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【宝塚】ルキーニジンクスは本当なのか?検証してみた

こんにちは、zukacotoです。

今日は宝塚にいくつか存在するジンクスの中で1番有名なんじゃないかというルキーニジンクスについて取り上げてみたいと思います。

今までに何度も再演され、宝塚を代表する作品でもある「エリザベート」でルキーニ役を演じた者は必ずトップスターになれるというものです。

私も何となく「そうなんだー!」と思って来たのですが、考えてみたらちゃんと調査してみたことがなかったんですよね。

というわけで、過去の配役について色々と調べてみたのでもしご興味あればお付き合い下さい。それではスタート!

過去のエリザベートの配役

まずは過去のエリザベートの配役を振り返ってみましょう。

トート エリザベート フランツ ルキーニ ルドルフ
1996年雪組 一路真輝 花總まり 高嶺ふぶき 轟悠 香寿たつき
和央ようか
1996年星組 麻路さき 白城あやか 稔幸 紫吹淳 絵麻緒ゆう
1998年宙組 姿月あさと 花總まり 和央ようか 湖月わたる 朝海ひかる
樹里咲穂
2002年花組 春野寿美礼 大鳥れい 樹里咲穂 瀬奈じゅん 彩吹真央
2005年月組 彩輝直 瀬奈じゅん 初風緑 霧矢大夢 大空祐飛
2007年雪組 水夏希 白羽ゆり 彩吹真央 音月桂 凰稀かなめ
2009年月組 瀬奈じゅん 凪七瑠海 霧矢大夢 龍真咲 遼河はるひ
青樹泉
明日海りお
2014年花組 明日海りお 蘭乃はな 北翔海莉 望海風斗 芹香斗亜
柚香光
2016年宙組 朝夏まなと 実咲凜音 真風涼帆 愛月ひかる 澄輝さやと
蒼羽りく
桜木みなと
2018年月組 珠城りょう 愛希れいか 美弥るりか 月城かなと 暁千星
風間柚乃

「エリザベート」は1998年に雪組で初演されて以来、9回も再演を重ねています(全部で10回)。内訳は花組が2回、月組が3回、雪組が2回、星組が1回、宙組が2回となっています。

この中からフランツ、ルキーニ、ルドルフの配役をピックアップすると以下の通りです。

フランツ ルキーニ ルドルフ
1996年雪組 高嶺ふぶき 轟悠 香寿たつき
和央ようか
1996年星組 稔幸 紫吹淳 絵麻緒ゆう
1998年宙組 和央ようか 湖月わたる 朝海ひかる
樹里咲穂
2002年花組 樹里咲穂 瀬奈じゅん 彩吹真央
2005年月組 初風緑 霧矢大夢 大空祐飛
2007年雪組 彩吹真央 音月桂 凰稀かなめ
2009年月組 霧矢大夢 龍真咲 遼河はるひ
青樹泉
明日海りお
2014年花組 北翔海莉 望海風斗 芹香斗亜
柚香光
2016年宙組 真風涼帆 愛月ひかる 澄輝さやと
蒼羽りく
桜木みなと
2018年月組 美弥るりか 月城かなと 暁千星
風間柚乃

後にトップスターになった方は青字で示しています。また、在団中の方には下線を引いています。

それぞれの役のトップ就任率を調べてみると…。

トップ就任率 トップ就任率
(在団中の生徒を含む)
フランツ 60% 60%
ルキーニ 100% 80%
ルドルフ 57% 44%

なるほど、確かにルキーニのトップ就任率はフランツやルドルフと比較するとかなり良さそうですよね。

反対に、2番手の役にしてはフランツのトップ就任率がめちゃくちゃ悪いのが気になります。

確かに、私が宝塚を見始めた頃はフランツをやると逆にトップになれないんじゃない?と考えていた時期もありました。

そして、若手の登竜門的な役だと思っていたルドルフの就任率も意外と悪いんですよね。

これは興味深い結果でした。

ルキーニを演じたジェンヌさん

さて、ルキーニを演じたジェンヌさんについてもう少し掘り下げてみたいと思います。

彼女たちがルキーニを演じた後のことを調べてみました。

スター名 その後
1996年雪組 轟悠 1997年雪組トップスターに就任
2002年専科へ組替え
1996年星組 紫吹淳 月組、専科を経て再度月組へ
2001年月組トップスターに就任
1998年宙組 湖月わたる 専科を経て星組へ
2003年星組トップスターに就任
2002年花組 瀬奈じゅん 2005年月組に組替え
同年エリザベート役を演じる
同年月組トップスターに就任
2009年トート役を演じる
同年退団
2005年月組 霧矢大夢 2009年フランツ役を演じる
2010年月組トップスターに就任
2012年退団
2007年雪組 音月桂 2010年雪組トップスターに就任
2012年退団
2009年月組 龍真咲 2012年月組トップスターに就任
2016年退団
2014年花組 望海風斗 この公演を最後に雪組へ組替え
2017年雪組トップスターに就任
2021年退団予定
2016年宙組 愛月ひかる 専科を経て星組に組替え
2020年より星組2番手
2018年月組 月城かなと 2019年より月組2番手

今のところルキーニ役を演じたジェンヌさんのトップ就任率(在団中の生徒は除く)は驚異の100%です。

在団中の愛月・月城も現在2番手として活躍中で、今後トップスター就任の可能性は十分にあるということになります。

やはりルキーニジンクスは本当だった

と言っていいでしょう。

面白いのが、ルキーニ役を演じた方のほとんどが雪組または月組トップスターに就任しているということ!現時点での内訳は以下の通り。

  • 月組トップスター:4名
  • 雪組トップスター:3名
  • 星組トップスター:1名

単なる偶然でしょうが、各組の上演回数がさほど変わらない中でこの結果になるのはなかなかに興味深いところです。

他にトップ就任率のいい役は?

こうなってくると、他の配役にもトップ就任率のいい役がないか気になる。ということで本公演および新人公演の配役を調べてみました。

本公演

トップ就任率が高そうな役を独断でピックアップしてみました。

まずは男性陣から!

ルドルフ
(少年時代)
エルマー シュテファン ジュラ
1996年雪組 安蘭けい 和央ようか
高倉京
高倉京
汐美真帆
汐美真帆
貴城けい
1996年星組 月影瞳 湖月わたる 久城彬 彩輝直
1998年宙組 初嶺まよ 夢輝のあ 朝比奈慶 久遠麻耶
2002年花組 望月理世 蘭寿とむ 愛音羽麗 未涼亜希
2005年月組 彩那音 月船さらら 北翔海莉 真野すがた
2007年雪組 冴輝ちはや 彩那音 沙央くらま 蓮城まこと
2009年月組 羽桜しずく 遼河はるひ
青樹泉
青樹泉
明日海りお
光月るう
2014年花組 矢吹世奈 瀬戸かずや 鳳真由 芹香斗亜
柚香光
2016年宙組 星風まどか 澄輝さやと
蒼羽りく
桜木みなと
澄輝さやと
蒼羽りく
桜木みなと
春瀬央季
2018年月組 蘭世惠翔 蓮つかさ
暁千星
蓮つかさ
暁千星
春海ゆう
トップ就任率 30%
(33%)
20%
(27%)
13%
(17%)
25%
(43%)

なお、()内の数値は在団中の生徒のうち、まだトップに就任していない者を除いた場合の数値です。

意外に就任率が高かったのはジュラ!いやはや、この結果にはびっくりです。

少年ルドルフも高かったですね。後にトップ娘役さんになった方もいらっしゃいます。

対してエルマーシュテファンはあまり数値が高くないです。おそらくこの役を飛び越えてルドルフをやるくらいのスピードで出世しないとトップになれないということではないでしょうか。

次に、女性陣も見ていきましょう。

ヴィンディッシュ嬢 マデレーネ マダム・ヴォルフ ヘレネ
1996年雪組 毬丘智美 星奈優里 美穂圭子 翠花果
1996年星組 陵あきの 眉月凰 鈴奈沙也 万里沙ひとみ
1998年宙組 陵あきの 夏河ゆら
華宮あいり
鈴奈沙也 久路あかり
2002年花組 遠野あすか 舞城のどか 幸美杏奈 彩風蘭
2005年月組 椎名葵 城咲あい 嘉月絵理 花瀬みずか
2007年雪組 天勢いづる 愛原実花 晴華みどり 涼花リサ
2009年月組 夏月都 蘭乃はな 沢希理寿 萌花ゆりあ
2014年花組 仙名彩世 水美舞斗 大河凜 華耀きらり
2016年宙組 星吹彩翔 結乃かなり 伶美うらら 桜音れい
2018年月組 海乃美月 天紫珠李 白雪さち花 叶羽時
トップ就任率 20%
(25%)
18%
(22%)
0%
(0%)
0%

ヴィンディッシュ嬢はもっと数値が高いかと思っていましたが、意外とそうでもないですね。マデレーネも同様にそこまで高くない。

となると後にトップになった娘役さんは皆何役で出演していたんだろう…。女官とか、世界の美女とかですかね。

そして、マダム・ヴォルフヘレネは0%という結果に。新人公演でこの2役を演じた方には後にトップ娘役さんになった方もいらっしゃるのですが、本公演ではまさかの0人でした。

新人公演

ここからは新人公演の配役について見ていきたいと思います。

トート エリザベート フランツ ルキーニ ルドルフ
1996年雪組 安蘭けい 貴咲美里 汐美真帆 楓沙樹 貴城けい
1996年星組 彩輝直 月影瞳 高央りお 朝宮真由 眉月凰
1998年宙組 夢輝のあ 南城ひかり
久路あかり
朝比奈慶 久遠麻耶 華宮あいり
2002年花組 蘭寿とむ 遠野あすか 未涼亜希 桐生園加 愛音羽麗
2005年月組 青樹泉 夢咲ねね 真野すがた 彩那音 龍真咲
2007年雪組 沙央くらま 大月さゆ 大凪真生 大湖せしる 蓮城まこと
2009年月組 明日海りお 羽桜しずく 紫門ゆりや 宇月颯 煌月爽矢
2014年花組 柚香光 花乃まりあ 和海しょう 水美舞斗 優波慧
2016年宙組 瑠風輝 星風まどか 留依蒔世 和希そら 鷹翔千空
2018年月組 暁千星 美園さくら 輝生かなで 風間柚乃 彩音星凪
トップ就任率 50%
(
62%)
54%
(54%)
0% 0% 20%
(29%)

やはり、トートエリザベートは群を抜いて数値が高いですね。が、個人的にはもっと高いかなと思っていました。

本公演のルキーニ役のトップ就任率のよさはやはりすごいことなんですね。

そして、意外や意外。フランツルキーニは未だトップスターが誕生していないんですね。

ルキーニについては在団中の方にトップの期待のかかっている方もいるので、まだわかりませんが、フランツはその可能性すらもなさそうで…。

新人公演でフランツをやるとトップになれない

というのもジンクスに加えてもいいレベルですよね。

他に、後にトップになった方が演じた役は以下の通りでした。

  • リヒテンシュタイン:星奈優里(1996・雪)
  • 少年ルドルフ:明日海りお(2005・月)
  • ジュラ:真飛聖(1996・星)、珠城りょう(2009・月)
  • ヘレネ:愛原実花(2007・雪)、蘭乃はな(2009・月)
  • ゾフィー:仙名彩世(2014・花)
  • マダム・ヴォルフ:真彩希帆(2014・花)

おわりに

今回は過去のエリザベートの配役からルキーニジンクスが本当なのかどうかについて調べてみました。

ルキーニジンクスは本当だった!

というのが結論です。

新公でトートエリザベートを演じた方の就任率が思ったほど高くなかったり(それでも50%超なのですごいんですけど)、本公演・新公ともにジュラ役の就任率が意外とよかったりといった新たな発見もありました。

さて、2016年および2018年にルキーニを演じた愛月ひかる月城かなとは先輩たちに続けるのか。これからに期待したいと思います。それではまた。

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宝塚が大好きな大学生。 初観劇は2006年雪組全国ツアーのベルサイユのばら。現在の贔屓は星組トップスター礼真琴さま。 プロフィール詳細はこちら

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