こんにちは、zukacotoです。
緊急事態宣言の影響で5月11日までの公演中止が決まっていた星組さん。
昨日、無事に公演を再開する運びとなりました。
実は私、奇跡的に再開後1発目の公演を観劇することが叶いまして。
今まではギリギリのところで涙をのんできた側の人間なので、本当に嬉しかったです。
今回観劇が出来なくなってしまった方の分もしっかり目に焼き付けよう!と大切に拝見させて頂きました。
A日程感想
さっそく観劇の感想をお話したいと思います。
念のためA日程の主な役替わりは以下の通りです。
- ティボルト:愛月ひかる
- ベンヴォーリオ:瀬央ゆりあ
- マーキューシオ:極美慎
- パリス伯爵:綺城ひか理
- 死:天華えま
- 愛:碧海さりお
- 大公:輝咲玲央
以前私は大劇場版のB日程の配信を拝見させて頂いたのですが…。
今回観劇させて頂いて、やっぱり舞台は総合芸術なんだなということを改めて実感しました。
舞台セットとか照明とか音楽とか衣装とか、そういうものをひっくるめてよく出来た作品なんですよね、ロミオとジュリエットは。
なので、今回は敢えてオペラグラスを極力使わず、全体を俯瞰して観てみました。
個人的に好きなのが♪僕は怖いの演出。ロミオと死の影が大きくなるところがあるじゃないですか。あの影がなんとも不気味で…。
ロミオの恐怖がすごくよく伝わってくると思います。エレキギターの音も効果的ですよね。
そんなこんなで、これからご観劇の方にはノーオペラグラスという選択肢もおすすめしたいと思った次第です。
ただ、やっぱり細かい表情などは観れなかったので、どちらを取るかは難しいところだと思います。笑
その点、配信だと皆さんの表情がクリアに見えるのがいいですよね。
さて、A日程の感想ですが…。
B日程にはB日程のよさがありましたが、個人的にはA日程の方が全体のバランス的にはしっくり来たかな。例えば、礼・瀬央・極美の並びとか、愛月・極美の対立構造とか。
礼と瀬央の親友役がしっくり来ないわけがないですけど、案外極美が馴染んでいたのに驚きましたね。7期上の愛月に対しても臆することなくガンガンにぶつかり、むしろ挑発しまくっていたのも印象的。
要するに極美のマーキューシオがかなり良かった!
学年的にもご本人のお人柄的にも弟キャラっぽくなるのかなと思いきや、ロミオよりお兄ちゃんに見えたのもなかなか興味深いところ。
これについては長くなりそうなので、今度またちゃんと語りたいと思います。
(そうそう、話題の犬の鳴き真似も上手すぎてびっくりしました。笑)
愛月はさすがの迫力で、歌声も存在感も抜群によかったです。比較するのはあまりよくないかもしれませんが、瀬央のティボルトより好きだったかな。
先日放送されたカフェブレイクで「りかさん(凰稀かなめ)を参考にした」と仰っていましたが、そんな感じが確かにしましたね。
凰稀の役作りとしては、元来の持ち味である”哀愁”を活かし、ジュリエットへの切ない恋心を色濃く表現していた印象がありますが、愛月もそこをポイントにしたのではないかと。
歴代ティボルトと比較しても、ジュリエットへの思いが強めだったような気がします。
だからこそ♪本当の俺じゃないは聴いていてティボルトがもう可哀想で可哀想で。感情移入してしまって思わず涙が出ました。
そもそもね、今回の観劇では何故か歌で泣かされることが多くて…。
礼の♪僕は怖いでしょ、愛月の♪本当の俺じゃないでしょ、有沙の♪あの子はあなたを愛しているでしょ、極美の♪マーキューシオの死でしょ、天寿の♪娘よでしょ、瀬央の♪どうやって伝えようでしょ、舞空の♪ジュリエットの死でしょ、ラストの♪罪びと~神はまだお見捨てにはならないでしょ…。
公演が始まって日数も回数も重ねているから、各々大劇場の時よりも役が深まっているのを感じましたし、再開後1発目ということで皆さん気合いが入っていたということもあるのかもしれません。
おかげで観劇後は涙でメイクがボロボロでした…。
瀬央についてはやっぱりティボルトよりベンヴォーリオの方がハマっていたかな。礼との関係性もありますし、ご本人のお人柄的にも得意分野なお役かと思います。
ロミオのことをいつも心配してくれるよきお兄ちゃんのようなんだけど、神父様に粗忽者と言われるだけあってちょっと頼りなげなところもあって。
でも、キャピュレットとの争いの場面になると、ロミオやマーキューシオの前に立って「下がってろ」「これ以上は止めとけ」とでも言わんばかりに二人を腕で牽制している様子が印象的でしたね。
綺城のパリスはちょっと鈍くさいのに妙に自分に自信があるナルシスト感が面白かった。この人、人生で挫折とかしたことないんだろうなー、っていう感じ。笑
パリスって結構演じる方の個性が出るので、見ていて楽しい役です。
天華の死は、ロミオを操る傀儡師といった印象を持ちました。愛月と全く違うからこれまた面白かった。時折、自らの力に陶酔するかのような表情を見せていたのが印象的。
シングルキャストの方々についてはB日程を拝見したときに受けた印象とだいたい同じでしたかね。ただ、やっぱり全体的に大劇場の配信の時よりも熱量は高かったような気がします。
それと、礼の歌に関してはやっぱり劇場で聴いてこそだなと改めて実感しました。
声量がとにかく半端ではない。波動がグワッと押し寄せてくるようなあの体験は、どうしても画面を通してでは出来ないことですよね。
そして、声の抑揚の付け方も素晴らしい。囁いたり呟いたりするように歌うところと、情感込めて力一杯歌うところと変化を付けているのが礼ならはの表現かなと。
さらに、泣きながらでも歌えるというのが我が贔屓ながらもう訳が分からない。2回目の♪僕が怖いのことなんですけどね。
まさに「絶唱」でしたね。ロミオの魂の叫びに触れたような気がしました。
あの絶唱を聴くだけでも観に行く甲斐があるというものです。
そんなこんなでロミジュリA日程、大変素晴らしかったです。
ちなみにですが、A日程の初日ということで、終演後に礼からの挨拶もありました。
内容はうろ覚えですが、舞台はお客様がいて下さるからこそ成り立つ、といったことを率直な言葉でお話し下さいました。
涙はなし。言葉に詰まることもなく、ご立派な挨拶でした。
まだお若いのに、こんな状況のなか彼女は本当によくやっていると思います。
今度こそ宝塚大劇場・東京宝塚劇場公演を完走させてあげたい。ファンとしてはそう願わずにはいられませんでした。
おわりに
さて、今回は簡単ではありますがA日程の感想をお話しさせて頂きました。
礼真琴さまのファンとしては、彼女にとって縁の深い作品に、今度は主演として活躍される様子を劇場で拝見させて頂くという幸運に恵まれ、感謝の気持ちでいっぱいです。
実は、今度もう一度拝見させて頂く予定なので、次は細かいところまでお話出来るといいなと思っています。
それでは今回はこの辺で。
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