こんにちは、zukacotoです。
先日、部屋の片付けをしていたら、2014年のレビュー本を発掘しまして。何気なくパラパラと中を見たら若かりし頃の礼真琴と柚香光の対談のページをを発見しました。
100周年記念対談ということで、上は84期から何と12組ものスターさんたちの対談が収められています 。
北翔海莉、早霧せいな、朝夏まなと、紅ゆずる、真風涼帆、珠城りょうなど後にトップになった方々も名を連ねるなか、、、
末席に若干研6のお2人も加えてもらっていました。当時から期待が高かったことが伺えますね。
思い返せば礼真琴と柚香光というお2人は抜擢の時期がほとんど重なっていていました 。新人公演初主演、バウ初主演、3番手羽根、初東上公演、2番手羽根、そして全ツ初主演 。
しまいにはトップ就任時期まで！今回はそんなおふたりのこれまでの歩みを振り返っていきたいと思います。
新人公演主演
2013年5月『ロミオとジュリエット』 ☆礼真琴 新人公演初主演
2014年1月『眠らない男ナポレオン』 ☆礼真琴 新人公演主演(2回目)
2014年2月『ラスト・タイクーン』 ❀柚香光 新人公演初主演
期待の95期の中でも、新人公演初主演トップバッターを切ったのはことちゃんでした！ 期待、というわりには初主演が研5と決して早くはありませんでした 。
今となっては95期なのに!?と少し意外な感じもしますが 。93期生の彩風咲奈、芹香斗亜、愛月ひかるらが新公主演を独占していたことも関係しているのかなと思います 。
しかしここから怒涛の95期新公主演独占劇が始まり、一気に注目されるようになりましたよね。
ことちゃんは2回連続で新人公演主演を務め、れいちゃんもほどなくして新人公演主演の座を勝ち取りました！
バウホール主演
2014年5月『かもめ』 ☆礼真琴 バウホール初主演
2014年6月『ノクターン』 ❀柚香光 バウホール初主演
そして研6で2人とも立て続けにバウホール初主演が決まります 。しかも2人ともロシア文学を題材にした演目でした。冒頭でお話したレビュー本の対談が行われたのは ちょうどこの頃でした。
ことちゃんはバウホール初主演が決まってすごく不安だったけど、れいちゃんのがすぐ後に発表になってとても心強かったということをお話されています 。
れいちゃんも以下同文！笑なんて言葉を返されています 。この後も2人はお互いのことについて、同じようなことを事ある毎にお話されるようになります 。
やはり抜擢を受ける側としては嬉しい反面、プレッシャーも大きいものだと思います 。
そんな中で同じ立場の同期がいるということが、きっとお2人にとっては大きな支えになったんだろうなあ。
2014年8月『エリザベート』 ❀柚香光 新人公演主演(2回目)
2014年11月『風と共に去りぬ』 ☆礼真琴 全国ツアー初ヒロイン
ことちゃん、異色の経歴です。笑 まさか後に男役トップスターになる人が全国ツアーのヒロインを経験されているなんて。
そしてれいちゃんはエリザベートにて新人公演2回目の主演を務めます。過去には本役の明日海りおさんも新人公演でトート役を演じられました 。
どこかのインタビューでことちゃんが悔しいけどトートとかそういうのが似合うんだよね、ということをお話されていましたが、その言葉通り新人公演とは思えないビジュアルの完成度でした。
3番手羽根
2015年2月『黒豹の如く』 ☆礼真琴 新人公演主演(3回目)
2015年11月『新源氏物語』 ❀柚香光 新人公演主演(3回目)&初3番手羽根
2人とも最終的な新人公演主演回数は3回でした。回数としてはまあ標準的ですね 。それにしても新人公演主演回数まで揃えられちゃうと、逆に気持ち悪さも感じてしまう。笑
そしてれいちゃんは初の3番手羽根を背負います 。3番手羽根は95期でトップバッターでしたね！
2016年1月『鈴蘭』 ☆礼真琴 バウホール主演(2回目)
2016年3月『こうもり』 ☆礼真琴 初3番手羽根
ことちゃんもほどなくして初3番手羽根を背負います 。これを機に2人とも組内での立場が上がり、重要な役割を果たすようになります 。
東上公演主演
2017年7月『阿弖流為』 ☆礼真琴 東上公演初主演
2017年10月『はいからさんが通る』 ❀柚香光 東上公演初主演
そして2017年、研8になった2人はトップに なるための最低条件をクリアすることになります。東上公演初主演のタイミングもほぼ同時期ということになりました。
2番手就任
ことちゃんは2016年12月、れいちゃんは2017年12月にタカラヅカスペシャルのポスターにお写真が掲載され、2番手としてのキャリアをスタートさせることになります。
ことちゃんの場合は、北翔海莉さんがわずか3作でトップの座を退いたこともあり、まさにトントン拍子で2番手まで駆け上がってしまいました 。
本公演では『スカーレット・ピンパーネル』から2番手を務め、初めてパレードで下手先頭を任されます 。
対して、れいちゃんは真風涼帆さんが宙組トップに就任されたのに伴い、2番手の芹香斗亜さんが宙組に組替えになったことで2番手に昇格 。
本公演では『ポーの一族』から2番手としてご出演、ポスターにはなんとトップ娘役さんを押さえて明日海りおさんとツーショットという破格の扱いになります 。
その美しすぎるポスターといったら！過去にも類を見ないほどの美しさに話題騒然でしたね。
2017年9月『ベルリン、わが愛』 ☆礼真琴 初2番手羽根
2018年2月『MOMENT』 ☆礼真琴 初ディナーショー
2018年7月『MESSIAH』 ❀柚香光 初2番手羽根
2人とも2番手羽根を背負って名実ともに2番手として舞台を務めるようになります。ことちゃんは初めてのディナーショーも開催されましたね！
全国ツアー主演＆トップ就任
そしてここからが怒涛のスケジュールです。
2018年11月『メランコリック・ジゴロ』 ❀柚香光 全国ツアー初主演
2019年2月 星組トップスター紅ゆずる退団発表
2019年3月 花組トップスター明日海りお退団発表
2019年4月 礼真琴次期トップスター就任発表
2019年5月『アルジェの男』 ☆礼真琴 全国ツアー初主演
2019年6月『花より男子』 ❀柚香光 東上公演主演(2回目)
2019年7月 柚香光次期トップスター就任発表
まずれいちゃんの全国ツアー初主演が決まります。
トップさんの退団が発表になっているわけでもなくて、タイミングとしてはかなり謎でしたが、2番手で全国ツアー主演が出来たのならもうトップにはほぼ確実になれるだろうといったところ 。
ほどなくしてことちゃんも全国ツアー初主演が決まります 。
この時のインタビューでもやはりれいちゃんの名前を出して、同期もやってるから安心だ、励みになる的なことを仰っていましたね 。
そんなとき、紅ゆずるさん、明日海りおさんが立て続けに退団を発表されます。
当然次のトップは誰が、ということが随分話題に挙がることになります 。果たして若い95期が立て続けにトップになるなんてことあるんだろうかといいうことで、キキちゃん(芹香斗亜)落下傘説もだいぶ有力視されていました。
しかし蓋を開けてみたらどちらも組内昇格という順当すぎる人事 。
新人公演初主演の頃から何かと比較され、抜擢のタイミングもほぼ揃えられてきたお2人ですが、トップ就任時期までほぼ同じというまさかの展開に私も発表された時はびっくりしすぎて時間がしばらく止まった感じがしました。
ことちゃんはトップに決まったことをれいちゃんだけには直接電話でご報告されたとのこと。
どうしても直接伝えたかったということで、ことちゃんにとってはれいちゃんはそれだけ大きな存在なんだなと感じました 。そしてそれはきっとれいちゃんも、、、
性格的にはこの2人、真反対でといいますか 。音楽学校時代のエピソードを聞いているとことちゃんは真ん中でギャーギャー騒いでいるタイプなのに対して、れいちゃんは端っこでそれを見ているタイプで 。
普段そんなにベタベタと仲良くしているわけではないのかな、と思いますが…。
2014年のレビュー本でことちゃんが仰っているように、語らずとも支えられている感じがする、お互いの気持ちがわかる気がする存在なのかなと。
そういう方がいらっしゃるということが、早く抜擢されてきたお2人にとってはものすごく貴重なことだったんだろうなと改めて感じました。
ことちゃんファンの私も、ことちゃんにれいちゃんがいてよかったと強く思っています。
お披露目公演
ついでにトップ就任とお披露目のスケジュールもまとめておきますね。
2019年10月14日付 礼真琴トップスターに就任
10月29日『宝塚舞踊会』 ☆礼真琴 トップとしての初舞台
11月20日～『ロックオペラモーツァルト』 ☆礼真琴 トッププレお披露目
11月25日付 柚香光トップスターに就任
12月21・22日『タカラヅカスペシャル2019』 ❀柚香光 トップとしての初舞台&初出演 ☆礼真琴 トップとして初出演
2020年1月7日～『DANCE OLYMPIA』 ❀柚香光 トッププレお披露目
2月7日～『眩燿の谷/Ray』 ☆礼真琴 大劇場お披露目
3月13日～『はいからさんが通る』 ❀柚香光 大劇場お披露目
ダブルさゆみが立て続けに退団してダブルれいが立て続けに就任 。そして、ダブルれい就任が”れい”和の1人目と2人目になるなんて。
え、誰かこのシナリオを何年も前から描いてきた人がいる？というくらい偶然の一致のオンパレードで不思議な感じがしますよね 。
さて、これだけ抜擢の時期を揃えられてきた2人ですが、お披露目の演目は対称的 。
プレお披露目は、ことちゃんがフレンチミュージカルなのに対して、れいちゃんはダンスコンサート。
大劇場お披露目は、ことちゃんが2幕物の新作オリジナルなのに対してれいちゃんは1幕物の再演で漫画原作 。
カラーがはっきりわかれていて面白いですよね。
そしていきなり！タカラヅカスペシャルでお2人がトップとして並ぶお姿を拝見できました。
終わりに
2014年のレビュー本ではことちゃんが｢いつかダブルれいみたいな感じでコラボ出来たらいいね！｣という言葉で対談を締めています。
あの時の言葉がまさか現実になっちゃうなんて 。これだから宝塚は面白い！やめられません。
今、お二人の大事なお披露目公演が中止となってしまっていますが…。
お二人のお気持ちを思うと、残念だとか悔しいなんて言葉で表せないくらい色んな思いがこみ上げてきます。
いつかまた彼女たちの舞台が観れることを信じて。大羽根姿をこの目で見る日を楽しみにして過ごしたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。それではまた！
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