれませんが、私は礼真琴さまのファンでございます。
贔屓目でしかないのかもしれませんが…。
礼真琴さまは勝手に長期政権だと思っていたし、長期でトップを務められるだけのポテンシャルをお持ちの方だと思っていたし、何ならかつての柚希礼音のように就任時に110周年の顔になって欲しいと打診されているのではないかとすら思っていました。
私が勝手に期待しているだけで、完全に親バカならぬ贔屓バカであることは自覚しています。笑
そんなわけで、今回の開催時期はあくまでも「例外」なんじゃないかとついつい考えてしまうんですよね。
例えば、コロナの影響で予算を削減したいとか、オリンピックの影響で会場が舞浜しか押さえられなくて、とか。
でも、予算を削減したいなら再演物で乗り切ればいいし、オリンピックの影響があるのは国際フォーラムだけで、TBS赤坂ACTシアターとか東京建物BrilliaHALLとか押さえようと思えば押さえられただろうし。
「ロックオペラモーツァルト」「ロミオとジュリエット」「エル・アルコン」で彼女がやりたい演目は一通りやり切ってしまっているということも、短期政権を否定できない理由でもあるんですよね。
今回、2番手・愛月ひかるの2回目の東上が決まったことも、愛月を近々トップにする構想があると考えれば納得出来るし。
ただ、ファンとして心の拠り所となるのは彼女が早期就任(研11就任)であるということ。
少なくともここ10年の早期就任トップスターは、皆さん例外なく通常任期(5~6作)以上を務めています。
もしこの説が有力だとして、この時期にコンサートを行う理由って何だろう…?とかなり長いこと考えたのですが。
思いつきました。思いついちゃいました。
「ロミジュリの次の公演がまたも一本物」だったとしたら不自然ではないのでは!?
星組「ロミオとジュリエット」と「眠らない男・ナポレオン」の間の別箱公演が「REON!!Ⅱ」だったように。
そんなわけで結論です。
- 礼真琴の短期説は現時点では否定できない。
- かといって長期説も否定できない。
- 個人的にはロミジュリの次が一本物説を推したい。
トップスターのコンサートという観点においては、データ上礼真琴は短期政権であるという可能性が高いです。
しかし、ファンとしては今回の開催時期は一本物が続くことによるもので、あくまでも例外であるという説を推したい。笑
贔屓がトップになった時点で、毎公演これが最後かもしれないという思いでチケットも死にものぐるいで取っていますし、公演もこれ以上ないくらい大切に大切に観ていますが…。
長期でなくてもせめて5作くらいは見れたら嬉しいなあと思ってしまいます。
どうなったとしても、礼真琴さまの選んだ道を応援することに変わりはないのですけど。
さて、今回は礼真琴の任期についてコンサートの開催時期などを元に考えてみましたがいかがでしたでしょうか。皆様が今後の宝塚を考える上で参考になれば嬉しいです。それではまた。
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こんばんは。
自分もだいたい同意見です。
ただ、礼真琴の件で個人的に思うのは、彼女は宝塚という狭い世界ではなくて
もっと大きな場所(外部)で見たいなぁと思うのが本音です。
わたしの勝手な思いなので本人やファンの方たちとは違うとは思いますが…
でも彼女はきっと、みりおやちゃぴのように退団してもずっと姿を見せてくれるような気がします。
コメントありがとうございます!
エマさんの仰るように、礼真琴さんはきっと退団後も表舞台で活躍していかれる方だろうなと私も勝手に期待しています。笑
年齢も年齢ですし、第2のキャリアをスタートするなら早いほうがいいという考え方もありますしね。
ファンとしてはご本人が好きなようにして下さるのが1番とは思いつつ、もう少し男役を見ていたいという気持ちもあり、外部で見てみたいという気持ちもあり。複雑な心境といったところです。(^_^;