海乃美月はトップ娘役になれるのか｜全国ツアーヒロインの歴史を徹底解剖

こんにちは、zukacotoです。

先日、月組2番手・月城かなと主演の「ダル・レークの恋」のヒロインを海乃美月ちゃんが務めるということが発表されました！

全国ツアーのヒロイン、しかも現トップコンビの退団公演前のこのタイミングということでトップ娘役の期待がかかっていますが…。

この間の潤花ちゃんのこともありますし、今回は本当に全国ツアーのヒロインをやればトップ娘役になれるのか、ということを過去の例から検証してみたいと思います。

過去の全国ツアーの歴史

まずは過去の全国ツアーの歴史をまとめてみようと思います。

実は私の初観劇も全国ツアーだったんです。2006年の雪組「ベルサイユのばらｰオスカル編ｰ」で、主演は当時2番手の水夏希、ヒロインは当時トップ娘役だった舞風りらでした。

と、いうことで最新の2021年月組「ダル・レークの恋」から、2006年雪組「ベルサイユのばらｰオスカル編ｰ」まで15年分の全ツについて調べてみました。

これ以前のものは当時の組の事情を把握できていないので、この15年分とさせて頂きます。

この内、トップ以外の方が主演を務めたものをピンクで印をつけています。

調べてみてまず驚いたのが…

トップ以外の方が全ツ主演をするパターンってこんなに少なかったんだ、ということ。

特に2006年雪組「ベルサイユのばら」以降、2番手さんが全ツ主演をするということはパッタリとなくなってしまい、次は2014年まで飛ぶんですよね。

これには驚きでした。勝手にもっと多いと思っていたので。

2番手が主演を務めた全ツ

さて、ここからは2番手さんが全ツ主演をした公演だけをぎゅぎゅっとまとめてみました。

2番手さんが全ツ主演をする場合、前任トップの退団公演の直前というタイミングが一般的なのですが、それ以外のタイミングでの公演は色を付けています。

色で印を付けた公演について少し注釈を。

柚香光主演「メランコリック・ジゴロ/EXCITER!!」では華優希と舞空瞳がWヒロインを務めました。そして、この公演は前任トップ娘役・仙名彩世の退団公演の直前のタイミングでした。

華優希はこの後花組トップ娘役に就任。舞空瞳は仙名の退団公演の後に星組へ組替えし、星組トップコンビの退団公演に出演した後にトップ娘役に就任しました。

また、朝夏まなと主演の「バレンシアの熱い花/HOT EYES!!」では、朝夏は既にトップでしたが、トップ娘役の実咲凜音が別の公演に出演ということで伶美うららと星風まどかがWヒロインを務めました。

そして、この公演も前任トップ娘役・実咲凜音の退団公演の直前のタイミングでしたが、彼女が退団した後はトップ娘役の座は空席に。朝夏は次の公演で退団することになりましたが、この公演で伶美がヒロイン格にて退団、その後に星風がトップ娘役に就任しました。

また、紅ゆずる主演「風と共に去りぬ」は柚希礼音の退団公演の直前のタイミングでしたが、その後紅は2番手でステイ、専科より北翔海莉をトップスターとして迎えることになります。

トップ退団公演の直前に全ツ主演を務めた2番手が直後にトップスターになれなかったパターンは彼女だけで、他の方は全て直後に就任が決定しています。

紅がすぐにトップになれなかった理由としては、この頃紅が体調を崩していたこと、実力的に待ったがかかったのではないかということが囁かれていますが真偽の程は謎です。

また、全国ツアーヒロインを男役が務めたのは15年の間で礼真琴ただ1人ということになっています。

歴代ヒロインのその後

次に、歴代ヒロインのその後について調べてみました。

※2014年のベルサイユのばらで波線上にもポスターにも載らなかった咲妃みゆですが、演目的に事実上のヒロインであったことを考慮してこの表には入れてみました。

歴代のヒロイン11名のうち…

• 既にトップ娘役だった方は3名(舞風りら・実咲凜音・愛希れいか)
• 前任退団直後にトップ娘役になった方は2名(咲妃みゆ・華優希)
• しばらく後にトップ娘役になった方は2名(星風まどか・舞空瞳)
• トップ娘役にならずに退団した方は1名(伶美うらら)
• 今のところトップ娘役になっていない方は2名(音波みのり・潤花)
• もともと男役だった方が1名(礼真琴)

意外にも前任の退団公演直前というタイミングで全ツヒロインをして、その後すんなりとトップ娘役に昇格した方は2名しかいらっしゃらないということがわかりました。

しかも、その2人のうち華優希ちゃんはWヒロインでしたし、咲妃みゆちゃんは波線上にもポスターにも載っていませんでした。

波線上でかつポスターにも堂々と載っていた潤花ちゃん組替えの意味がますますわかりませんね…。

次に、既にトップ娘役だった方と、男役の方を除く7名について見てみると…

• トップ娘役に就任した方は4名
• トップ娘役にならずに退団した方は1名

残り2名のうち、音波みのりは当時も明らかに有沙瞳抑え＆他に抜擢できる人がいないということでのピンチヒッターで、学年的にはもうトップ娘役にはならないだろうということがわかりきっていました。

そして、潤花ちゃんはまさかの組替えということになりましたが、まだ研5ですのでトップ娘役就任の可能性は充分にあります。

とりあえず、7名のうち今のところトップ娘役に就任したのは4名ですので、海ちゃんがトップ娘役に就任できる可能性は確率的には57％ということになります。

ちなみにですが、全国ツアー主演を務めた2番手8名のうち、その後トップスターになれなかった方は0名です。しかも、この内7名の方は直後にトップスターに就任しています。

つまり、月城かなとは遅かれ早かれとりあえずはトップ確約だろうと言えます。そして、87.5％の確率で珠城りょうの後任としてトップスターに抜擢されると言えるでしょう。

次期トップ娘役は海乃美月なのか

今回、過去の全国ツアーヒロインについて調べてみましたが、私たちが考えていたよりも全国ツアーヒロインを務めた方のその後はまちまちという感じだということがわかりました。

男役さんたちの方は100％の確立でトップスターに就任していることを考えると偉い違いだなと思います。やはり娘役人事は男役さんありきだということがよくわかりました。

さて、肝心の海乃美月ちゃんについては…

彼女がトップ娘役に就任できるかどうかは過去のデータからも五分五分としか言いようがありません。

ただし、全国ツアーヒロインを経験した後にトップ娘役にならなかった音波みのりと潤花の例を見ると、その場合は次期トップ娘役は自組昇格ではなくどちらも組替えでの就任ということがキーだと思います。

少なくとも、月組からの昇格ならば海乃美月ちゃん一択であると言い切っていいと思います。そうでなければどなたかが組替えした上での就任となるでしょう。

ちなみに、トップ娘役さんに近いとされている方のヒロイン経験をまとめたものがこちらになります。

※組替えしたばかりの潤花・夢白あやは除いています。

他組からの組替えの場合、最近は専ら前任トップ退団公演から参加という形を取っています。現在発表されている公演スケジュールならば、一応全員前任トップ退団公演には出演できそうです。

ただし、ヒロイン経験を考えると海ちゃんが独走状態。この上全ツ(だった公演)のヒロインまで加わるわけですので、そんな海ちゃんを差し置いてトップ娘役になれるような方がいらっしゃるかというと正直微妙な感じもします。

もし別の方がトップ娘役になるとしたら、海ちゃんは退団することが決まっているということも考えられます。ダル・レークの恋でのヒロインはその餞ということもあり得なくはない。

強いて言うなら有沙瞳ちゃんだったら海ちゃんを抑えてのトップ娘役ということもあるかもしれません。ヒロイン経験も海ちゃんに次いで豊富ですし、新公やバウで月城とも組んでいます。

まとめると…

1. 海乃美月がトップ娘役に就任する
2. トップ娘役は組替えしてくる＆海乃美月は退団
3. 有沙瞳がトップ娘役就任

可能性が高いのはこの3パターンではないかと思います。

そして、あくまでも過去のデータから言うならば57％の確率で海ちゃん就任の可能性があると言えるでしょう。

…が、サイコパス人事がお得意の月組ですので何が起こるかわかりません。そこが何とも恐ろしいところです。

個人的にはこのコロナ禍において、雪組が経験豊富な朝月希和を選んだように、月組も海乃美月を選んでくれるのではないかと期待しています。

おわりに

今回は過去の全国ツアーの歴史とヒロインについて調べてみましたがいかがでしたでしょうか？

宝塚の娘役は最近特に早期での抜擢が目立ちますが、やはりもう少し丁寧に育ててあげてもいいのでは？と個人的には思っているので、朝月希和ちゃんがトップ娘役にというニュースはすごく嬉しかったです。

長年組に貢献してきた方にこそトップ娘役に就任という形で報われて欲しい、とも思ってしまいます。

はてさてどうなりますか。今後の動向を見守りたいと思います。それではまた。

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