こんにちは、zukacotoです。
先日、月組公演「WELCOME TO TAKARAZUKA/ピガール狂騒曲」を観劇してきました。今年の観劇納めです。
実は、月組を実際に劇場で観劇するのは「カンパニー/BADDY」以来。月組さんはチケットが取れなかったり予定が合わなかったりでなかなか縁がなかったんですよね。
星組は贔屓がいるので這ってでも行くんですけど、月組は特にそういうわけではないので「ああ、また観れなかった…。」というのが続いてしまったんです。
まあ、そんな私の話はさておき。
今日はショー「WELCOME TO TAKARAZUKAー雪と月と花とー」の感想をお話して行ければと思います。お芝居についてはまた改めて出す予定です。
全体の感想
実は私、日本物のショーって映像含めあまり観劇する機会がなくて。
寝不足だったこともあって「もしかしたら寝ちゃうかも…。」なんて思っていたのですが、想像以上に面白くて見入ってしまいました。
ありきたりな言葉ですが、すごくよかった。
テーマが「雪月花」とわかりやすかったのが功を奏したのかもしれません。
また、日本の美しい情景を想像させるようなセットだったり、耳馴染みのあるクラシック音楽と日本舞踊を融合させるという面白さだったり。
衣装も豪華絢爛、ジェンヌの皆様の普段なかなか拝見できない若衆姿や娘姿も麗しく。
楽しむポイントが盛りだくさんなショーでした。
プロローグ
チョンパから始まる華やかなオープニング。
宝塚ファンを10年以上やっていながらチョンパ初体験だったのですが、いやあいいですね!舞台がパッと明るくなると、銀橋にズラッと皆さんが並んでいる。贅沢な演出です。
そして、皆さんが歌う主題歌♪それが宝塚。
♪ウェルカムウェルカムのところのが何とも耳に残るメロディーで、観劇から数日経った今もつい口ずさんでしまいます。
この曲に関して言うと、月城かなとがソロで♪それがそれが宝塚と歌うのですが、この「タカラヅカー」の「カー」の歌い方がすごく宝塚っぽくて好きでした。(伝わります?笑)
月城の歌い方は以前から宝塚らしくて聴いていて心地いいなと思っていたのですが、今回改めてやっぱり好きだなと再確認いたしました。
越天楽
華やかなプロローグが終わると舞台で一人月城が雅楽を踊る。
何でも、東京公演用に新たに追加された「疫病退散」の祈りを込めた場面になっているとのこと。まるで月城かなと様からご祈祷でも受けているかのような気持ちでありがたく拝見させて頂きました。
そして、舞台でたった一人で一曲を踊るということは、トップスターでさえなかなか滅多にお目にかかれないシチュエーションです。
今回、月城にとってとてもいい経験になったのではないでしょうか!
何よりあの美しさと言ったらありません。この場面の烏帽子姿も、プロローグでの若衆姿もよくお似合いで。さすがは雪組出身者ですね。
今回の公演でお芝居含め、月城の魅力にどっぷりハマってしまいました…。
いや、以前からフォトブック買っちゃったりなんかして、礼真琴さまの次に好きなジェンヌさん、という位置づけではあったのですが、ますます好きになってしまいました。
雪の巻
ヴィヴァルディの「四季」より「冬」にのせて、ミエコ先生(松本悠里)が踊ります。
さすがはミエコ先生。傘の扱い一つ取っても、指先の使い方一つ取っても他の皆さんとは何かが違うんです。これが本物か!とハッとさせられました。
(他の方が偽物という意味ではないですよ。笑)
そして、かなりお年を召しているはずなのに、あの少女のような可愛らしさは一体なんなんでしょう?
鳥居と雪景色という情景のなかで、どこか物悲しげに踊る…。
誰ぞ待つ人がいるのか。しかし待ち人らしき男とまみえることはなく、男は腕をすり抜けていくのです。
二度と帰らぬ人を待つ女の切ない思いがひしひしと伝わってきました。
今回の公演で退団される先生。長年踊りを極めて来られた方の最後を見ることが出来てとても幸せでした。
月の巻
月の巻はベートーベンの「月光」をボレロ風にアレンジした曲にのせて。
珠城りょう・美園さくらのトップコンビに加え、鳳月杏・暁千星、海乃美月・天紫珠李を中心とした場面になっています。
この場面ではとにかく群舞の美しさを堪能することが出来ました。
今回私はB席での観劇でしたが、陣形の変化がよく見えてかえってよかった気がします。
特に、舞台の対角線上に皆さんがズラッと並ぶところは圧巻でした。確か銀色だったか、光沢のある扇の動きがすごく綺麗でしたね。
舞台の背景の月がだんだんと満ちていくのも情緒があって好きでした。
花の巻
花の巻は月城と風間柚乃を中心に、チャイコフスキーの「花のワルツ」にのせて。
女性が男役になっていく様子を表現したというちょっと面白いコンセプト。この女性を月城が、鏡の向こうのもう一人の自分を風間が演じるという形に。
まず、冒頭で手鏡を見ながら月城が髪を直す仕草が何とも美しくて素敵でした。
月城と風間の息もぴったりで本当に鏡があるかのよう!思わず見入ってしまいましたね。
下級生の風間がリードする側というのがまたいいですよね。研7でこれだけの大役をいとも涼しげに務める風間のポテンシャルの高さと言ったらありません。早くバウ主演をさせたいところ。
そして、最後には引き抜きもあって目にも楽しい。このままフィナーレに突入するという流れもすごくよかったです。
フィナーレ
フィナーレはプロローグ同様に豪華絢爛!
と、同時にもう終わっちゃうのか!?と少し寂しくもあり。日本物のショーということもあって公演時間は45分と元々短めではあるんですが、想像以上に楽しくて体感時間が短すぎました。
最後は皆さんが銀橋を通っていかれるのですが、すり足が皆さんお上手すぎて。え、そこ?って感じだと思いますが、これからご覧になる方はぜひ注目して下さい。
まあびっくりするくらい頭の高さが全然動かないんですよ!
ちょうどB席の最前列のバーで皆さんの足元が見えなかったということもあって、銀橋が動く歩道化したかと錯覚するくらいでした。
おわりに
さて、今日は月組公演の「WELCOME TO TAKARAZUKAー雪と月と花とー」の感想をお話してきました。
雪月花とわかりやすいテーマに、クラシック音楽と日本舞踊の融合という面白さ。そして、舞台セットや照明など細部までこだわり抜いた演出。
え、結構名作じゃない?と私は思うのですがいかがでしょうか。
今回の公演はあの坂東玉三郎さまが監修ということでしたが、その御名に恥じぬ素晴らしい舞台だったと思います。
そして、トップスターとしての珠城の風格も見事なもので。
早くから抜擢されてきた方なので、どうしてもまだ下級生みたいな感じに思ってしまうところがあったんですけど…。
いや、もう二度とそんなことは思わない。しっかりと4年間トップを務めてこられた方なんだなあと感じることができて、少しうるっと来てしまいました。
さて、このショーですが「もう一回観たいな~!」と思っていたら何とお正月にNHKで放送されるとのこと。
BSプレミアム
「新春・宝塚スペシャル」
1月2日 午前10:30~
(詳細はこちらから)
ですって!皆様!
これから観劇の予定がない方はぜひご覧下さい!(勝手に宣伝)
それでは今日はこの辺で。
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