(この記事は以前書いたものに加筆したものになります。)
こんにちは、zukacotoです。
星組で再演されるエルアルコンについて、今回は注目ポイントをお話します!私は幸運なことに初演を観劇していまして。もうそれ以来この作品にどっぷりはまってしまってDVDも何度見たことか。
ということでかなりポイントは押さえられていると思うのでぜひ予習にお役立てください。それではスタート!
なんといってもカッコよすぎるオープニング!
当時ではまだ珍しかった映像による演出。
そしてティリアン、ギルダ、レッドが盆とセリをふんだんに使って入れ替わり立ち替わり登場して主題歌♪エル・アルコンー鷹ーを歌い継ぐ。
群舞は男役も娘役も海賊姿、そして最後には銀橋にズラっと並んでコーラスに!迫力満点でとにかくカッコよすぎるオープニングが見どころです。
しかし盆もセリもなく、映像演出もできるか怪しい全国ツアーでこれをどうするつもりだったのか個人的に気になります。おそらく会場は変更になるかと思いますが、ぜひとも盆とセリのある劇場になるのを切望しています。
ゲド戦記の寺嶋民哉による良曲の数々
歌がまたいいんですよ!
主題歌♪エル・アルコンに加えて♪七つの海七つの空や♪愛と憎しみの狭間になど良曲揃いで、気づいたら口ずさんでしまうんです 。
配信曲は他にもありますが、もし予習用に買う方はまずは♪エル・アルコン、そして♪七つの海七つの空の安蘭けい、遠野あすか、柚希礼音の3人で歌っているバージョンをおすすめします 。
彼女たちの異次元な歌唱力も相まって聴きごたえ抜群です…!!星組ファン、いえ宝塚ファン皆さまに一度は聴いていただきたい2曲です。
ティリアンとギルダのデュエット曲♪愛と憎しみの狭間にとティリアンとレッドのデュエット曲♪宿命も余裕があったらぜひ聴いてみてください。
これらの曲を今度は礼真琴、舞空瞳、愛月ひかるで歌っていくんですね。どんな風になるのか…楽しみです!
宝塚では珍しいダーティヒーロー!
主役のティリアン・パーシモンはもはや清々しいほどに顔色ひとつ変えずに人を陥れ、バッサバッサと殺していくのですが。
その冷酷さに秘めた燃えたぎる野心…少年時代に抱いたスペインへの憧れ、そして七つの海七つの空を駆けるという夢を今も追い続けている。
単なる冷酷非道な人間ではないからこそ、感情移入できてしまうんですよね。
ことちゃんこれをやるとどうなるのかなと想像したのですが、アルジェの男のジュリアンが1番イメージに近いのではないかと。
ジュリアンとティリアンは野心に燃えるところが似ていますし、あんな感じの雰囲気になるんじゃないかなとにらんでおります。
そしてティリアン、なかなかびっくりなことを仰るんですよね 。
「女は抱かれていればいい」
「服を脱いでください」
「私はあなたをいただきます」
まー、色々ド直球!でも…カッコいいんですこれがまた。これをことちゃんで見れるんですか!?生きて帰れるかしら…。
しかしまたことちゃんはフロリアン、ジュリアン、ときてティリアンにもなっちゃって。リアンシリーズがまた増えましたね。
大海原を暴れる女の生き様がカッコいい
これはギルダのことなのですが、まあ勇ましくてかっこいい女性なんですよ。剣を振りかざし立ち向かっていく姿に思わず恋しちゃいそうになります。
「ムッシュパーシモン!あなたごときに負ける私ではないわ!」
「撃て!撃ち続けなさい!!」
なーんて勇ましい台詞がたくさん!
ドレス姿で剣をふりかざすなこちゃん…うんこれは間違いないな、楽しみ。
そして彼女が率いるブランシュ・フルール。原作では彼女だけが女性で他は男性みたいなんですが、宝塚では女性だけの海賊ということになっていて。
娘役さんたちがもうカッコいいんですよね。星組でエルアルコンをやる意味ってここにあると思うんです。星娘はカッコいいですから。
まぶしいほどの正義感!レッドの奮闘にも注目
本来はこっちが主役になるであろうというまぶしいほどに正義のために生きる男 。
父親を無実の罪で殺されて復讐を誓うとかまさに宝塚でありそうなお話ですが、あえて逆なのが面白いですよね 。
キャプテンブラックとの友情、そしてジュリエットら仲間との信頼も見どころの1つ。
ティリアンからは最初は敵とも見なされないんですが、ティリアンを一途に追いかけ続ける執念にはつい応援したくなってしまいます。
カッコいい!というよりはがんばれー!ってなる感じで。それはまだ2番手として男役としてぴよぴよだった柚希礼音の持ち味だったのかもしれませんが…。
愛ちゃんが演じるとまた違った雰囲気になりそうですね!期待しています。
ティリアンとギルダ、愛と憎しみの行方は
ティリアンとギルダの複雑な関係もこの作品の見どころ!
ティリアンはギルダの手腕に最大の敬意と愛情を抱いているものの、惜しむらくは彼女が海賊であるということ。
そして、ギルダもティリアンの野心を愛しつつも、惜しむらくは彼女が最も憎むスペインの血を引いているということと言っています。
そんな愛と憎しみの狭間にいる彼らの関係にドキドキしてしまいます。
私が1番好きなシーンは
À tout à l’heure… (またお会いしましょう)
Nos vemos de pronto, en mi mar. (すぐにお会いしましょう、私の海で)
フランス人のギルダにフランス語で話しかけるティリアン。それに対してギルダはスペイン語で返事をするんです。
ね!?ドキドキしませんか?
2人の関係をよく表している場面だなと思います。とはいえ、舞台でいきなりフランス語とスペイン語を話されても字幕が出るわけじゃないので、齋藤先生思い切ったなーと思うのですが。
ここが分からないとあのシーンのよさはわからないので、ここまで読んでくださった皆さまはバッチリ覚えておいて下さいね!笑
役がとにかく多い!下級生にもチャンスが
あらすじ読んでくださった方や配役予想見てくださった方はお気づきかと思いますが、とにかく役が多いのです。
そしてそれが無意味なものではなく物語にしっかり関わってくる人物ばかり。予習なしだと話の展開が早すぎてついていけないかもという難点もありますが…。
(特に予習で原作を読んだ方は要注意のようです!初演時の感想をいくつか読んだら、原作を詰め込んだだけに見えたというのばかりだったので…まだ読んでいない方はこのまま読まない方がいいかもしれません。笑)
でも下級生にまで台詞がまわってくるのは嬉しいことですよね。大きな役が与えられるとジェンヌさんのモチベーションも違いますし、なにより目に見えて成長がわかりますよね!
100回の練習より1回の本番です。本番での経験に勝るものはないと思います。そういった意味でこの作品はよく出来ているんです。
私的に下級生向けでオイシイ役はニコラス、キャプテンブラック、少年ティリアンですね。
下級生向けではありませんが、物語での比重でいうとジェラード・ペルーは出番が少ないもののかなり重要な役です。
ここが誰になるかはぜひ注目して頂きたいところです 。
そして娘役さんにも役があるのがこの作品のいいところではないでしょうか。ペネロープ、シグリット、ジュリエット、この3人の配役にも注目です!
役がつかなくても、♪プリマスや♪ブランシュ・フルールで下級生でもワンフレーズ歌わせてもらえるチャンスもあります。ぜひ頑張って欲しいです!
さて、エル・アルコンは私も大好きですし、我がご贔屓礼真琴さまも大好きだと仰る作品。 大好きな方が大好きな作品をおやりになるということで、その魅力を語ってみましたがいかがでしたでしょうか?
毎度つたない文章で申し訳ないのですが、私の愛だけは伝わっている…はず!笑 宝塚オンデマンドで配信もされていますので、私の愛する初演をぜひ見てみてください♡
こちらの記事では配役予想とあらすじを公開しているのでもしよければ併せてご覧下さい!それではまた。
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