礼真琴さんのトップ就任を記念して今までの歌ってきた曲を集めたCD「Applause REI Makoto」が発売されました。
たっぷり19曲!古参ファンの方は一緒に懐かしむ気持ちで、初心者の方は一緒に礼真琴さまの歴史を振り返る気持ちでお読み頂ければと思います。 それではさっそく参りましょう!
どんなときも。
2011年3月16日発売(研2)
TAKARAZUKA OTOKOUTAというCDの収録曲です。研3になった直後に発売になりました。上は84期から下は90期まで歌唱力に定評のあるスターさんたちが参加されていたのですが、末席に95期のことちゃんがポンっと投げ込まれていたんです。しかし、当時から抜擢したくなるのもわかる美声でなんですよ。
この曲は特にうんと下級生の頃に収録したということもあって、磨かれすぎていない歌声が特徴。ただただ礼真琴の声という素材の良さを感じることのできる一曲になっています。
嫌なことがあったとき、どうしようもなく落ち込んだとき、何度もこの曲を聴いてきました。たった4分間ですがこの歌をただ聴いていると、不思議と「ああ、明日も頑張ろう。」と前向きになれるんです。きっと皆様も礼真琴さんの歌の力を感じることができると思います。
FEELING GOOD
2013年REON!!Ⅱより(研5)
柚希礼音スペシャル・ライブの第2弾、ロミオとジュリエットで新人公演初主演を果たした直後の公演です。すでにソロ曲もたくさんもらっていた中でもこの曲は女装したちえさん(柚希礼音)が同期のまさこさん(十輝いりす)と踊る場面で歌っていたものです 。
ちょっとセクシーなシーンとあって、ことちゃんの歌もちょっと色っぽく仕上がっています。そして、英語詞特有のアクセントとこぶしを見事に再現されていてとってもかっこいいんです。これが研5だというから驚きです。
鳥のように/真実はどこに/君が照らす未来
2016年 鈴蘭ー思い出の淵から見えるものはーより(研7)
ことちゃん、2回目のバウホール公演の主演作品である鈴蘭から3曲もお選びになっていますね!確かに、綺麗なメロディラインとことちゃんの透き通るような声がぴたりとはまっていて素敵な曲ばかりです。
特に今や雪組トップ娘役の真彩希帆ちゃんとデュエットした君が照らす未来は鳥肌モノ。お二人の声質が奇跡なまでに合っていて、まさに溶け合うようなハモリに耳福とはこのことかと実感することができます。ご本人たちもずっと歌っていたかったと仰っていたくらいなので相当ですよね。
COME DANCE WITH ME
2016年 THE ENTERTAINERより (研7)
ことちゃんが初めて3番手羽根を背負った記念すべき公演でした。この曲は北翔海莉さんに先生役としてダンスを教えるというシーンで歌っていたものです。
この曲で帽子をくるっと返す振りがあるのですが、先生役だから落としちゃだめだよ~!と冗談交じりにみっちゃんからプレッシャーを受けていたとのこと。
そんなプレッシャーも感じさせない余裕のある歌声が素敵な一曲です。ことちゃんが英語詞を歌うとどこかセクシーに仕上がるのにも注目。
バラ色の人生
2017年オーム・シャンティ・オームより(研8)
紅ゆずる・綺咲愛里コンビのプレお披露目公演。ことちゃん演じていたのは宝塚的にも相当ひどい悪役・ムケーシュ。映画の世界でのし上がるためにどんな手段をもいとわず、自分の手をも汚してきた男です。バラ色の人生はそんな男の野望を歌った曲です。
最初は悪党にふさわしい低音ボイスと冷たい歌声だったのが、後半にかけて曲の盛り上がりと共にどんどん感情が高ぶっていき熱くなっていくところにことちゃんの芝居心を感じることができます。
マダム・ギロチン/鷹のように
2017年 スカーレット・ピンパーネルより(研8-9)
憧れの柚希礼音さまが初演で演じたショーヴラン役ということもあって、ことちゃんも気合いが入っていたこの公演。マダム・ギロチンでは民衆たちと違うメロディラインを歌う後半部分にぜひ注目して頂きたいです。
周りも相当なパワーで歌っているのに、全くかき消されること無く地響きのように響き渡る歌声!圧巻以外の何物でもありません。
鷹のようにはショーヴランのバックグラウンドが感じられる一曲。革命に身を投じた男の執念を、アレンジをところどころに加えてドラマティックに描き出しています。
阿弖流為のテーマ
2017年 阿弖流為より(研9)
ことちゃんの初東上公演主演であり、リニューアルした日本青年館のこけら落としでもありました。ことちゃん、宝塚人生で1回目のこけら落としです。このあとまさかあと2回もやるなんて誰が予想できたでしょう。笑
さて、そんな阿弖流為ですが下級生に至るまで台詞や見せ場が沢山あり、阿弖流為演じることちゃんに向かっていくパワーもみどころとなった公演でした。
この阿弖流為のテーマはそんな求心力を感じることができる一曲です。青空と緑と光。そんな情景を想像させてくれることちゃんの爽やかな声も楽しむことができます。
Moment
2018年 Momentより(研9)
ことちゃん初のディナーショーで歌った曲。ことちゃんが作詞を担当されました。宝塚を目指したきっかけだったり、下級生時代に悩み苦しんだことだったり。そしてその悩みから抜け出せたきっかけなどを知ることができる真っ直ぐな詞に礼真琴の本当の姿を垣間見ることが出来ます。
普段、なかなか本心を公の場であまりお話にならない方なので、この曲はファンにとってもかなり貴重。そんな正直な歌詞にぴったりな癖のない透き通った高音が魅力的な一曲です。
今日、お日柄もよく、冥途旅
2018年 Another Worldより(研10)
ついに大台の男役10年目。2番手として充実した1年でした。さて、この公演は落語を題材にしたコメディ作品。ことちゃんはべらんめえ口調がかっこいい大店の若旦那役でした。
そしてこの曲も演歌っぽい歌い方なのですが様になっていて、まさに粋な江戸っ子そのもの。表現の幅の広さを感じることができます。
情熱の嵐
2018年 Killer Rougeより(研10)
大階段の真ん中でスポットライトを浴びながら歌うこの曲。これはぜひ映像と共に聴いて頂きたい曲です!君が望むなら命をあげてもいい…と歌う姿が本当にかっこいいんです。セクシーで熱い歌声にやけどしないように注意です。
凌雲之志
2018年Thunderbolt Fantasyより(研10)
台湾公演での曲とあって、観客のテンションも高さも感じられる一曲です。そもそも凌雲之志とは世俗を超越した高潔な志のことを指すそうですが、まさにその言葉通りの歌声。ことちゃんの狂言回しの達者っぷりも伺うことができます。
フロリアンの悲しみーわくらばの恋ー
2019年 霧深きエルベのほとりより(研10)
ことちゃん史上最高にいい男、フロリアン・ザイデル役。好きな人のために身を引く切なさが多くのファンの涙を誘いました。
上流階級の役とあって丁寧で柔らかい話し方をするのですが、そんな優しさのなかに秘めた強い想いに注目して聴いて頂きたい一曲です。
スターライトパレード
2019年 ESTRELLS~星たち~より(研10)
プロローグから1人残って銀橋で歌った曲です。SEKAI NO OWARIのスターライトパレード。いい歌ですよね。綺麗なメロディラインとことちゃんの綺麗な歌声がマッチして一気に星の世界へ私たちを引きこんでくれます。心なしか切なさを感じるのがことちゃんならではの味付けですね。
ジュリアン・クレール
2019年アルジェの男(研11)
ことちゃん記念すべき初の全国ツアー主演公演です。アルジェの男では野心に燃える男ジュリアン・クレールを情熱的に演じていらっしゃいました 。
役名を題としたこの♪ジュリアン・クレールは何としてもこの野望を現実にするのだと決意を新たにする場面で歌います。腹の底からしっかりと歌い上げる礼真琴の技術と表現力に圧倒されます。
Enter The Dragon
2019年 GOD OF STARSより(研11)
ヘタレなオタクで眼鏡男子なリー・ロンロンくんが好きな女性を目の前にして、かっこよく変身!という歌なんですが 、これがチャーミングでとってもかわいいんですよね。
変身前と後での歌声の変化にも注目。それにしても一曲前のジュリアン・クレールと聴き比べると同じ人が歌っているとはとても信じがたい…。
レット・イット・ゴー~ありのままで~
2016年1月6日発売 (研7)
Disney Songs by TAKARAZUKA STAR TROUPEというCDの収録曲です。星組のトップコンビ、北翔海莉さん、妃海風さん、2番手の紅ゆずるさん、そして3番手だったことちゃんの4人が参加しています。
ことちゃんは男役ながら、まさかのレリゴーを歌ってくださいました。多くの方にカバーされてきたレリゴーですが、ことちゃんのは贔屓目抜きにしてもかなりの高クオリティ。
特に裏声と地声の使い分けは天下一品です。宝塚ファンでない方にも聴いて頂く機会があったらいいのにと思わずにはいられません。
まとめ
さて、収録曲について解説してきましたがいかがでしたか?「どんなときも。」から「ありのままで」まで全19曲。礼真琴というシンガーの成長と表現の幅の広さを感じることができるCDになっているのではないかと思います。
いよいよ星組トップスターとなったことちゃん。お披露目公演が中止になるなど波瀾万丈の幕開きですが…どんなときも、ありのままで頑張ってほしいなと思います。それではまた!
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