こんにちは、zukacotoです。
来年2月から公演予定の星組「ロミオとジュリエット」ですが、8年ぶりの再演を記念してなんとCDが発売されるとのこと!
ロミジュリ再演に対する劇団の気合いがひしひしと感じられますよね。(版権が高いから回収したいという本音ももちろんあるでしょうが。笑)
礼真琴ファンとしては、ノイズのない収録音源でロミジュリの名曲を礼真琴の声で聴けるとあって、すごくすごく嬉しいです。
以前のロックオペラモーツァルトの配信音源では肝心の♪バラの上で眠りたいのロングトーンでブチブチとノイズが入っていてちょっとショックだったので…。笑
こちらもぜひいつか収録でリベンジして頂きたい。
さて、序盤から話が逸れましたが今回発売のCDについて曲の解説や私の雑感をお伝えしていきたいと思います。それではスタート!
星組「ロミオとジュリエット」ーSpecial Editionー
まず、今回のCDの詳細を簡単にまとめておきます。
・発売日:2021年1月8日
・価格:2,750円(税込)
・収録曲
①世界の王(礼真琴)
②僕は怖い(礼真琴)
③バルコニー〔愛の誓い〕(礼真琴・舞空瞳)
④エメ(礼真琴・舞空瞳)
⑤どうやって伝えよう(礼真琴)
⑥世界の王(カラオケ)
⑦僕は怖い(カラオケ)
⑧バルコニー〔愛の誓い〕(カラオケ)
⑨エメ(カラオケ)
⑩どうやって伝えよう(カラオケ)
ロミジュリの数々の名曲のなかから、今回は♪世界の王♪僕は怖い♪バルコニー♪エメ♪どうやって伝えようの5曲が選ばれたようです。
確かに、どれもロミジュリを語る上では外すことの出来ない代表的な曲ですよね!
この内、3曲が礼のソロで、2曲は礼と舞空のデュエットとなっています。
収録曲解説&雑感
ここからはそれぞれの曲がどんな場面でどの役が歌うのか、といったことを解説していきます。まだロミジュリをご覧になったことが無い方はぜひ参考にして頂ければと思います。
世界の王
まず1曲目は世界の王。これは1幕の序盤で、まだロミオとジュリエットが出会う前に歌われる曲です。
歌うのはロミオ・ベンヴォーリオ・マーキューシオの3人。
今回の配役では…
- 礼真琴・瀬央ゆりあ・極美慎
- 礼真琴・綺城ひか理・天華えま
の組み合わせで歌うことになると思います。
大人たちの力に負けたりなんかしない!僕たちの王は僕たちなんだ!
そんなメッセージが込められた、モンタギューの若者たちによる眩しいまでにキラキラとした青春の歌です。
7年前ではベンヴォーリオとしてこの歌に参加していたことちゃん。当時研5でしたが歌唱力を活かして、今までの歴代ベンヴォーリオさんたちとは異なるアレンジを加えていたことも印象に残っています。
しかし、新人公演ではロミオを演じたものの、時間の関係で♪世界の王はカットになってしまいました。
今回のCDでは新公時代からアップデートされたであろうベンヴォーリオパート、そして今回初披露のロミオパート、さらに今後絶対に演じることのないマーキューシオパートも加えて1人3役で歌うということで。
何ですかその豪華すぎる夢みたいな企画は!!!
と、同時に1人3役というところが何ともジワジワくるんですけれども。礼真琴に3役歌わせたくなる気持ちはすごくわかります。
♪世界の王はロミオとベンヴォーリオでハモリパートもあるのですが…これはつまり礼真琴が礼真琴とハモるということですよね?
つい最近だと音楽の宝箱でも♪Eres mi amorという曲で自分で自分とハモっていた礼真琴。これは間違いなさそうですね。
ちなみに、まだその他の配役については未発表ですが、モンタギューの男・女に配役されるとこちらのナンバーにダンサーとして出演することになります。
個人的にはひーろー(ひろ香祐)やかなえちゃん(漣レイラ)あたりが出演してくれたらいいなと思っています♡
僕は怖い
♪世界の王で若者たちでわいわいと歌い踊った後、マーキューシオが♪マブの女王という歌で、キャピュレット家の仮面舞踏会に忍び込もうと仲間たちを誘います。
女の子たちをからかってやろうじゃないかと盛り上がったあと、じゃあまた後で!と仲間たちが去って行く。
そこに1人取り残されたロミオが歌うのが♪僕が怖いです。
何かが忍び寄ってくるような…これから起こる悲劇を予感するかのような、漠然とした恐怖や不安を歌っています。
この曲は2幕にも再び登場しており、ロミオのソロ曲のなかでも特にメインとなる曲になっています。
特に私が好きなフレーズはここ。
僕は怖い
君が爪弾くギターの音色
風に流され消えていくのが怖い
歌詞の通りギターの音色が印象的なロックナンバーです。
ことちゃんは新人公演でも2幕バージョンで♪僕は怖いを歌っていましたが、研5とはとても思えないくらいの大熱演で!泣きじゃくりながら死への恐怖と友を失った悲しみを歌っていて圧倒されました。
あれから8年。今のことちゃんがこれをどう料理するのか今からすごく楽しみです。
ちなみに、この曲はロミオのソロ曲ではありますが、ロミオが歌う後ろで”死”が踊るというのも印象的なナンバーです。
今回の配役で言うと…
- 礼真琴×愛月ひかる
- 礼真琴×天華えま
のコンビになります。
特に、ぴーすけ(天華えま)にとってはトップスター、しかも尊敬する礼真琴さまと舞台でたった2人で踊るという、ぴーすけ史上でもかなりの上位にランキングしてくるほどの大抜擢になります。頑張れ、ぴーすけ!
バルコニー〔愛の誓い〕
♪バルコニーは名前の通り、かの有名なバルコニーでのシーンで歌われます。
この曲でロミオとジュリエットが愛を誓い合うんですが…
「おおロミオ、あなたはどうしてロミオなの」みたいなちょっと古くさくて冷めちゃうような芝居がかった超有名な台詞の数々が、上手く歌詞に組み込まれて現代風にアレンジされているのが特徴です。
これがまた、思わず唸ってしまうくらいの出来栄えで。さすが小池修一郎先生と言ったところ。
例えば…
(ジュリエット)夜空の星たちが皆ほほえんでいる 2人の出会いを祝うかのように その名はロミオ どうしてロミオなの お父様と縁を切りその名を捨てて それが無理ならせめて私を愛して 私もキャピュレットの名前を捨てるから
いかがでしょうか?有名な台詞を上手く取り入れつつ、古くさい感じは全く無いのがおわかり頂けると思います。
こんな歌詞もあります。
(ロミオ)月に誓おう
(ジュリエット)誓うのはやめて 月は姿を変える あなたの愛も変わる
(ロミオ)変わらない愛を2人で育てよう
これをことなこが歌うんですね…。絶対かわいいやつじゃん。想像するとニヤニヤが止まらないオタクです。
エメ
エメとはフランス語で愛を意味するそうです。
1幕最後でロミオとジュリエットが結婚式を挙げる場面で歌い、永遠の愛を誓い合います。まさに幸せの絶頂!聴いているこちらまで幸せな気分になれる歌になっています。
そして、このロミオとジュリエットの主題歌にあたるのがこのエメという曲です。
ちなみにこちらの結婚式の場面に出演しているのは…
- ロレンス神父(英真なおき)
- 乳母(有沙瞳)
- 死(愛月ひかる/天華えま)
- 愛(碧海さりお/希沙薫)
の4名になっています。
そして、♪エメは2幕のラストシーンでもカゲソロの方によって歌われます。こちらのカゲソロがどなたになるのかも注目です。
どうやって伝えよう
こちらの曲はロミオの曲ではなくベンヴォーリオのソロ曲になっています。
2幕でパリス伯爵との結婚から逃れるためにジュリエットは薬を飲んで仮死状態になります。そして、ジュリエットの目論み通り、街にはジュリエットが亡くなったという噂が広まるのですが…。
そのことを知ったベンヴォーリオは既にヴェローナの街から追放になっていたロミオにこのことを伝えるべきか、どう伝えるべきか悩むことになります。
ジュリエットが亡くなったと知ったらロミオはどんなにか悲しむだろう…。
そんな親友を思う気持ちや、青春の終わりを歌った一曲です。
この曲、幕前ではありますが舞台でたった1人残って歌うというだけでもあれなのに、かなりの長尺なんです。
今回だと瀬央ゆりあと綺城ひか理がベンヴォーリオに配役されていますが、おふたりがこの大ナンバーをどう歌うのか。期待が高まります。
せおっち(瀬央ゆりあ)の場合はことちゃんと10年以上に渡って星組で切磋琢磨してきた間柄。そんなことを思いながらこの曲を聴くと…涙無しではきっと聴けないでしょうね。
あかちゃん(綺城ひか理)は得意の歌を活かせるチャンス。あのまま花組にいたら回ってこなかっただろうというくらいの大抜擢です。頑張って欲しいです!
さて、今回のCDでは7年前にもこの歌を歌ったことちゃんが再チャレンジするということで。前までの4曲は舞台でも聴くことができますが、こちらの曲は当然ながら本編では聴くことが出来ません。
実は、7年前のロミジュリの時には私は既に礼真琴ファンだったのですが、当時のことちゃんは学年と経験に見合わない抜擢にアワアワしていた感がありまして。
役としての歌になっていない!!気持ちが伝わらない!歌が上手いだけ!!
と、とことん小池先生からのダメ出し&観客からの批評を受けたことちゃんは大好きだったはずの歌が嫌いになってしまったと後に振り返るほどでした。
その悩みの種の筆頭になっていたであろう歌がこちらの♪どうやって伝えよう。先ほども申し上げたように長尺ですし、舞台にひとりですし、ロミオのことを思う”気持ち”を伝えようと力が入りすぎていたなというのが私の印象。
もし当時の音源が手元にある方はぜひ改めて聴いてみて欲しいのですが、力みすぎて息継ぎの音がかなり入っているのがおわかりになると思います。
まあ…充分上手いんですけどね。笑
あれから7年を経て、ことちゃんも多くの経験を積んできました。今だったら間違いなくもっと余裕を持って歌えるはず。役としての表現の幅も広がっています。
そんなことも考えながらお聴き頂くとまた違って聞こえるのではないでしょうか。
おわりに
今回は星組ロミオとジュリエット再演記念CDについてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか?
礼真琴のタカラジェンヌ人生を語る上では切っても切れないロミジュリ。今回のこのCDを企画して下さった方、そして忙しい中で私たちに歌を届けて下さる礼真琴さまと舞空瞳さまに感謝ですね。
そして、昔のロミジュリのDVD、Blu-ray、CDは廃盤になってしまっていて、今回の再演に向けて予習をしたいと思っていてもなかなか難しいのが現状ではないでしょうか。
このCDでしたらわりとお手頃ですので予習用にもぴったりだと思います!
こちらの記事ではさらに詳しくロミジュリの楽曲についてお話しています。ぜひ併せてご活用下さい。それではまた。
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