こんにちは、zukacotoです。
今日はタイトルの通り、トップスターが新人公演主演公演を再演する風潮にちょっと一言物申したいことがあるのです。
ちょっとネガティブ意見なので、不快に思う方がいらっしゃったら申し訳ないです。
それでは本題に参りましょう!
私が新人公演主演作品の再演に反対する理由
ここ最近、トップスターが新人公演で主演した作品を再演する風潮があると思うのですが、皆さんはどう感じていますか?
はっきり言って私は、そんなになんでもかんでも再演すればいいというわけではないと思うんです。
人によっては感動するパターンもあるんですよ。その筆頭例が紅ゆずるさんのスカーレット・ピンパーネル。
彼女の宝塚人生が一夜にして変わったという伝説の新人公演。入団時の成績はビリから2番目で、入団してからも通行人役ばかり。
研5の時の日本物のショー「さくら」ではついにプロローグにもフィナーレにも出させてもらえなかったというほどでした。
それがスカーレット・ピンパーネルの新人公演で注目を集め、一気にスター街道を歩むことになったのです。
その作品をトップスターになってお披露目公演として主演する。誰もが感動したことと思います。トップ娘役に同時就任した綺咲愛里の初舞台作品でもありましたしね。
しかし、感動したのはそんな”強い”エピソードがあったからこそ。
対して、明日海りおのトートとビル、真風涼帆のダニー・オーシャン、礼真琴のロミオはどうでしょう。
どこか拭いきれぬ既視感がありませんか?
もちろん、紅ゆずるさんと同様にそれぞれが新人公演時代から経験も実力もつけて確実に成長していることと思います。
でもやっぱりどんなものになるか想像できてしまうし、その想像を上回るほどのものをできるのかというと厳しいと思うんですよ。
ちなみに私は礼真琴さんが研3の頃からファンをさせて頂いていて、新人公演のロミオも観劇はできなかったもののカフェブレイクなどでリアルタイムで拝見しているのですが…。
礼真琴のロミオ、たしかにぴったりだとは思う。今の礼真琴がロミオをやったらどうなるか興味がないと言えば嘘になる。
しかし、トップスターとしての時間は限りがあります。その期限のなかで新たな挑戦をすることちゃんの方が私は観たい…と思ってしまうのです。想像できてしまうもので時間を使って欲しくないのです。
既視感と限りある時間。この2つが私がトップスターが新人公演主演作品を再演することに反対する理由です。
過去3代での再演作品
現トップスター | 一代前 | 二代前 | |
---|---|---|---|
花組 | 柚香光 | 明日海りお | 蘭寿とむ |
月組 | 珠城りょう | 龍真咲 | 霧矢大夢 |
雪組 | 望海風斗 | 早霧せいな | 壮一帆 |
星組 | 礼真琴 | 紅ゆずる | 北翔海莉 |
宙組 | 真風涼帆 | 朝夏まなと | 凰稀かなめ |
新人公演主演作品を再演したのは4名
まず、今回の記事の本題でもある新人公演主演作品を再演したのは…
明日海りお・紅ゆずる・真風涼帆・礼真琴(予定)の4名でした!ピンクでお示しした方たちです。意外に少ないと感じるかもしれませんが…
- 2014年 明日海りお「エリザベート」
- 2016年 明日海りお「ME AND MY GIRL」
- 2017年 紅ゆずる「スカーレット・ピンパーネル」
- 2019年 真風涼帆「オーシャンズ11」
- 2020年 礼真琴「ロミオとジュリエット」
2014年の明日海りおのエリザベートを皮切りに毎年のように再演しているんですよね。そう考えると結構ハイペースではありませんか?
そして表からもわかるようにピンクの方は最近のトップさん方なんですよね。昔は新人公演で主演した作品を再演するなんて滅多に無かったんです。だから”最近の”劇団の方針に反対と申し上げた訳です。
しかも怖いのが「ロミオとジュリエット」の再演です。2010年の初演から4年連続で再演したくらいですので相当版権が高いのではと当時も噂されていました。今回もこれで終わるとは思えないんですよね。
次期雪組トップスターになるであろう彩風咲奈さんもロミオとジュリエットで新人公演主演をしています。ことちゃんだけでなく咲ちゃんもやる可能性がありそうですよね。
下級生時代の出演作品を再演したのは2名
今回、トップさんの経歴を調べていたときに私は気付いてしまったのです。
というわけでまず1つ目が下級生時代の出演作を再演するパターン。具体的にはオレンジでお示しした北翔海莉さんと望海風斗さんです。こちらの作品ですね。
- 2015年 北翔海莉「ガイズ&ドールズ」
- 2018年 望海風斗「ファントム」
北翔海莉さんは全国ツアーの「大海賊/Amourそれは…」もそれぞれ月組・宙組時代に出演していたものを再演した形となりました。
これらに共通して言えるのはおそらく再演はトップさん肝いりでのことだったのではないかということ。
トップさんになると多少の演目の希望などは聞いてもらえるということは宝塚ファンの間では暗黙の了解だと思うのですが、最近は特にそれが多い傾向にある気がします。
最近で言うと、礼真琴さんの「エル・アルコンー鷹ー」もそうですよね。(こちらは当時ことちゃんは出演していませんでしたが…)
トップさんがやってみたい憧れの演目をやる。このパターンでの再演は私はアリだと思います。同じ役をやるわけではないということ、それからご本人がやりたい演目はファンが観てみたいものと一致していることが多いということが理由です。
新人公演主演作品をむやみに再演するなら、こうした作品を再演した方が面白いのではないでしょうか。
東上主演作品を再演したのは2名
気になる再演作品、2つ目は自身の東上主演作品の再演です。ブルーでお示しした凰稀かなめさんと柚香光さんです。演目はこちら。
- 2014年 凰稀かなめ「ロバート・キャパ 魂の記録」
- 2020年 柚香光「はいからさんが通る」
このパターンは私は完全に反対です。なぜなら、新人公演の作品以上にどうなるか想像できてしまうから。
りかさんのロバート・キャパは中日劇場での再演なのでまだしも、れいちゃんのはいからさんはまさかの大劇場お披露目公演での再演。正直これはれいちゃんに失礼な気がしてしまうのはわたしだけでしょうか。
繰り返しにはなりますが、限りあるトップスターという時間ですのでご自身の主演作を再演というのはなかなかに勿体ない。やったことのない役に挑戦して欲しいと思わずにはいられないのです。
おわりに
最近の再演作品についてちょっと苦言を呈する形となってしまいました。あくまでも一個人の意見として受け止めて頂ければ幸いです。
再演についてごちゃごちゃ意見したものの、この非常事態を経験すると宝塚を観れるだけでも素晴らしい時間だったのだと感じていることもまた事実。
今はジェンヌさんたちのご健康と、無事に公演が再開されることをただただ願っております。不安な日々が続きますが、皆様もお体に気を付けてお過ごし下さいね!それではまた。
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