こんにちは、zukcotoです。
昨日、専科の轟悠さまの退団が発表されました。
…びっくりしました。本当にびっくりしました。
私は勝手に春日野八千代先生のように、生涯タカラジェンヌとして在団されるものだとばかり思っていたので。
松本悠里先生に続いて轟悠さままで退団されてしまうとは…。
退団会見を拝見して
本日退団会見が行われたそうで、早くも各紙で内容が報じられていました。
デイリースポーツによると、退団を決意した経緯について…。
昨年の9、10月頃私の心の中に『退団しよう』という時がやってきたことに気づいて。突然、ストンと落ちてきたので、自分の心に素直に従おうと。何か理由を結びつけたいけど、それが本当の気持ち
デイリースポーツより
何か特別きっかけがあったわけではなくて、自然に退団しようというお気持ちになったみたいですね。
これは私の勝手な想像でしか無いんですけれども…。
このまま男役として主演をはり続けるには、どうしても年齢の壁があったのではないかな…なんて。
とはいえ、このまま徐々に活動の幅を狭めていって、劇団を影ながら支えていくということも出来たような気もしますが、そうはせず退団という区切りをはっきりと付けたことに彼女なりの男役としてのプライドを感じたのでした。
”黒のスーツ”で会見に臨んだことや、最後の舞台に大劇場ではなくディナーショーを選んだことも彼女らしい選択だなと。
と、同時にトップスターとして退団するのではなく、専科行きという道を歩むことを決意された方の並々ならぬ覚悟を今更ながら思い知ったような気がしています。
轟悠さまで印象に残っている作品
私が宝塚を見始めたのは2006年のこと。
轟さまは既に専科に異動して数年が経った頃でした。
ちょうど私の東京宝塚劇場デビュー作品が彼女の主演作で、月組公演「暁のローマ/レ・ビジュー・ブリアン」でした。
暁のローマではかの有名なカエサルを演じていらっしゃったのですが、文字通りの彫刻のようなお顔立ちと、男性そのものかのような低音ハスキーボイスに衝撃を受けました。
そして、この頃はまだ轟さまはお芝居だけでなくショーにも出演されていました。
そういうわけで、最後のパレードではもちろん大羽根を背負うわけですよ。月組トップスター・瀬奈じゅんも当然大羽根姿。
大羽根が2つというだけでも豪華なのに、トップ娘役、2番手、3番手までもが大きいサイズの羽根を付けていらっしゃったのがこのショーの見どころでもあったのかな、なんて今振り返るとそんな気がしています。
銀橋に並ぶ5つの大きな羽根!圧巻以外の何物でもありません。
実は、私が轟さまの舞台を劇場で拝見したのは、そのあとすぐに日生劇場にて上演された月組「オクラホマ!」が最後。
このオクラホマ!もいい作品でした。
ブロードウェイミュージカルとのことですが、曲のよさはもちろんのことカウボーイと農家の女の子との恋物語に子供ながらにときめいた思い出があります。
この作品を最後に轟さまの舞台とはご縁が無くなってしまったわけですが…。
DVDでは何作か拝見した作品があります。
まず、過去の作品ですが「エリザベート」のルキーニは衝撃的でしたね。え、本物の男じゃん!っって。ハマり役ですよね。
個人的に1番好きだったのは星組「南太平洋」です。
南太平洋に浮かぶ島で農園を経営するフランス人と、島に配属になった従軍看護婦との恋物語なのですが…。
轟さま演じるエミールの温かな包容力と大人の魅力と言ったら…!
ヒロイン・妃海風の体当たりの演技を包み込む様子が普段のお姿とも重なって、この方が専科というお立場で主演される意味というのをこの時はっきりと感じたような気がしています。
真風涼帆、英真なおき、美城れん、綺咲愛里らの好演も相まって素晴らしい作品でした。
この公演の裏、というか表が台湾公演だったのでどうしても話題をそちらに持って行かれてしまうところがありましたが、この作品に出会えた幸運を私は決して忘れることはないと思います。
おわりに
永遠だと思っていたものが終わると思うと、やっぱり寂しいですね…。
最後に轟悠さまの今後のご予定をまとめておきたいと思います。
星組「婆娑羅の玄孫」
・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ:2021年7月9日~7月15日
・東京芸術劇場プレイハウス:2021年7月21日~7月29日
轟悠ディナーショー※タイトル未定
・ホテル阪急インターナショナル:2021年8月23日・24日
・パレスホテル東京:2021年9月21日・22日
2021年10月1日付 退団
轟悠さまの第2の人生に幸多からんことを願います。それではまた。
ランキング参加してます!よければポチッとお願いします♡