こんにちは、zukacotoです。
とうとう大劇場前楽が終わってしまいました。いよいよ明日は千秋楽です。
紅ゆずるという愛すべきスターの大劇場卒業によせて、個人的なお話にはなりますが彼女との思い出を語っていこうかと思います。
愛すべき、と表現しました。
私が彼女を一言で表すならば、この言葉しかないだろうと思っています。
入団時成績も下から2番目。入団後も成績は上がることなく結局最終試験でも組内最下位だったと記憶しております。
初めて私が紅ゆずるという方の名前と顔を一致させたのは2010年の初演のロミオとジュリエットでした。あの時の衝撃は今でも忘れられません。
なぜかというと…。
歌が猛烈にひどかった。
これは歌、、、なのか?
当時中学生だった私ですら首を傾げてしまうほどのものでした。
私が星組を見始めたのは2006年の湖月わたるさんのサヨナラ公演からだったのですが、紅ゆずるさんという方をちゃんと名前と顔を一致させたのが2010年という。
このことからも、下級生のうちから抜擢されてきたタイプではなかったということがわかります。どちらかというと同期の麻尋しゅん(現・麻尋えりか)さんの方が目立っていた印象でした。
ところがあの伝説の「スカーレット・ピンパーネル」の新人公演ですよ。最後の新人公演となったこの公演でギリギリ滑り込んで主演の座を勝ち取り、そこから怒涛の追い上げ劇が始まります。
それはまるで「モーゼは挑んだ エジプト脱出 その時海が割れ 道が出来た」かのようで。当時星組にひしめいていた有望若手スターさんたちが退団されたり、組替えされたりしてじわじわと組内での立場を上げていきました。
この頃で印象に残っている役は愛と青春の旅だちのシド役でしょうか。
そして、オーシャンズ11でのベネディクト役。強烈でしたよね。あれから再演もされましたが、個性爆発の紅ベネディクトの迫力には敵うものはいないと思っています。
そして涼紫央さんの退団に伴い2番手に就任。実はこの2番手の頃のさゆみさんが少し苦手でした…。がなり芝居といいますか、台詞がうるさいなと感じて受け付けない時期がありまして。
大丈夫になったのは北翔海莉さんがトップに就任してからですかね。何故でしょう、自分でも謎です。笑
いつの間にかマーキューシオの時に衝撃を受けた歌も上手くなっていて。
よく2番手時代が長くて苦労されたみたいな紹介のされ方がありますけれども、私としては北翔海莉さんがトップになってからが2番手本番みたいな感じだと思っているので長いというほど長いイメージは全くないんですよね。
柚希さん時代の時は真風涼帆さんとほぼニコイチでしたし、順当に引き継がず北翔さんを挟んだことはさゆみさんにとってもよかったのかなと思います。
ことちゃんファンの私としては、ガイズ&ドールズのネイサンとアデレイドコンビがとてもすきでしたね。いまの紅琴コンビの関係性はここから始まったと言っても過言ではないと思います。
(風共はさゆみさんが体調崩された時期だったことや、ことちゃんもスカーレットという大役でさすがに苦戦していて、お互い余裕が無かったように見えました。)
トップになってからは、あーちゃん(綺咲愛里)やことちゃんととってもいい関係性を築かれていて。ことちゃんをとっても可愛がってくださっているのがいちファンとしては嬉しくて嬉しくて。
苦手だった時期もあったのに、いつの間にかさゆみさんのことが大好きになっていました。
たしかに、本人比では昔に比べると格段に、目を見張るほどの成長を見せたさゆみさんですが、今でも決して上手いスターさんというわけではありません。しかし上手い下手を通り越した有り余る個性と笑いのセンスで私たちを楽しませてくださる。
そんな愛すべきスターさんでした。
トップ時代の作品で言いますと、まずは「スカーレット・ピンパーネル」が印象に残っています。ひとかけらの勇気を聴いた時は涙が出そうになりました。
確かに安蘭けいさんほどの歌唱力はないもののあれだけ酷かった(何度も失礼笑)、歌もすごくすごく上達していて、新人公演で演じたパーシーを再び演じられている。
成績ビリから2番目がトップスターになった、そのシンデレラ・ストーリーに感動せざるを得ませんでした。
そして、さゆみさんらしさ全開の「Another World」大好きでした!これはあなたにしかできません!!笑
私たち観客を楽しませようとして下さる心意気がとても素晴らしくて、さゆみさんの作品ではいつも笑顔になって帰れた気がします。
舞台以外でも…宝塚プルミエールでは思い余って泣いてしまうことちゃんの涙を手で拭って下さったり。ことちゃん手作りのパーカーやエプロンを身につけて下さったり。
…すみません、ことちゃんファンなものでついことちゃんの話題に寄せがちですね、何卒ご容赦を。
舞台での強い印象とは裏腹に、普段は組子に対して愛情深く、とても気遣いをされていたお優しいトップさんだったなと思います。
そして今回のサヨナラ公演はさゆみさんらしいコメディ!会見での笑って去りたいというさゆみさんらしいお言葉も印象的でしたが、ラストシーンで組子全員で幕となるのがそれを象徴していますよね。
今日行われたサヨナラショーもさゆみさんらしいセットリストだったと伺っております。
明日はことちゃんがどんなにか涙を流すだろうかとファンとしては心配しているのですが、さゆみさんはきっと笑いながらジョーク仰ってことちゃんを笑顔にして下さるのだろうと思っています。
いよいよ明日に迎える千秋楽。無事に千秋楽を終え、そしてまたお稽古を挟んで東京にいらっしゃるのを心待ちにしております。残念ながら私は結局、チケットが手に入らなかったので当日券並びますよ!!笑
さゆみさん、改めて大劇場ご卒業おめでとうございます。それではまた。
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