こんにちは、zukacotoです。
今日は星組のロミオとジュリエット再演記念CDを聴いたので感想をお話したいと思います!
礼真琴さまと出会ってもうすぐ10年になるワタクシ。もう…感激でしたよ。泣
それでは早速感想と参りましょう!
世界の王
まずは噂の♪世界の王から。
この曲はロミオ・ベンヴォーリオ・マーキューシオの3人で歌う曲なのですが、何と礼真琴が1人3役を担当するというスペシャル企画。
礼真琴が礼真琴とハモると耳が幸せになる。
…ということは音楽の宝箱で歌った♪Eres mi amor等で証明済みですが。
元々私はこの曲がロミジュリの中で1番好きなのですが、今回このCDを聴いてますます好きになってしまいました。
怖いものを知らない若者の何と眩しいことか!これぞ青春の歌、という感じですよね。
ベンヴォーリオパートの♪俺たちはおどりだすうううのところだったり、♪支配者のゲームになんか⤴と上がるアレンジだったりは8年前のことを思い出してつい懐かしくなりました(研5にしてこのアレンジをかましてきた時の衝撃と言ったらなかった)。
特に好きなところを挙げるとするなら、やはり三重唱♪支配者のゲームになんかのところ。厚みがあるのにスッと耳に入ってくる感じが癖になりそう…。
何より、ことちゃんがノリノリで歌っているのが伝わってきて!
それが嬉しいのですファンとしては。
本公演では「礼×瀬央×極美」と「礼×綺城×天華」で歌うことになりますが、こちらもどんな感じになるのか俄然楽しみになりました。
僕は怖い
ロミオは曲が多いわりに、ソロ曲は案外この曲くらいしかないのですが。
死という概念的な存在を表現する役がいる意味って、この曲にすごく現れているなと思っていて。ただ明るい恋物語で終わらず、ロミオに影の要素があるところがジェラール・プレスギュルヴィック版のロミジュリの面白さでもありますよね。
この曲のシチュエーションを説明すると…。
♪世界の王で仲間とわいわい歌い踊ったあとに、マーキューシオにキャピュレット家に忍び込もうと誘われる(♪マブの女王)。
ロミオは危険だと反対するけれど、結局は一緒に行くことに。じゃあまた後で、と仲間たちが去って行き、1人残ったロミオがこの曲を歌うという流れになります。
何かの終わりが始まっている
と歌詞にもありますが、漠然とした死への恐怖がテーマ。
いやあ、圧巻でしたね!!
特に、ラストにかけての感情の入り方がすごすぎる。
最初はふと死への恐怖を感じた、みたいな感じだったのが歌っている内に段々と切実な思いに変わっていく様子が伝わってきました。フェイクが入るのも納得、という感じ。
「ただ歌が上手いだけ」と言われてきたことちゃんに対して、ファンの私が反論じゃないですけど申し上げてきたことがあって。
それは「歌が上手いから出来る表現だってあるんだぞ!」ってこと。
わかりやすいのはロックオペラモーツァルトの♪バラの上で眠りたいでしょうか。
♪僕は怖いは新公でも号泣しながらの大熱唱で「すご…!」となりましたけど、今回は比じゃないですね。当たり前ですけど、8年という歳月は大きいなと改めて感じました。
バルコニー〔愛の誓い〕
まず、これだけは言いたい。
なこちゃん(舞空瞳)、相当努力したよね!?
歌が別物になっている…!
いや、スタジオ収録なので多少はいいところを切り取ったりいじったりはしてるものだと思いますが(してなかったら申し訳ない)、それにしてもですよ!
前回のギルダでも「おお!?」と思いましたが、発声方法がちゃんと宝塚になっているというかミュージカル歌唱になっているというか。
説明が難しいのですが、以前からなこちゃんのスカッと抜けるような歌声が少し気になっていたので…。
なこちゃんの本気をすごく感じました。
そして、曲全体の印象としてはとにかくキラキラとしてまぶしくて、そしてそのピュアさが何ともカワイイなと。
なこちゃんの歌声をふわっと包み込むことちゃんの柔らかい歌声も好き。
♪バラという名の花は名前を変えても~のところとか、以前よりもおふたりの声が溶け込んできちんとハーモニーになっていてこれまた感動。
今は声だけですけど、これに衣装付けてお二人の表情とか動きなんかが付いたりしたらどんなになるか今からすごく楽しみです。
エメ
ことなこのデュエット2曲目はロミジュリの主題歌でもある♪エメ。
この曲は1幕の終わりの結婚式で歌うことになります。幸せの絶頂にいる2人が歌う愛の歌です。
先程の♪バルコニーは会話形式の歌でしたが、こちらは2人のハーモニーをより楽しめる歌になっているのではないかと思います。
やはり、ここでもなこちゃんの努力が感じられますね。
ことちゃんの声に合う歌声に仕上げてきていて、ユニゾンもハモリもすごく聴いていて心地いい!
パッと思い返した感じ、メインキャストで歌が破綻した方も見当たりませんし、歌唱力という面では少なくともかなりレベルの高い公演になりそうで期待大です。
そして、後半にかけてコーラスが入るのもいいですよね。クレジットがないのですが、おそらく星組の方が歌っていらっしゃるのかな…?
ロミジュリはコーラスも多い作品ですので、こちらも楽しみ。先日観劇させて頂いた宙組の「アナスタシア」のコーラスがめちゃくちゃすごかったので、ぜひ星組も続いて欲しい!
どうやって伝えよう
今回のCDでの1番の収穫はこの♪どうやって伝えようだと思います。
僭越ながら私は礼真琴ファンを彼女が研3の頃からやっているのですが…。ずっと見てきたなかで彼女があんまり自分の中で納得出来ていなさそうな役というのが2つありまして。
1つは全国ツアーの「風と共に去りぬ」のスカーレット。
もう1つが2013年版の「ロミオとジュリエット」のベンヴォーリオ。
いや、これは私が勝手にそうじゃないかな、と思っているだけなのであれなんですが。少なくとも「礼真琴だったらもっと出来るはず」を超えられなかった役にはなるのかなあ、なんて。
ベンヴォーリオについては、とにかく経験が足りなかったというのが要因として挙げられるでしょう。
研5にして研15のトップスターと親友役というのもあれですし、あれだけの台詞量がある役も初めてのこと。ただ歌うだけでよかった「オーシャンズ11」のマイク役とは訳が違う。
役としての歌になっていない、とひたすらダメ出しを受けて「あの時は貝になりました。」と後にご本人も仰っています。
前置きが長くなりましたが、こんな背景を踏まえた上でお聴きになるとまた違って聴こえるのではないかと。
…もうね、心が震えました。
親友を想う気持ちがひしと伝わってくるのです。なんだか、今にも泣きそうな…。
2013年版の時は「気持ちを入れる」ということに注力しすぎて、曲全体を通してブレスが多くなっていたりするのですが。
今回はそんなこともなく、曲の中で自然と緩急も付いていて。
ああ、役として歌うってこういうことか。曲に気持ちを乗せるってこういうことか。
とこっちが気付かされたと言いますか。
とにかく、ベンヴォーリオへのリベンジが出来たということは、きっと彼女の中でも1つ何か決着を付けられたのではないかなと思うと、ファンとしてはすごく嬉しかったです。
おわりに
今日は星組の「ロミオとジュリエット」再演記念CDの感想をお話してきましたがいかがでしたでしょうか?
気付いたらめちゃめちゃ語ってしまった。ははは。礼真琴さまのことになるとつい。
お楽しみ頂けたら幸いです。
さてさて、公演の方も初日まであと1ヶ月というところになってきて。キャストボイスも更新されていて「楽しみ!」という気持ちが高まっています。
兵庫にも緊急事態宣言が発令されてしまったということで心配ですが…。皆さまのお元気な姿を舞台で拝見できるのを楽しみにしております。それではまた。
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