こんにちは、zukacotoです。
このブログに何度か遊びに来て下さっている方はご存じかと思いますが、私は礼真琴さんの大ファンでして。彼女が研3くらいのころから陰ながらずーっと応援しているんです。
この度、そんな礼真琴さんが次期星組トップスター就任が決定したということで、彼女のこれまでの歩みを振り返っておこうかなと思い筆を取りました。
第1弾の今回は生い立ちから音楽学校時代、そして礼真琴の出世作である「ロミオとジュリエット」の愛役に出会うまでのことをを書いていきますね。
ことちゃんへの愛を語りすぎて総集編を含め全部で6つも記事を書いてしまいました。
そんなに読んでられるか!という方はこちらが総集編的な立ち位置として公開しているので、こちらも併せてどうぞ。笑
最近ことちゃんが好きになったという方のお役に立てれば幸いです。前からことちゃんのファンという方は一緒に懐かしむような気持ちでお付き合い頂けたら嬉しいです。それではスタート!
礼真琴の生い立ち
元サッカー日本代表の浅野哲也選手の次女として生まれたことちゃん。お姉さんと弟さんの三人兄弟です。
宝塚に入る前は子役として活動していたこともありました。そのときの縁なのかわかりませんが、女優の仲里依紗ちゃんがことちゃんの主演作を観劇されていることもありました。
そんなことちゃん、バレエの先生に宝塚が向いてるとすすめられたのがきっかけで、実際に観に行くことになります。
ことちゃんが観劇したのは2005年、当時星組2番手だった安蘭けいさん主演の日本青年館公演「龍星」。
そこで運命の出会いを果たすことになります。そう、後に6年もの長きに渡り星組トップスターを務めることになる柚希礼音です。
「この人と一緒に舞台に立ちたい!」
ことちゃんは真剣に宝塚受験のためにレッスンに励むようになりました。ちなみに同期生の彩花まりさんと同じスクールに通っていたようですよ 。
2007年、95期生として宝塚音楽学校に入学
ことちゃんは見事一発合格を果たし、2007年4月に95期生として宝塚音楽学校に入学します。
95期といえばスターひしめく黄金期!音楽学校時代もさぞ期待されていたかと思いきや、先生方からはどんぐりの背比べなんて言われていたようです 。
合言葉は“We are chicken !!”だったというから驚きです。
しかし、そんな風に言われていた95期のみんなからも一目置かれる存在だったことちゃん。95期生の様々なインタビューを拝見すると「ことちゃんはなんでも出来た」「ことちゃんだけは飛び抜けていた」とみんな口を揃えて仰っています。
首席が代々務める一番委員としての役割も担っていたそうです 。
そんな芸事においては完璧なことちゃんでしたが、普段は失敗エピソードがたくさんあるんです。笑
一番大きな失敗は、音楽学校の96期生の合格発表でしょうか。一番委員だったことちゃんが「発表します!」と台詞を言ったら、後ろの二つ折りになっている板を同期の輝月ゆうまさんらが広げて発表となる手はずだったのですが…。
この大事な場面でことちゃんは立ち位置を間違えてしまったんです。同期が必死に合図を送るのにも気付かず、輝月ゆうま氏も半ば投げやりに。もういいや!と板を開きます。
案の定、板がごっちーん!と頭がぶつかってまったことちゃん。
しかし、そこはやはり礼真琴、ぶつかりながらもとっさに予定になかったお辞儀をして何とか誤魔化していました。笑
さらに、その96期生に最初に指導をしなければならない場面でまたもやらかします。
一番委員であることちゃんが先陣を切ったのですが…去年の仙名彩世さんのようにかっこよく決めたい!と意気込みすぎて「挨拶が小さい!!」と言うところを噛んで「挨拶しんさい!!」になってしまったそうなんです。
当然96期の皆さんはポカン…舞台では無双のことちゃんにもこんな過去があるなんて、かわいらしいですよね♡
2009年、宙組Amourそれは…で初舞台、そして組配属
2009年3月、宝塚歌劇団に首席で入団したことちゃん。芸名は本名と柚希礼音さんから一字取って考えたようです。
宙組公演「薔薇に降る雨/Amour それは…」で初舞台を踏みます。この公演はトップコンビ大和悠河・陽月華の退団公演でもありました。
そんな公演中、毎回恒例の宴会に初舞台生のことちゃんたちも参加し、くじ引きで席を決めたそうなのですが…ことちゃんはトップ娘役の陽月華さんと同じテーブルになったのだそうです。
この時のことを陽月さんが後に明かしてくれています。
いくつかの会話の中でのはっきりとした意思が 印象的で、私は勝手にルーキーとよぶことにしました。ルーキー。その言葉から感じる清々しい気概を彼女に感じたのだと思います。
「歌劇」2月号 通巻1133号 2020年2月5日発売 今月の華より
初舞台生にして自分の道を見定めていたということちゃん。いよいよトップスターへの道が始まりました。
星組生としての歩みがスタート
さて、初舞台が終わるとすぐに組配属が発表されます。なんとことちゃんは憧れの柚希礼音さんと同じ星組に配属!
しかも、ことちゃんの星組生デビューは柚希礼音さんのトップお披露目公演。つくづく”持っている”方ですよね。
初舞台が終わったときには既にそのお稽古が始まっていたということで、星組に配属になった方はお稽古場に直行することが決まっていたんだそう。そんなこんなで皆が「星組になりませんように…。」と祈っていた中、ことちゃんは勿論星組になりたい!!と拝んでいたそう。
そして、他の皆がド緊張しながら星組に挨拶に向かう中、ことちゃんだけは嬉しくて浮き足立っていたといいます。
さて、2009年6月、柚希礼音・夢咲ねねトップお披露目公演「太王四神記Ver.Ⅱ」で晴れて星組生デビューを果たしたことちゃん。
これは私、DVDで拝見したのですがどこにいるのか全くわかりません。笑笑
しかし武闘大会のような場面で恐れ多くも柚希礼音さんに飛びかかる人のうちの1人をやったとのことです(ご本人談)。
歌劇の礼真琴トップ特集では小池先生がこの時のことをお話しされています。研1ながら誰よりも高く跳んでいたので、皆もこのくらい跳ぶようにと注意したんだそう。初舞台を終えたばかりなのに、さすがは礼真琴様ですよね!
さらに紅ゆずるさんによると、配属されたときから何でも出来る子と噂になっていたといいます。
翌2010年1月「ハプスブルクの宝剣/BOLERO」の新人公演で初台詞ならぬ初歌を披露。初の新人公演で初めて舞台で声を発することになるのですが…侍従長の役で銀橋で歌うという役どころ。初台詞よりも先に初歌というのがなんともことちゃんらしいですよね。
同年4月「激情/BOLERO」で全国ツアーに最下級生として初出演。 このとき、柚希礼音さんとツーショットを撮ってもらったようでグラフに写真が載っていました。ことちゃん、完全にファンの顔をしていらっしゃいます。笑
ことちゃんの出世作!伝説の”愛”
2010年7月博多座/梅田芸術劇場公演「ロミオとジュリエット」で愛役に大抜擢されます。
この愛という役は、オーディションによって勝ち取ったもののようです。
小池先生によると、前述の「BOLERO」のお稽古場を除いたときにことちゃんのしなやかな体が目にとまり「これは踊らせなければ損である」ということで愛の抜擢につながったとのこと(歌劇2020年2月号礼真琴トップ特集より)。
抜擢のきっかけにこんな裏話があったとは驚きです。お稽古場でも誰が見ているか!うかうか気が抜けませんね。
ことちゃんはこの愛役について後に「右も左も分からないままただがむしゃらに踊っていた」と仰っていましたが、私はむしろまだ男役に染まっていない研2のぴよぴよだったからこそできた役だと思います。
私はこれをDVDで観て初めてことちゃんを認識したのですが。ロミオとジュリエットを包み込むような慈愛に満ちた表情や、しなやかなダンスがとても印象に残ったのです。
その愛役の人が研2だったと知った時、そして男役だったと知った時の衝撃たるや!!ことちゃんの名前が認知されるようになったのは間違いなくこの愛役がきっかけでしょう。
ここから、ことちゃんは次々と抜擢をされるようになります。
さて、今回はここまで。礼真琴の歴史②下積み下級生時代につづく。
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